昨日は食事会でした。いつもSさんを迎えに行きます。
最近Sさんは認知症が少し進んだのか去年暮れに亡くなられたご主人が元気だというようなことを話され、迎えに行っても「今出て行っているかから鍵を持っていない」と出るのを渋ったりされます。
昨日も言われたので「ご主人は12月に亡くなられた」とはっきり言いましたが、「いいえ主人は元気です」と。
これで押し問答をしても前に進まないと。「鍵を持って行ったのか?」心配されたので、「子供ではないから、出るとき鍵はもっていかれているでしょう」と言うとすっきりと「そうですね」答えてさっさと出て来られました。
さろんに行く道々「この年になって主人は浮気をして。しかも若い人と。毎日いてないから。今日話そうか、明日話そうかと。喧嘩もしたくないから、言いたいことを紙に書いて、恥ずかしいから隠してるけど」。
Sさんは夢の中におられるのだと受け取り、「悩みながら暮らしてはるのですね。喧嘩はしたくないし、話し方は難しいですね」「そうです。この年になって、これから仲良く暮らそうというときに」。
ご主人が入院中はこんなことは話されませんでした。話す相手がいなくなったというので妄想の中で暮らすようになられたのかわかりませんが、寂しさからは少し遠いところうに身を置けるようです。
目が緑内障で見えなくなって来られていますから、「目も悪いのに一人で大変」と状況では思ってしまいますが、意外に心は二人暮らしで?安心と私は心で思いました。