去年の秋からお付き合いが始まったTさんですが、お父さんをゆったりとした環境で穏やかに介護されています。
去年の暮れ、近所の病院に行きたいと急な依頼がありました。腰を痛め空堀の坂を車椅子で行くのに負担が掛かるのでということでした。事務所に他にもボランティアが居ましたので緊急に介助に行きました。
診察中待合室で「実の父ではないんです」と聴き意外でした。介護にも心がこもっていて、そばに居る私にも暖かな心が伝わってきます。
話されるのに、「義理の父だけれど、自分の子育て中で母を見ることが出来なかった時、母を良く見てくれた。」「子供たちも血の繋がった祖父と思っていることでしょう。多分話を聞くと驚くと思う」といわれたのです。
私たちは多くの介護者に出会って来ましたが、このように穏やかに介護されているのには良き関係が有ったとは思いますが、それ以上に素晴らしい親子だと感動していたのです。
登録訪問し、親子であっても「年よりは家に居たら良い」と娘が言ったと聞いたこともあり殺伐とした親子の関係も聞きました。
親子であっても良き関係は、お互いに思いあい育てる心が無ければできないのだと改めて思はされました。