昨日、着付教室のことについて、書いたのですが、
そうさせていただくまでの経緯について
お話をさせていただこうと思います
まず、この教室(らしきもの)を始めたのはもう15年ほど前に
なるのでしょうか。
一人の看護婦(看護士)さんの一言。
「ここで着付けは教えていただけないのでしょうか」がきっかけでした。
勤務が不規則で、定期的に普通の着付教室には通えない、
それでも、着付けを習いたいということでした。
そういわれても、私には着付けはできても「教える」ノウハウは
まったくありません
でも・・・、
自分が着付教室に通って余分?な道具や(私にとっては)役に立たないお免状、
呉服の販売などに疑問をもっていたこともあって
もっと、みなさんに、気軽に簡単に着付けを習っていただきたい・・
との思いから、その話を引き受け、着付教室を始めることになったのです。
さて、
お月謝は?といわれて困りました
上手に教える自信などないし、
まして、本来なら呉服屋が着物人口を増やすため、
お客様へのサービスとして着付を教えるのは当然のこと、
無料でもいいのではないか・・・。
しかし、私も人の子、そう言いつつも毎回無料では
自分の体調の悪い時、忙しい時、気が進まなければ
知らず知らず顔に出るのではないだろうか・・・
そして、習う側にとっても、私にとっても
「どうせ、タダだから・・・」という気持ちが出るのではないだろうか
それならば、ちゃんと少しでも料金を頂こうと
「1回1000円頂く」というお稽古が始まりました。
毎回、思考錯誤しながら、一人一人にあわせてほとんど
マンツーマンのレッスン。
たくさんのみなさんとの出会いも楽しく、
「教える」ということは私にとって、それはそれは勉強になりました
ところが、この1~2年は着付教室に気が重くなってきたのでした
一時は、使命のように、午前、夜、各週に3回ずつ、毎日のようにお稽古を
している時もありましたが、他の仕事が後回しになり、自分自身の身動きが
取れなくなりストレスとなってきたのです。
それから、もっと気持ちが落ち込んだのは
「一人でも多くの皆さんが着物が着られるように」との考えで
一生懸命教えている(つもり)私の思いが生徒さんに伝わらない時でした。
(着付を習いにきてくださる方を「生徒さん」と呼びたくないのですが
分かりやすくこの場では「生徒さん」と呼ばせていただきます)
グチのようになるのですが、書かなければ分かっていただけないので・・
「1回1000円」は着付してもらうより
安く着物を着られるという事なのでしょうか・・、
自分のお出かけに合わせてお稽古日にいらっしゃる方もありました。
本来、私は着物を着たら出かけて欲しいので、出かけて大丈夫と判断をすれば
お稽古のあと、そのままお家に帰ることをお勧めしているのですが
そういうことでなく「うまく利用されてる」と感じ、
とても嫌な気分になりました。
また、くる人拒まず・・皆さんなるべくお断りすることなく条件をあわせられる限り
受け入れていました。
この日までに、着られるようになりたい。
とおっしゃる方は、お稽古を週に何回も詰めてすることも・・
でも、まだ中途半端にもかかわらず、自分の目的を達したら
それ以降プッツリ・・。
一度か二度お稽古をしてそれっきり・・という方も
人の心は移ろいやすいもの、
最初は強く「着付を習いたい!!」と思っていても
熱がさめてしまうのかもしれません。
あるいは、私の教え方が合わなかったのかもしれませんが・・・。
気まぐれだっだのだろうか・・・
こんなことが続くと、がっかりします。
そして、着付教室を考え直すきっかけとなった出来事がありました。
お電話で申し込みを頂き、さて今日の夜に初めてのお稽古という時、
雨が降ってきました。
夜のお稽古の時は、一応私も主婦なので、一旦自宅に帰り
家族のために夕飯の支度をします。
「雨が降ってきたので、今日のお稽古はキャンセルします」
という電話がその時にあったのです。
さすがに、私、プッツンしてしまいました
こちらの都合と勝手なのですが、
お稽古の時間のためにこうして準備し、調整もして一日の仕事の段取りをしています。
(この方は、お話した上でお断りしました)
入会金もなし、1回1000円という手軽さがアダとなって、とても安易に
考えて習いに来る方もあるのではないだろうか・・・
ちゃんとお稽古にきて、上手に着られるようになったことを喜んで下さる方も
多い反面、私は何のために貴重な時間を費やしたのだろうか・・・と
思うことも多くなり・・悩みはじめ、
それならば、
その貴重な時間は、大切なお得意様のために使いたい
後回しになっていることをしたい・・と思うようになってきました。
悩みました
私も楽しく教えたい・・・
もう少し、セーブしようか、
生徒さんに自分を合わせすぎることをやめよう
場合によってはお断りすることも必要ではないか・・
こう考えては、また悩み・・・
こんな事を考えるのは慣れてきた私の奢りではないのか・・・
初心を忘れてはいないか・・・
私のできる範囲で、無理せず楽しく教えること。
「安くて手軽だから習ってみようかな・・・」
ではなく、本気で着物が着たい人に教えたい。
そのために、多少の割り切りも必要なのかもしれない。
時には、NO!も言わなくてはいけないのかもしれません。
ずっと考え続けてきて、やっと方向が見えてきた(のかな・・・??)気がします。
また新たな気持ちでスッキリと
教える限りは、責任持ってとことん教えたいと思っています。
どうぞ、こんな私の気持ち、ご理解下さいませ
こんなことは皆様にお聞かせるようなことでは事ではないのですが・・・
