有価証券報告書の虚偽記載の容疑で今月10日に再逮捕されていた日産自動車元会長のカルロス・ゴーンを、東京地裁は昨日、東京地検特捜部による勾留延長の要求を認めない決定をし、東京地検はこれを不服として裁判所に準抗告したが、裁判所は却下した。これに対して東京地検は今日(21日)朝に2008年に私的な投資で生じた約18億5千万円の損失をゴーン氏が日産に付け替えたとして、会社法違反(特別背任)の容疑で三度目の逮捕した。
拘留を引き延ばすための検察側の蛮行である。罪状を小出しにする汚いやり方であるが、検察にここまでやる根性あるなら「安倍昭惠や加計孝太郎」など簡単に逮捕・収監できるはずだろう。
森友学園問題にしても、加計学園問題にしても無数に近い証拠が挙がっている。周辺の人たちは懸命に検察に疑惑を訴えている。自ら命を絶った人物もいる。そのいきさつも判明しているが、本人が勝手にやって自殺したというのであろうか。麻生はその上司を優秀な人材と褒め、辞任したから無罪放免という。大阪地検は及び腰の不起訴にしたが、安倍に反旗を翻した森友夫婦はこれでもかの収監記録を延長拘留している。
加計学園はもっとひどい。寄ってたかって金ずるを引き出した共犯の県の質問にも答えない。特定の部下をスケープゴートにして幕引きである。安倍の腹心の友らしく、真摯な質問などに答える能力も欠如している。国費をたんまり投入させるなど不法に獣医学部を作っておきながら、お咎めなしである。
医学部の不正入学、差別入学にマスコミは執拗に報道を繰り返す。ここは何とかとっちめられそうだというのであろうか。権力に従順になった司法を叩く勇気もない。
ゴーンを起訴したのは明かに国策捜査である。無罪の可能性さえある。中学程度の社会科の知識もない安倍晋三が、「私は立法の長だ」などと言うように、彼は立法と行政の長だと思っている。更に司法がこれに従順であるなら、三権の長は安倍晋三になる。
日本の民主主義も三権分立もこの国から失せたことになる。
検察は裁判所に面子を潰された怒りをゴーンにぶっつけたのかね。ガキのけんかを平気で国民の前でやっている。
俺たちからみれば検察の矛先はゴーンではなく森・加計と財務省に向かう話なのだ。誰も検察は間違っているとは一言も発しない。
こりゃ世界の笑い者になってもしゃあないわ。
かつて、半導体・自動車・造船・電機等の生造力は世界の垂涎の的だったがその勢いは今は無く、天下のトヨタにしてもうかうかしている状況ではない。
シャープがとられ東芝が喘ぎルネサスがへし折られる状況の次にニッサンまでもがルノーの門下に下れば大国ニッポンの顔に泥を塗ることになる。
経済大国の次に軍事大国を目指そうとしている矢先に屋台骨の自動車産業をフランス企業に持って行かれる事に政権も経産官僚もあせりを感じたのだろう。これも検察の忖度捜査と言うべき代物だ。
どっちがより悪質かは明白なのに。