そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

聞け!バンコクの労働者

2012-05-01 | マスコミ報道

今日はメーデーである。幼いころ母に手を引かれ、「労働者」の隊列に加わった、かなり薄くなった記憶がある。

その記憶の中で「聞け!万国の労働者」というフレーズが、今でも消えることはない。

今日の新聞には、メーデーの文字がほとんどない。2日ほど前に、こともあろうか野田首相が演説している。来賓である。連合主催であるから、筋は通っているのかもしれないが、どうもしっくりこない。

そこで野田は、「消費税増税」を訴えている。出席した、「ロードーシャ」から、帰れとも反対ともブイーイングも何の反応もなかったようである。

4月に行われた、メーデーも労働者の訴えは見られない。連合の建前の、政治的文言が並べられているだけである。

考えてみると、メーデーで最も集結しなければならない「労働者」にすらなれない、そうした人たちは集まることすらできないのである。

先日、大型店舗で韓国製の、1リットルのミネラルウォーターがなんと”26”円で売られているのを見た。海を渡ってきた水が、26円である。労働者の手取りはどこにあるのかと、ため息交じりに眺めていた。

万国の労働者、あるいは底辺で働く人たち、あるいは働きたくても働けない人たちは、団結する必要があるのは、今も昔も変わらない。

団結できないのは、労働者に団結されては困る連中にとっては、まことにありがたい現象である。

労働組合の加入率も20%以下である。もちろん労働組合にも責任があろう。組合の存続が優先され、政治的に利用されてきた結果でもあろう。

歴史のかなたに押しやられてしまったメーデーの、「聞け!万国の労働者」のかつての熱い思いは、風前の灯である。いやもうない。

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1 コメント

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日本国憲法は勤労者に団結せよと言っている。 (mikko)
2012-05-03 23:45:50
日本国憲法は勤労者に団結せよと言っている。
資本家や資産家権力者の団結権は謳っていない。
その憲法も揺らいでいる。
社会主義を装い、選挙によって選ばれたヒトラー。
今の日本に似たものを感じる。
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