京呉服わき ごふくや日記

着物って楽しい!
呉服屋の女将の独り言?楽しいことや裏話、思うままに・・・

妊婦さんのお着付け

2016-12-05 14:43:38 | 着付教室
この時期にしては暖かな日、七五三のお祝いをされたご家族
おめでとうございます。





元気な5歳の男の子と3歳のお嬢ちゃん。
きれいなママと


今日はママのお着付けをさせて頂いたのですが、お二人とも
しっかりご挨拶してくれた上、とてもお行儀よく待っていてくれました。



こちらのお客様、着付け予約のお電話をいただいたとき
妊娠7か月です・・・と伺いました

私自身、5か月の時に自分で着物を着たことがあるのですが
7か月の妊婦さんのお着付けは初めて・・。

7か月ともなると個人差はありますが
どのくらいのおなか周りになっているのか
着物の巾は足りなくないかなど
いくつか確認しておかなければ・・・
とりあえず、見せていただかないとお受けできません


お着物一式をお持ちいただいてお体に合わせてみたところ
もともとスマートなお客様ですので身幅はOK、
少し体格の良いご年配のおばさまくらいのおなか周り・・・
と、確認してからお受けしました。


ただ太っておなか周りが大きいのとは妊婦さんのおなかの形は違います。
7か月ともなるとおなかの部分だけが、出ているので
補正でカバーしなくては、帯がせりあがってきてしまいます。

胸周りと胸とおなかの差を埋めるようにタオルを入れて・・・
安定期とはいえ、紐や帯の締め具合にも注意して・・・。





前から見たら、そんなに違和感ないのでは?
こうしてみるとまさか7か月の妊婦さんとはわからないかもれません。





後姿も・・・



ですが、斜め横からだと






横から見ると、






こんな体型の恰幅の良いご年配のご婦人・・・たまに見かけますけど



昔は妊娠中も、もちろん着物でした。
考えてみれば、暖かくて下半身も冷えませんしおなか周りも安定します。

おしゃれなマタニティドレスなどもなかった時代
着物なら、サイズに融通が利くので便利だったでしょうね・・・


こちらのお客様から質問がありました。
「お宮参りの時はどうすれば??」

おっぱいをあげなければいけないのと、母乳がしみて着物を汚す心配。

以前には、母乳がしみたんだろうな・・・という胸元にシミの残ったお着物も
お預かりする着物の中には見かけました。
ほっておくと、タンパク質なのでひどいシミになってしまいます。

最近は、母乳パットも良くなっていることでしょうし
もし母乳をあげている時期に着物を着るのであれば
絞っておいて、パットをしておけば数時間なら大丈夫かと思います。


昔ならば・・・、
授乳中の着物の着方が今とは違っていたのでは?
胸周り、もっとゆったりして、普通におっぱいあげて
ササッと、また襟元を直す・・
そんな光景は、もう昔のテレビドラマで見たくらいかも


着物で日常を送っていた時代と、今の着物では着方が違ってきています。
どちらがいいとか、おかしいとかでなく・・・
着物って今は日常着ではなくなってきているのは否めません。

妊娠中や授乳中、そんな時は大変だから着るのやめようって、思わないで
よかったら、ご相談ください。


今日のお客さまも、おなかが大きいから・・・と、
普通ならあきらめてしまわれる方が多いのではないかと、私ですら思うのですが
こうして、お召しくださってとてもうれしく思います。


妊娠中、着物着たいと思ったときの参考になるかと思い
今日は、お客様にお願いして、こんなお写真をアップさせていただきました。

快諾いただいたK様、ありがとうございました。


いつもお読みいただきありがとうございます。

ブログランキングに、参加しております
応援のクリックをしていただけると嬉しいです。
にほんブログ村 ファッションブログ 着物・和装(教室・業者)へにほんブログ村



京呉服わきホームページも、ぜひご覧ください。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 便利になることは・・いい事... | トップ | 臨時休業のお知らせ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

着付教室」カテゴリの最新記事