そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

統一教会の聖地は強い、世襲自慢を受け入れ、自浄能力すらなくなった

2023-04-23 | 石破茂

「伯父の安倍元総理大臣や父の、情熱と意思は私にも通じている。山口と日本の課題の克服に全力で取り組む覚悟だ」と高らかに、世襲自慢を誇って当選した岸信千代の言である。家系を為政者に選択するのは、明らかに民主主義の意向に反する。
日本に倣い平和憲法を持ち軍隊を持たない中米コスタリカは、国会議員は1期しか務められない。世襲どころではない。日本の世襲はほぼ男に限られる。国政が歪になる理由はここにある。
山口4区は安倍昭恵の言葉を借りれば、「晋三最後の選挙」と言う通りのほぼ世襲選挙である。後援会長も安倍晋三の会長が収まった、候補者を安倍昭恵が引き出した後継者を山口県民は選んだ。
この男は安倍派に属し、何も反抗できないばかりか自己判断すら制限される。ある意味、真正の後継者、世襲より悪質といえる。
この統一地方選挙で、町村長選挙の56%が無投票で選ばれている。政治家が何をしようが、現状を変えられることへの抵抗が強いのか。
議員や首長や議会議員選挙ばかりではない。かつては、農協の理事選挙などは血肉の争いの激しさであった。現在はなり手がなく、地域から推薦されて理事が決められる。熱意も責任の度合いも今とは全く異なっていた。地方も国政の選挙でも同じ傾向になってきている。
こうして、物わかりの良くて大きな変革を望まず、大所高所から俯瞰する視点すらなく、人物としての胆力もなく、前歴を踏襲し新たな選択をしない、政治家、行政官しかいなくなる。
日本はなんと厄介な国家になったことか。自浄能力すら放棄した。
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