京呉服わき ごふくや日記

着物って楽しい!
呉服屋の女将の独り言?楽しいことや裏話、思うままに・・・

長襦袢について~着物とのあわせ方~

2012-02-07 14:21:26 | 着付あれこれ
昨日の記事に、かよこさんからコメントを頂き、お返事を書きかけていたのですが
途中で、これは詳しく書いたほうがいいのでは・・・と思ったので
今日は昨日に続き長襦袢について・・・・


まず・・かよこさんからのご質問の答え

訪問着や色無地や江戸小紋の紋付などの場合は
表地の色に沿った略礼装らしい品のよい色の長襦袢でオーケーです。

ただ、そういうお着物をより格を高めて着たい場合は、お襦袢も白・小物類も白にすると
よりあらたまった感じになります。

そのときの場を考え、自分の気持ちを表す選び方をすればいいと思います。



・・と、ここまで書いて
雑誌や、着物の本には??とザッと探してみました。

すると・・・驚いたことに

留袖や、訪問着・・・などなど、それぞれのお着物に
帯、帯〆・帯揚、草履やバックのコーディネートについては案外詳しく説明してあるのですが
なんと、長襦袢について書かれていない・・・

初めて気が付きました

な~るほど・・・、
だから?もしかしたら皆さんご存知ないのか・・・


そこでちょっと説明したいと思います。

昨日も書きましたとおり
もっとも格の高い礼装・黒留袖と喪服は「白」が決まり。

そして、その下に位置する色留袖に関しては紋が5つなら「白」
3つ以下なら「薄い色目」でもよいと思います。
お召しになる場にもよります。


訪問着や、紋の付いたお着物に関しては
着ていく場にあわせて、選べばいいと思います。


ただ喪の場合、
お通夜に地味な色無地や江戸小紋・小紋などの着物で駆けつける場合や
日の浅い法事の際は、「白」のほうがいいように思います。
これは、気持ちの問題ですね。
ピンクのお襦袢は着る気になれないのでは?

ただし、回忌が進めば、おしゃれで少し色を入れていってもいいと思います。



では、襦袢は喪でもお祝い事でも着られる「白」が一番便利で間違いないか・・・

実際に以前、そのようなことをおっしゃるお客様もいらっしゃいました。


確かにそうなのですが
それでは味気ない・・・・

礼装の白襦袢は、きりりとあらたまりますし
色目が美しく沿った準礼装は素敵だし
小紋や紬の長襦袢は、色遊びのできる楽しさいっぱいです。


なかなか主役にはなれない長襦袢ですが
また奥の深いもの・・・

お店でも、たまには広げて見てやってください




コメント (2)
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