久しぶりに京阪電車に乗りました。まだ、正月気分が抜けない私の目から見ても「やはり正月」と言うような乗客の少なさでした。そんな車内の風景でしたが小柄なお年寄りが乗ってこられどこに座るでもなく私の横に立たれたのです。「座りませんか?」声を掛けましたら、「足が悪く立ち上がるのが大変なので」ということでした。以前、私がNさんに介助で同行した時もそう言えば同じような経験をしたことを思い出しました。それはバス停でのことでした。バスを待つ間ベンチに座られたらと空いていたので誘ったのですが、やはり同じように「立ち上がるのが大変だから、立ってるほうがらく」とバスが来るまで立って待ち続けられたのです。そのとき、ベンチが一見らくそうに見えるけど年を取ればみんなにいいわけではないのだと知りました。JRの車両で乗降口の所にロマンスシートの後ろにもたれていいように硬いですがクッションのようなのがあるのをご存知ですか?公園でももたれられるような金属パイプのものを目にするようになりました。お年よりは座るほうがいいのだとか、席を譲るのが当たり前と思い込みはどちらにも不自由ですが、声を掛けたら答えが返ってくるような心の開かれた関係が出会いで作れるといいなと思いました。