京呉服わき ごふくや日記

着物って楽しい!
呉服屋の女将の独り言?楽しいことや裏話、思うままに・・・

和風総本家

2008-06-17 14:47:57 | ひとりごと


「和風総本家」というテレビ番組。
先日は「浴衣」を取り上げていたので、つい見てしまいました。


ちょうど私が
「浴衣も自分のサイズで仕立てるとキレイです」
と、お話をしたのと同じことを説明してくれていて
「そうそうそう世間一般にもっとわかって欲しい
と思いながら見ていました。

私がこのブログの中で、いくら叫んでいても、ほんのわずかな方たちの耳にしか
届くことはありません。
それが、テレビの番組ともなればすごい影響力です。

時には、情報に振り回されることもありますが
ふだん着物に関心などない方たちが見て、正しい知識を得てくださるのは
とてもうれしいことだと感じました。

もう1つ感じたこと。
番組の中で
「浴衣」が「湯帷子」からきている事や
「衣紋」「おはしょり」という言葉の説明がありました。

私も生まれながらの呉服屋ではありませんし
素人感覚や物の見方を失ってはいけないと、日頃から気をつけて
いるつもりではいたのですが・・・

やっぱり、この仕事も20年近く。
マヒしているんだな・・・と感じました。


「衣紋」や「おはしょり」・・・
そうか・・・世間一般の皆さんは聞いたことない人がほとんどなのか・・・



「こんなことくらい判っているだろう」と思っていること、
着物に関してはそうだけど・・
さて、自分を違う世界に置いてみたときを考えてみると
同じように「こんなこと常識」という事も知らないのだと思います。

お客様もほどほど着物の知識はお持ちで、通じているから・・
しらずしらず私の感覚もマヒしているのでしょう。

よく業界用語?で「正絹」といいますね。
当たり前のように私たちは使っていますが
以前お客様とお話をしていて、一般では「絹100%」
と言わなければ、判らないということにも気づいたのでした

たまに、「えっ、着物って全部絹なんですか?」とおっしゃるお客様も
あったりして・・・


着物を知らない方、知らない世代まで、目線をあわせることも
忘れてはいけないなと反省しました。


この番組、日本を見直す、基本や常識を押えるという点で
ぜひ、頑張ってほしいと思います
「なんでも鑑定団」がそれまで訳のわからなかった骨董を
身近にかんじるようにさせてくれたのと同じように
もっともっと「和」のブームを起こしてくれることを期待してます

(なんだか番組の製作者宛のコメントになってしまいました・・・


写真は・・・
男性の浴衣のご紹介。
これぞ、日本男性、日本の夏・・ってね
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