高齢者外出介助の会

さあみんなで出かけましょう!

食事会

2014-02-08 10:33:19 | からほりさろん

木曜日の食事会の時です。元気な時は食事つくりに参加していたSさん。数年前から喉頭がんを患い声が出ません。そのうえ認知症も進んできたようです。最近は食事に来られるだけですが、にこにこと笑みで返事が返ります。

この日は体調が悪かったのか、体が左に傾くと介護者も心配していました。早めに帰ることになり、参加費をもらうのにカバンを開けた時、近くにいたMさんがお茶菓子も持って帰るようにしつこく言われました。

Sさんは甘いものを口にされません。うるさかったのでしょうお菓子を手でよけられました。Mさんは自分の親切が受け入れられなかったことに腹を立て机を思い切り叩き動作で持って帰れと言わんばかりです。

頭にきたSさんは男性で元板前さんです。私たちも出会ったとき、怒りっぽいからと一言添えられていましたが、出会ってからそのような場面には出会っていませんでした。

この日は体調も悪かったのでしょう。そのうえしつこく嫌いなものを押し付けられ最後には机までたたき本人は想像もしたことのないことになったのだと思います。

Mさんに注意すると「この人にしたらあかんいう事ですか?」言われたのですが、いつも誰にでも自分の思ったとおりにされ評判がわるいのです。

Mさんも認知症で最近はだいぶ進んできたと思うことがあるのです。説明しても通じないのですが、言わねばならないと「誰にでもです」と私もきつく言ってしまいました。

それでも黙らず、大きな声で不満を言い続けられSさんの気持ちをますますあおって次は手にした杖も振り上げようとされました。何とかおさめSさんを送って行かれました。

食事をみんなで楽しんでもらおうと始めましたが、5年以上になり皆さんの症状もそれどれ違っても、何かが進んできているのです。これからも楽しい食事会にするのに参加される高齢の皆さんの力を借りながら知恵と愛(私にあまりないので願っています)を与えられるように祈りながら進めねばと思いました。