京呉服わき ごふくや日記

着物って楽しい!
呉服屋の女将の独り言?楽しいことや裏話、思うままに・・・

お客様に感謝・・・ありがとうございます

2011-03-24 22:27:58 | 女将の日常
今日から始めた催し。
ご案内は、ごくシンプルに、そして気持ちを込めてこんなお手紙を書いてお出ししました。


お客様へ

いつもお引き立てを頂き ありがとうございます。
この度の大震災にあたり 被災地の様子を見聞きする度、心が痛みます。
そして、被害にあわれた皆様に心からお見舞い申し上げ
お亡くなりになった方々のご冥福をお祈り致します。

本日は、3月に予定しておりました催しのご案内をお送りさせていただきました。
本来ならば、中止するべきところかもしれません。
こんな時期に・・・とお叱りを頂くかもしれません。

地震の後・・・、私達にできることは何だろう?と考えました。

卒業式やお祝い事、イベントなどが延期や中止になり
様々なことを自粛するのは仕方のないことではありますが
それにかかわる仕事を生業としているい方々への影響を考えると、また複雑です。
「日本の経済を止めてはいけない!日本が元気でいることが復興につながること」
これが考え抜いた結論でした。

呉服業界の事を言えば、それでなくても縮小傾向で力のない業界です。
ここで私達最前線にいる呉服店が頑張らないと、メーカー、問屋、職人さんたちは
もっと力を失い、物作りや着物の文化が絶えてしまいます。

ですから当店は、節電などの協力をしながら日々の生活を普段通りに
毎日の営業をいつもどおりに
いつもと変わらず催しもしよう!と考えました。
今回は、こんな私共の意向をご理解下さるようなお客様だけに
ご案内をお送りし、縮小して催しをさせていただきたいと思います。

着物は、必需品ではありません。心のゆとりがないと目のいかないものです。
気持ちのしぼんだ こんな時期だからこそ
美しいもの・素敵なものをご覧いただいて心を潤していただくのも呉服屋の仕事・・
そして
着物が好きと言っていただける皆様の心が着物から離れていかないことを願い
着物の灯が消えないように頑張ろうと思います。

どうか、こんな気持ちをご理解いただきまして、お時間がありましたら
着物をたのしみに・・楽しい時間を過ごしに・・疲れた心を癒しに・・
ぜひ、お出かけくださいませ



お客様のお顔だけでも拝見できたら・・・
お越しくださっておしゃべりだけでもできたら・・・

私もそうであるように、沈みがちな気持ちの気分転換とストレス解消になれば・・・
被災地の皆さんの比べ物にはならないかもしれませんが、少なからずストレスもたまっているはず・・

とにかくお客様が店にお越しくださいますように・・・と願って
いつものように催しを今日から始めました。


もちろん無駄な場所は消しましたが、照明も今日はちょっと贅沢?に付けさせていただきました。
このわずかな時間だけでも、心豊かになれますように・・


お越しいただけなくても、とにかく・・・。
と思っていましたら

いつものように、こんなときでも皆さんお顔を見せてくださいました。
しみじみ、ありがたいと思います。


明日もまた、皆様にお会いできますように・・・



















コメント (2)
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