そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

そんなものあるわけないサ

2006-08-26 | ゲノム編集

Sisido北海道牛乳」には必ずこのような放牧風景が、かならず添付されている。とりわけ本州方面の人たちは、北海道の酪農にこのようなイメージを強く持っている方が多い。確かに、一昔前までは、いやもう二昔前になるかもしれないが、このような風景は一般的でした。特に私の住む、根室地方では原風景となっていました。

時代jは変わり、農業にも効率が求められ、農家が経済的にも自立するべきだと、誰かが言い始めたのか経済原則を優先する波の中へ放り込まれるようになりました。関税のかからない、安価な穀物を大量に投与して搾って、高価な牛乳や肉それに玉子に変える方が儲かるのです。BSE発生もこのような背景から生まれたものです。

最近気になるコマーシャルがあります。「牧場のおいしさを詰め込みました」などと、牛乳を宣伝している。そんな牛乳などほとんどない。僅かに、私たちの地方でいくらかは行われているが、それも個別化できずそれぞれの牛乳は混入される。草だけで搾られた牛乳を消費者が手に入れることはできない。牛乳成分の多くは輸入穀物に依存している現状で、牧場のおいしさは求めるべくもない。

草を主体に飼われた牛乳や牛肉が、人の健康にも良いことが最近にになってわかってきました。さらに、草地管理など環境にも、農家の労働にも、家畜福祉(家畜に負担をかけない)健康にも、家畜ごとの収入も良いことがわかってきました。しかしながら、穀物輸入・販売業者が巾を利かす日本では、当分穀物他給畜産が続くことでしょう。

コメント (1)
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