お付き合いいただいてありがとうございました。
そうさせていただくまでの経緯について
お話をさせていただこうと思います
まず、この教室(らしきもの)を始めたのはもう15年ほど前に
なるのでしょうか。
一人の看護婦(看護士)さんの一言。
「ここで着付けは教えていただけないのでしょうか」がきっかけでした。
勤務が不規則で、定期的に普通の着付教室には通えない、
それでも、着付けを習いたいということでした。
そういわれても、私には着付けはできても「教える」ノウハウは
まったくありません
でも・・・、
自分が着付教室に通って余分?な道具や(私にとっては)役に立たないお免状、
呉服の販売などに疑問をもっていたこともあって
もっと、みなさんに、気軽に簡単に着付けを習っていただきたい・・
との思いから、その話を引き受け、着付教室を始めることになったのです。
さて、
お月謝は?といわれて困りました
上手に教える自信などないし、
まして、本来なら呉服屋が着物人口を増やすため、
お客様へのサービスとして着付を教えるのは当然のこと、
無料でもいいのではないか・・・。
しかし、私も人の子、そう言いつつも毎回無料では
自分の体調の悪い時、忙しい時、気が進まなければ
知らず知らず顔に出るのではないだろうか・・・
そして、習う側にとっても、私にとっても
「どうせ、タダだから・・・」という気持ちが出るのではないだろうか
それならば、ちゃんと少しでも料金を頂こうと
「1回1000円頂く」というお稽古が始まりました。
毎回、思考錯誤しながら、一人一人にあわせてほとんど
マンツーマンのレッスン。
たくさんのみなさんとの出会いも楽しく、
「教える」ということは私にとって、それはそれは勉強になりました
ところが、この1~2年は着付教室に気が重くなってきたのでした
一時は、使命のように、午前、夜、各週に3回ずつ、毎日のようにお稽古を
している時もありましたが、他の仕事が後回しになり、自分自身の身動きが
取れなくなりストレスとなってきたのです。
それから、もっと気持ちが落ち込んだのは
「一人でも多くの皆さんが着物が着られるように」との考えで
一生懸命教えている(つもり)私の思いが生徒さんに伝わらない時でした。
(着付を習いにきてくださる方を「生徒さん」と呼びたくないのですが
分かりやすくこの場では「生徒さん」と呼ばせていただきます)
グチのようになるのですが、書かなければ分かっていただけないので・・
「1回1000円」は着付してもらうより
安く着物を着られるという事なのでしょうか・・、
自分のお出かけに合わせてお稽古日にいらっしゃる方もありました。
本来、私は着物を着たら出かけて欲しいので、出かけて大丈夫と判断をすれば
お稽古のあと、そのままお家に帰ることをお勧めしているのですが
そういうことでなく「うまく利用されてる」と感じ、
とても嫌な気分になりました。
また、くる人拒まず・・皆さんなるべくお断りすることなく条件をあわせられる限り
受け入れていました。
この日までに、着られるようになりたい。
とおっしゃる方は、お稽古を週に何回も詰めてすることも・・
でも、まだ中途半端にもかかわらず、自分の目的を達したら
それ以降プッツリ・・。
一度か二度お稽古をしてそれっきり・・という方も
人の心は移ろいやすいもの、
最初は強く「着付を習いたい!!」と思っていても
熱がさめてしまうのかもしれません。
あるいは、私の教え方が合わなかったのかもしれませんが・・・。
気まぐれだっだのだろうか・・・
こんなことが続くと、がっかりします。
そして、着付教室を考え直すきっかけとなった出来事がありました。
お電話で申し込みを頂き、さて今日の夜に初めてのお稽古という時、
雨が降ってきました。
夜のお稽古の時は、一応私も主婦なので、一旦自宅に帰り
家族のために夕飯の支度をします。
「雨が降ってきたので、今日のお稽古はキャンセルします」
という電話がその時にあったのです。
さすがに、私、プッツンしてしまいました
こちらの都合と勝手なのですが、
お稽古の時間のためにこうして準備し、調整もして一日の仕事の段取りをしています。
(この方は、お話した上でお断りしました)
入会金もなし、1回1000円という手軽さがアダとなって、とても安易に
考えて習いに来る方もあるのではないだろうか・・・
ちゃんとお稽古にきて、上手に着られるようになったことを喜んで下さる方も
多い反面、私は何のために貴重な時間を費やしたのだろうか・・・と
思うことも多くなり・・悩みはじめ、
それならば、
その貴重な時間は、大切なお得意様のために使いたい
後回しになっていることをしたい・・と思うようになってきました。
悩みました
私も楽しく教えたい・・・
もう少し、セーブしようか、
生徒さんに自分を合わせすぎることをやめよう
場合によってはお断りすることも必要ではないか・・
こう考えては、また悩み・・・
こんな事を考えるのは慣れてきた私の奢りではないのか・・・
初心を忘れてはいないか・・・
私のできる範囲で、無理せず楽しく教えること。
「安くて手軽だから習ってみようかな・・・」
ではなく、本気で着物が着たい人に教えたい。
そのために、多少の割り切りも必要なのかもしれない。
時には、NO!も言わなくてはいけないのかもしれません。
ずっと考え続けてきて、やっと方向が見えてきた(のかな・・・??)気がします。
また新たな気持ちでスッキリと
教える限りは、責任持ってとことん教えたいと思っています。
どうぞ、こんな私の気持ち、ご理解下さいませ
こんなことは皆様にお聞かせるようなことでは事ではないのですが・・・
お付き合いいただいてありがとうございました。