そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

鳩山由紀夫がやるべきだったこと

2010-04-19 | マスコミ報道

鳩山内閣支持率がついに30%を割った。朝日新聞では25%の数字が見られるが、各局それほどの差異がない。実行力に疑問を持っていることが大きな理由であり、さらには理念が見えない(期待はずれ)などが続く。

鳩山首相の実行力のなさ、判断力の欠如は普天間問題に典型的に表れている。自民党政権時代は、トップに躍り出るまで必ず党務の調整などの、いわば雑巾がけをさせられる時期がある。鳩山由紀夫にはそうした時期がない。自民党を飛び出した野党時代の、党の内部的な付け合わせほどの経験しかなかろう。

普天間問題を例にとるならば、真っ先に理念なり公約(マニフェスト)を打ち出すべきだったのである。前原国交大臣のように、ダムを止めますと打ち出すべきだったのである。普天間であれば、少なくとも県外移転をトップの鳩山が打ち出すべきだったのである。そのことが政治理念であり、その後の交渉や落とし所を探すことが実行力なのである。自民悪政の尻拭いだと責任転嫁してもかまわなかった。

その後に、アメリカと交渉すべきだったのである。政権交代とはこういうものだと、示すところから始まり、それではできないことをその後に交渉することになるのが手順でPlc1004182057011p1ある。

”友愛“も結構であるが、それでは泥をかぶるものがない。政治の世界は、誰もが仲良く過ごす善人だけが暮らす世界ではない。国民の友愛の精神を持ち込みたければ、自らが泥もかぶらなければならない。手法においても、騙しもなければならないだろうし、とぼけることも必要なのである。

そんなもたつきで時間ばかりが経過して、アメリカのメディアには最も失敗した首脳とまで揶揄され、いまだに”腹案”とやらすらテーブルに乗せられない。誰もが嫌がる施設である。札束で黙らせる手法で、手練手管でそれらを乗り越えてきた自民党である。政治資金すら集めることもしなくて良かった、とても両家の坊ちゃまである。

政治手法もなく”友愛”や“人の命を守る政治”は政治理念とは言えるほどの、手あかのついたものではない。普天間が命取りになるであろう。毎年首相が変わる国家になる日本に、憐れみすら感じる。


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