そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

議席目当ての虚構を粉飾した政策並べてどうする

2022-06-07 | 平和憲法

これは極めて怖ろしい表である。岸田内閣は新しい資本主義などと、にわか仕立ての参議院の票欲しさに空論を旗揚げし息巻いている。預金の金を投資に回せ、ドンドン行きましょうと言うのである。
ところがこの国は当分の間、沈思黙考する以外に方策などないことを上の表が物語っている。この表で最も深刻なのが婚姻数である。この表にはないが、結婚年齢の高齢化が深刻さを深めることになる。
死亡者数の増加はともかく、出生数と婚姻数の減少は決定的です。しかもこれが始まっているのが、安倍政権以降に進行しているということである。この現象は降って湧いたものでもなければ、自然現象でもない。十分事前予測されたことである。つまりは大きな失政の結果と断言できることである。人口減少、しかも就労人口の激減を伴う減少である。
その反省や検証もなくいまだにアベノミクスを称賛する馬鹿どもの群れが絶えまない。そのいい例が、安倍晋三が防衛予算の倍増である。しかも財源を国債で賄えというのである。1000兆円の債務など心配ないと、安倍晋三は発言している。国民が預金を抱えているから安全というのであるが、それ自体空論であるのは、経済成功が一定の割合であることが前提である。岸田の新しい資本主義はそれを吐き出せと言っている。
高齢者ばかりが集まって、高度経済成長時代の幻影を追い続けて足場を失くした安倍晋三の経済政策、アベノミクスを踏襲するというのである。更なる経済成長は幻影でしかない。幻影でしかないというのは、次に繋ぐことができないという意味である。次につなげることができない理由は、上の表を見れば一目瞭然である。成長産業は葬儀屋だけである。大学を乱立させた結果、団塊のニ世すら終えた現在がいい前例である。
今政治家が国民に示さなければならないのは経済成長の幻影であって、少子高齢社会の現実と対応策である。選挙民に耳障りの良い成長政策、国防論を唱えてもそれを担う実力がこの国にはない。次世代に借金することで一時的に乗り越えようとする、未来を予測できない愚かな政策に見切りを付けるべきなのである。国民には苦々しい言葉であっても、現実を教え込むのが政治の役割である。議席目当ての甘言並べ、幻影をさらに粉飾してどうする。
今は日本は世界に先駆け、脱成長でも豊かで平和な社会、福祉社会を実現できることを世界に示す、絶好の機会なのでもある。日本は地理的にも歴史的にも民族的にもそれが出来る国家である。
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