雨で静かな店内・・
気合を入れてブログが書けそうなので、今日はお勉強です
着付教室で、帯揚をするとき「どっちが表ですか?」ってよく質問されます。
私は、帯揚もですが帯〆の裏表を知っていてほしいなと思います。
まず、帯揚の見分け方ですが
こちらの絞りの帯揚げは、分かりやすいと思います。
絞りもいろいろありますが、凹凸になっている凸の方が表、凹んでいる方が裏。
写真の帯揚、上が表。下が裏です。
生地の端に「丹後ちりめん」とか製造メーカーのネームが織り込んでいるものもあり
それも分かりやすいですね。当然読める方が表(笑)
柄がきれいに見える方、はっきりしている方・・と見慣れればわかるのですが
ざっくり見分ける方法として商品として店に並んでいるとき、普通は外表にしてますので
畳んである折り目を見てみるとわかると思います。
次に、帯〆の見分け方
冠(ゆるぎ)組の帯〆、分かりにくいですが
上のように、真ん中にスジが入っている方が表です。
一般的なものは、房の部分の始末の仕方を見てください。
絞りの帯揚と同じで、下のようにぷっくりとしている方が表
上のように凹んでいる方が裏。
この帯〆は、リバーシブルに使ってもらえば・・・という考えで組まれているのか
最初から、あまり凹凸がなく仕上げてありました。
でも
よく見ると、房をまとめている糸の色が赤系なので、上の赤系の方が表
下のベージュ系が裏・・と考えます。
上の2本は私の私物で、合わせる物によって、よく裏使いをしています
先日のおべべ倶楽部の食事会は、ブルーが欲しかったので、”あえて”の裏使いです。
こうしたカジュアルなものは特にですが、知っていて”あえて”裏を使うのはいいと思います。
帯揚もそうかもしれません。
教室で「どっちだろ~~」って迷っていらっしゃって
私が見ても、「う~ん」って思うようなものやちりめんのものなど
間違って裏を使っていても分からないものは「いいんじゃない」って思いますし。
たとえば、紬の着物の時
柄で金箔が入っているような帯揚でしたら、金は裏まで通らないので
裏返して色だけ使うという手もアリかと思います。
出したくない色や柄は、上手に畳んでいれてしまうこともできますしね。
ただ、帯〆は、目立ちますので、ご注意ください
ちょっとわかりにくいかもしれませんが、
礼装用の帯〆、どちらも上が表、下が裏です。
さっきの法則の通りなのですが、着付けをさせて頂くお客様の中に
たまに、金銀の方が華やかなので表だと思っていらっしゃったり
以前の着付けの際に裏を使ってもらった・・というお話を聞くことがあります。
それも、分かっていて”あえて”金の方を使ったのならいいのですが・・・
遊びの時、おしゃれで裏遣いはアリですが
礼装の時は、やっぱりちゃんと使ったほうがいいのではと私は考えます。
ほかにも
博多の伊逹締め。
上が表、下の×に見える方が裏です。
伊達〆なので、見えないですし、機能的には裏でも表でも変わりませんので
教室では、別に裏返しになっててもいいですが、一応知っていてくださいネ
と言ってます。
八寸の博多帯や、浴衣の時に使う半巾などにも、この独鈷柄はありますので。
それから、塩瀬やちりめんの半衿も見分けがつかなくて悩みますね・・・
これも販売の時には外表の状態なので、新しい時はそれを参考に。
洗ってどっちかわからなくなったら・・
どっちでもいいかな・・・
それに汚れが取れなかったら、裏返してきれいな方を使えば
参考までに、お店に置いてある反物は中表です。
それから、例外もありますが基本的に紬は表裏が同じに織られてますので
汚れたり、色焼けしたら、裏返して仕立てなおすことができます。
皆さんがご存じだろう・・と私たちが思い込んでいることが
結構あるらしい・・と最近は特に感じることが多くなってきました。
こんな事聞いたらはずかしい‥というような事でも聞いてください。
それを参考にまた、こうしてブログで書いてみたいと思います
ブログランキングに、参加しております
下↓のバナーをクリックをして応援していただけると嬉しいです。
にほんブログ村
京呉服わきホームページも、ぜひご覧ください。
京呉服わきのフェイスブック・インスタグラムもどうぞよろしく
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます