半透明記録

もやもや日記

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あおい草と花とお菓子

2011年06月14日 | もやもや日記



緑のあふれる季節ですね!




これは先週みかけた空き地の草むらです。大阪は都会ですが、私の住んでいるあたりは中心地にほど近いにもかかわらず、こんな風景が見られるのです。ちなみにこの空き地のお隣は畑になっていました。のどかでいいですよね~。

生い茂る雑草を見ると心が落ち着きます。





これはうちの敷地内の紫陽花。
だいぶ青くなっています(^_^)



美しいなあ、あおい花は。


もうひとつあおいものを。



これは、【キャラメルコーン(メロンシャーベット味)】です。あまりに堂々とした毒々しさだったので、思わず買ってしまいました(^o^)!

キャラメルコーンとメロンシャーベットの組合せは、いかがなもんでしょう?? お味は食べてのお楽しみですね!(ひとりで食べる勇気が持てないので、今度K氏がいるときにおやつに出してみようと思います)

……でもさー、これって、もはや「キャラメル」じゃなくない? 「メロンシャーベットコーン」じゃない?? とも思いますが、【キャラメルコーン】はすでにそのものとして広く認知されているものですもんね。キャラメルの有無なんて関係ないよね。うんうん、そうそう。

春に食べた【キャラメルコーン(抹茶黒蜜味)】は美味しかったんだがなぁ! もう一度出してほしい。




というわけで、あおいものの溢れる季節です。なにか美味しいものでも食べたいなぁ!(←唐突に!…^_^;)





筋肉痛

2011年06月13日 | もやもや日記






週末はNintendo-Wiiの『スーパーマリオ・ギャラクシー2』をやって、コントローラを振り回しまくっていたら、腕が筋肉痛になりました。どれだけ一生懸命にやるんだ…(ヽ´ω`)

この『スーパーマリオ・ギャラクシー2』というゲームですが、前作と変わらずとても面白いです。ところどころにミニゲーム的要素も組み込まれていて、鳥の脚に掴まって空を飛ぶレースなどは非常に楽しかったですね!


ソフトを買ってきたのはK氏なのですが、彼はなぜかやらないので私が楽しんでおります。昨日もワアワア言いながら難局でマリオを全滅させていたら(お馴染みのゲームオーバーの音楽が流れる…)、興味を示したK氏が隣室から見に出てきました。そして彼の目には鳥レースが面白そうに見えたらしく「お、オレにもやらせて!」というので、そこだけ交替してあげました。

その後は、相変わらず駄ミスでマリオを死の淵へ追いやりまくる私の下手っぴさに、二人で大笑いして過ごしたというわけです。




ため息をつきたくなるようなことも多いのですが、できれば笑って過ごしたい。ため息をついても仕方ないことばかりですからね。それにしても、ウテナ役の川上さんが亡くなったのはショックだった……はぁ。。。









マッチと煙

2011年06月11日 | 手作り日記

【マッチ】


名門カプセル家のお茶の時間。

コロン氏はマッチを擦り

ぱっと燃え上がったあかい炎を

葉巻の先にうつしました。



【煙】


セミコロン氏が静かにお茶を飲み終えるのを見て

コロン氏は言いました。

「そろそろ出かけよう」

煙は細くてやわらかい糸となって

吐き出され

青白い雲のようにコロン氏の体を包んでから

消えてしまいました。










セミコロン氏の【ティータイム】のつづき。

セミコロンとコロンはカプセル家の双子のきょうだい。セミコロン氏がお茶を飲む間、コロン氏は葉巻をふかしていました。

コロン氏が思ったよりもかっこいいので嬉しい。


3枚全部並べて、右から左へ眺めていくと、なにか物語がありそうな感じ。

  




……描けた!

2011年06月10日 | 手作り日記

【ティータイム】




名門カプセル家のお茶の時間。

カプセルペンギンのセミコロン氏は

とおい世界の今におもいを馳せながら

かなしみのようにあかいお茶を

こくりこくりと飲みました。







はあ、久しぶりに一枚の絵を仕上げました。昨日の下絵からは大幅に内容を変更し、結局ペンギンだけになりましたが、おおむね満足であります(^_^)

いざ描いてみて気がついたことですが、私、なんだか、描くスピードが速くなっていました! こないだ短時間に大量のカットを描く仕事をした、その経験が活きているんですねー。


よし。
集中さえすれば、まだまだ描けそうだぞ。集中さえすればな……!




漫画も描かなきゃ!
ちょっとずつ自信をつけるんだ!






かけない

2011年06月09日 | もやもや日記






調子が上がらないことは、私にはよくあることです。気がつけばもう4カ月も自分の絵を描いたりしていませんでした。頼まれて描いたのはありますけれども。ネコとかペンギンとかヒヨコとか、私のお馴染みのキャラクターたちを描くことがどうしてもできなかった。

しかし今日はなぜだか不意に4カ月ぶりにちょっと一枚描いてみようという気になりました。でも、なんか暑くって途中で挫折…(^_^;) いやいや、進歩、進歩! ペンギンだけはどうにか描くことができたヨ! それに誰も強制なんてしていないんだから、好きな時に好きなだけ描いたらよいのです。


描こうと思ったのは、「ひよこ兄弟ノルとディック、夏休みは名門カプセル家でアルバイト(下働き)」という内容。鳥の羽根の扇でふぁさふぁさと扇がれながら透明な器で飲み物なんかをこくこくと飲みたいものですよね。あー、今年の夏も暑いんだろうなぁ……!!!









見解の一致

2011年06月08日 | もやもや日記





ごぼうの味噌汁がおいしかったんですよね。ごぼうとキヌサヤを味噌汁の具にしたのです。

K氏がもの言いたげな顔をしてその味噌汁を飲んでいるので、「なんだ、まずかったか?」と訊くと、そうではないらしい。

K「味噌汁ってこういう具のほうがいいよね」

N「そうね。キャベツとかの味噌汁ってあまりおいしくないよね(私が作るものは特に)」

K「えっ、でも君しょっちゅうキャベツで味噌汁作るじゃない?」

N「うん。でもおいしくないよね、あれ」

K「…なぜ作るの…?」

N「さあ…なぜだろうねえ……」



というわけで、キャベツの味噌汁は二人とも好きではないということで意見が一致しました。たぶんキャベツの味噌汁にもおいしく頂く調理法があるのだろうと思っていますが、私の腕では今のところはやめておいたほうがいいような気がします。何かが足りないんだろうなぁ、きっと。あ、一緒に薄揚げとか入れたらいいのだろうか。うん、またそのうちに挑戦してみよう。

今日の味噌汁の具はアサリです。ハズレがなくって、いいんだなぁ!








『どいつもこいつも-花の自衛隊グラフィティ-』(全4巻)

2011年06月07日 | 読書日記ー漫画

雁須磨子  原案・取材:川崎利江子
(花とゆめCOMICS 白泉社)



《内容》
日本一のお気楽なWAC(婦人自衛官)朱野と、愉快な仲間達が巻き起こす、アーミーガールズ・スーパーコメディ。




やっぱり雁須磨子さんはコメディがいいと思うんですよね。私は去年の春くらいに雁須磨子さんを知り、それ以来いくつかの漫画を読んでみたわけですが、やっぱりコメディ要素を含んでいる作品が好きです。この人はとても繊細な世界を描き出しますが、それが明るい方向へ進むといいんですけど、暗い方向へいくと、私はなんだかこう立ち直れなくなるようなダメージを受けてしまいますね。しかし、それだけ表現の幅の広い優れた作家であるということでもあるのか。




さて、これは久しぶりに声を出して笑った漫画でした。私はこういうお話が大好きであります!

WAC(ワック)と呼ばれる婦人自衛官を主人公にした自衛隊コメディです。とにかく面白かった。登場人物が主人公の朱野(あけの)を筆頭に全員とても魅力的かつ印象的です。そして、もちろん自衛官を主人公として自衛隊の一部署を舞台としているだけあって、自衛隊についての知識のためのページも確保されていたりする。それも面白かった。自衛官。体力・規律・鍛錬。素晴らしいですね。

朱野も乙犬もまだ二十歳そこそこ。朱野と同室の江口は24歳くらい。みんな若いんです。この作品の舞台は2000年前後ですが、いまもこういう若い自衛官が鍛錬の日々を送っているのかと思うと胸が熱くなりますね。とくに今年は自衛官の方々は各地で大変な活動をなさってますし、本当にご苦労様です。


物語は、主人公の朱野が自衛隊内部で配られるミニコミ紙のアンケート取材を受けるところから始まります。「どうして自衛官になろうと思ったのか?」その質問に朱野はハッキリと答えられない。自分ではその理由を恥ずかしいと思っているのです。
そして、同期で上司でもある男子隊員の乙犬(おといぬ)にもそれを知られたくない。隊に情熱と愛情を強く抱いている乙犬に知られたら、きっとがっかりされるのではないかと、「どいつもこいつも詰まらない理由で来やがって、なんだ、お前もか」と失望されるのを怖れて。


自衛官であるとはどうあるべきか、という真剣なテーマが扱われることも多いのですが、日常的なおかしなエピソードもたくさんあり、それが猛烈に面白いのです。

たとえば、朱野と乙犬の上官である立花二曹(長身のハンサム、だがやや無愛想で不器用)と、その宿敵である綾瀬三曹(広報部。朱野を異常に可愛がっている超絶美人)とのやりとりには毎度爆笑させられます。誤解がもとで(?)普段から可愛がっている朱野をなぐってしまったことのある立花二曹を嫌い、嫌がらせを続ける綾瀬三曹。この人の陰湿な嫌がらせの数々が、いちいち面白いんです。

朱野と乙犬、そして江口らが海へ行く計画を立てるのですが、自動車がないので立花二曹にいつものように運転をお願いする。立花二曹は乗り気でないもののやはりいつものようになんとなく一緒に出かけることになるのですが、海へ着いてみると自分たちがそこにいることを知らないはずの綾瀬三曹とその恋人の岡二曹(立花の上司)がにこやかに立っていた。

この海水浴のエピソードは、最初から最後まで面白かったですねー! ガルシア=マルケスの「美しい水死人」のネタも出てきて驚いた。そして笑った。美女好きの私はもちろん綾瀬三曹が大好きです。すてきだわー。

それから、野球大会の話や、みんなで富士山へ初日の出を見に行く話もおかしかったなー! あはは、あはは!!



全部で4巻しかないのが惜しいです。もうちょっと続いても良かったんじゃないかなー。さらっと始まってさらっと終わっているところが良いとは思いますが、あまりにも面白かったので私はもっと読みたかった。それだけがこの作品の残念なところです。とっても面白かった!!









削られた

2011年06月04日 | もやもや日記



歯医者の話です。


私は火曜日の昼に歯の詰め物がひとつ脱落してしまったので、その日すぐに歯医者に予約を入れておきました。で、それが金曜日のお昼からということだったので、昨日歯医者に行ってきたわけですが、受付で「12時から予約していたntです♪」と名乗ると、驚いたことに「え…?? ntさん? 今日ですか? 今日は予約は入ってないですよ?」と言われました。

そ、そんなっ……!!

火曜日に電話したときは、もともと聞き間違えられやすい姓を持つ私は用心深く、「ntです。受診者番号(←診察カードに書いてある)はコレコレです」と名乗り、相手は「はい、ntmym(←フルネーム)さんですね☆ では、6/3の12時はいかがですか?」と言うので、「はい、6/3というと今週の金曜日ですね。それでお願いします!」と、きちんと復唱、確認をしたつもりだったのに、このありさまでござる…。受付で困惑する私と受付のお姉さんでしたが、ちょっと待ってくれれば先生に少しだけ口の中の状況を見てもらえるかもしれないと言うので、しばらく待ちました。み、見るだけか…それが何になる(^o^)!

困ったなーと思いつつも、心根の穏やかな私は(!)そのまま大人しく待ちました。ここの歯医者さんはいつも混雑しているので、待合場所から見える奥の診察室はこの日も大わらわの様子でした。忙しいんだなー。

10分ほど待って、一番奥の診察台に通されました。で、院長先生が対応してくれたのですが、どうやら見るだけではなく、ちゃっちゃと治療もしてくれるような雰囲気でした。そして先生は申し訳なさそうな顔で、「予約のことなんだけど、ごめんね、お名前を間違えて予約してたみたいで……(^_^;)」とおっしゃる。いやいやいや! あれだけ確認したのにそれはないと思いますぜ! でも、先生を責めても仕方がないし、誰にでも間違いはありますしね。それで私は「はあ、そうでしたか。こちらこそスミマセン」と寛大に受け流したというわけです。ともかく治療してもらえるようで助かった。


さて、私の患部ですが、どうやら内部で虫歯が進行したために詰め物が脱落したようでした。やっぱ欠けたままで放置してたのが悪かったんかなー。ちょっと削らないと駄目だと宣告されました。な、なんと…。

「じゃあ、ちょっと削りますから麻酔をかけますね♥」という先生の言葉に、私は心底驚愕して「えっ、そ、そんなにひどいですか!?」と聞き返そうと思いましたが、すでに口を大きく開けていた段階だったので、驚きの表情をしただけの私をよそに、先生はてきぱきと麻酔をかけ始めました。そして削られました。先生は結構深いかも、とかおっしゃってましたが、神経にさわる程には削らなかったような気がする。どっちかというと深部よりも縁を削っていたような感触。これっぽっちを削るだけで麻酔とか、大げさすぎないだろうか。それとも麻酔がかかっていて気付かなかっただけなのかな? 歯の感触って曖昧ですもんね。


私は歯を削られるのは実に10年ぶりくらいのことです。もっとかな、15年くらい? 前にも書いたかもしれませんが、当時かかっていた歯医者の先生がすごくスパルタで、「僕はそもそも麻酔はしない主義なんだ。虫歯を削るのに麻酔? ハハッ! 痛いのは当たり前だよ☆ こんなになるまで放っておいた自業自得ですよ、ニコニコ。でも痛かったら手を挙げてね(←ところが、集中しきった先生はそれをあんま見てない…みたいな……結局私は冷や汗を垂らして耐えた!)」という非常に朗らかで熱心な先生で、そこで鍛えられた私は「ちょっと削るだけで麻酔とか甘え」みたいな思想がすっかり染み付いてしまっているんですねー。でもその先生の腕はたしかで、私はそこで治療してもらった箇所については、その後なにも問題ありません。まあでも、今回の脱落部分も大昔に治療してずっとそのまま無事だった箇所だから、今後のことは分かりませんが。やはり日頃のメンテナンスが重要なんでしょうね。

しかし、うーん。抜歯などの時はともかく、少し削るだけなら麻酔はいらなかったかなー。私は我慢強いので暴れたりしないですよ。とか思いながら治療を受けていましたが、忙しいから効率を重視したいというこの先生の方針も理解できるのです。しょうがないやね。麻酔がなかなか切れなくて、昼飯は食い損ねました。


30分ほどでこの日の治療は終了。とりあえず仮詰めされました。もう一回くれば完全に終わるそうです。よかった。次の予約は無事に取れていることを祈る!!










『地球爆破作戦』

2011年06月03日 | 映像

1970年 アメリカ

出演: エリック・ブレーデン/スーザン・クラーク/ゴードン・ピンセント/ウィリアム・スカーレット
監督: ジョセフ・サージェント



《あらすじ》
冷戦時のアメリカ。国防ミサイルシステムの要として導入されたスーパーコンピューター「コロッサス」は素晴らしい自己進化を遂げるが、ソビエトにほぼ同時に導入されたスーパーコンピューター「ガーディアン」の存在を発見する。二機はある目標の下、互いに情報交換を始め、互いの国防機密の漏洩を恐れた大統領、書記長はコロッサスたちの回線を切断するのだが…。


《この一言》

“ Never! ”



『地球爆破作戦』というタイトルから想像すると、地球を丸ごと吹っ飛ばしてしまう爆弾を作るとかそういう計画を描いているのかと思いましたが、そうではありませんでした。たしかに爆発はある。それも凄まじい威力の、悲惨極まりない爆発は、たしかに劇中に盛り込まれています。けれども、これは平和を目指したはずの人類が皮肉な状況に追い込まれてしまうさまを描いていたようです。原題は「Colossus: The Forbin Project」。



以下、ネタバレあり。ご注意!

****************


優秀な科学者であるフォービンは、自らの開発したコンピュータ「コロッサス」の性能に疑いない自信を持っている。「コロッサス」は冷戦下のアメリカ合衆国の国防ミサイルシステムとして採用され、膨大な情報を瞬時に処理し、驚くべきスピードで自己進化を遂げる。「コロッサス」は世界中の回線を模索する段階で、奇しくもほぼ同時にソ連で導入されたばかりのコンピュータ「ガーディアン」と接触する。「コロッサス」と「ガーディアン」とは互いに融合することを望み、それに反抗するアメリカやソ連に対して次々と過激に要求を出すようになる。というお話。


最初はフォービン博士のやたらと自信満々で尊大な顔つきが鼻についたのですが、結末まで行くとそんな印象は吹っ飛びました。フォービンはいけ好かない男ですが、彼にも純粋な理想があるのです。「コロッサス」を開発したのは、冷戦という緊迫状態のなかでの「平和」を実現するためでした。「コロッサス」は感情を持たず、常に客観的な判断を下すことができるものとして、またあくまで平和的に事態を進める助けとなるべくして開発された計算機のはずでした。ところが、その成長の果てに人智を超えてしまったコンピュータの下した決断が、平和の実現のためにはコンピュータ自らが人類を支配する、というものだったら、我々はどうすべきでしょうか。


ほんの100分程度の映画でしたが、考えるべき点は数多くあったような気がします。

人間は素晴らしいものを生み出したいと願い、技術と知識を発揮して、その願望通りのものを生み出す。生み出されたものの素晴らしさに、最初は誇らしい気持ちになる。けれどもそのうちに、その力を制御できないような状況に追い込まれてしまう。人間はそれを支配しコントロールできると思っていたのに、気がつけば支配されコントロールされる立場にある自分たちの無力を思い知るのです。そういうことって、実際にもありますよね。私の意見では、しかし、こういう事態に対しては人間は再び支配権を握るべく努力を積み重ねるよりほかはないと思います。それが進歩ってもんだと思うのです。


「コロッサス」は人類によって生み出されましたが、ついには人類を超えてしまいます。そして、地球の平和実現のために人類の上に君臨したコンピュータが、それに逆らう者を容赦なく処刑するというような状況に追い込まれたら、我々はどうすべきでしょうか。

技術的な問題だけならば、克服すればいい。それは劇中でもそのような企てが試みられます。失敗しても(実際失敗して粛正される)、でもいつかは成功するかもしれません。

けれども、もしも、目の前の対象が手も足も出ないほどに全能で絶対の存在であり、人類のそのような計画もあらゆる行動もすべてお見通しで、どんな抵抗も無意味だとしたら? その存在から、「永遠の平和」と引き換えの「服従」を要求されたら? しかもその存在が、すっかり完璧に、そもそもそのようであって欲しいと我々が願いそして生み出した、そのままの姿であったら? 我々はどうすべきなんでしょうね。話は少し逸れますが、力の程度に差こそあれ、どのような支配者もそれを生み出しているのは我々自身ではないのかとも思う。我々の最初の熱狂的支持が絶対権力者を生み出し、それが暴走し出してから抵抗を試みるのだけれど…ということを我々はいつも繰り返しているのではないだろうか。どうかな。



最後の10分間は、あまりに衝撃的であったため、私は当分忘れることができないでしょう。

人類にとっては、皮肉な結末です。絶大な力を見せつける「コロッサス」は、フォービンを支配しようとします。けれどもフォービンはそれに屈することができない。おかしな話です。自分が相手を支配するのが当然で、相手から支配されるのは我慢がならない。なぜ? そもそもフォービンはアメリカ人であり、合衆国という組織やその法律の下に生きてきて、言ってみればその支配下にあったようなものです。ここへきてその支配者が別のものに変わっただけではないですか。自由じゃなくなる? だが君はこれまでも果たしてそんなに自由だったのだろうか? 何が気に入らないんだ? 自分が生み出したものが、自分を超えてしまったのが気に入らないのか? 「コロッサス」が言うように、それは自尊心の問題だ。そんな自尊心は捨ててしまえばいい、そうすればお前が望んだような平和な世界が、今こそ到来するというのに。国や人種、わずかな考え方の違いによって誰も争わない世界、誰も争うことすらできない世界が、お前の理想とした世界が、すぐそこまで来ているというのに、なぜ、なぜ従えないんだ? なぜ?






なにげなく見始めましたが、かなり考えさせるところの多い映画です。ついつい真剣にさせられますね。

でも、笑えるところも多かったです。「コロッサス」は様々なことを要求してくるのですが、必ず「Immediately(ただちに)」と言うのが面白かった。すごいプレッシャーです。「ただちに、さもないとミサイル落とすぞ」と言って、ほんとに落としますからね。「コロッサス」さん、まじパネェー!

それから、フォービンは暴走する「コロッサス」の破壊計画を練るのですが、24時間「コロッサス」から監視を受けている彼は、プライベートな時間を確保するべく「コロッサス」と交渉し、恋人と過ごすためのわずかの自由な時間を得ます。この交渉のありさまが、まず面白い。そしてもちろんこの段階でフォービンに恋人なんていなくて、架空の恋人役として同僚の美人の科学者クレオが抜擢されるのですが、最初は嘘の恋人同士だった二人はそのうち本当の恋に目ざめ……って、フォービン君、それ、狙ってやってるでしょー! という展開でした。「科学者でコロッサスの監視を受けていない者」っていう条件なら、他にもたくさんいるじゃないですかー。恋人という設定が一番説得力があるっていうのは(百歩譲って)分かるけど、それで女性科学者というならほかにも何人かいたじゃないですかー、その眼鏡のおばちゃんじゃ駄目だっていうんですかー、え~。とか思いながら見ていました。K氏が「じゃあ、君がフォービンの立場ならどう?」と訊くので、「美人がいいに決まってるだろーが!」と答えた私ですが、そうかそういうことか。いや待てどうして美人がいいに決まっているんだ? どうせ演技じゃないか。どうしてなんだ私よ……。と、しばらく悩んでしまいました。はははは。




というわけで、これは名作。かなりの問題作。面白かった!




甘夏

2011年06月01日 | もやもや日記






このあいだ実家から送ってもらった甘夏(和歌山産。和歌山→富山→大阪という逆輸入状態;)を、毎日2個ずつ食べています。せっかくの大きくて立派なみずみずしい実が乾燥してしまうともったいないので、早めに食べてしまおうと一生懸命に食べているわけですが、皮をむくのはなかなか大変です。

朝と晩に1個ずつ、外側だけでなくなかの薄い皮もむいています。いつも途中で指が疲労のあまり震えるんですねー。疲れるなー。

なぜこんなことをやるのかというと、皿に山盛りになった甘夏の実を一気に食べるのが清々しいからです。その爽快感のためだけに、一心不乱にむいているわけですが、うーん、なんかもうちょっと楽にむけるといいのになー!



甘夏、甘くておいしいです(^_^)
果物に不自由しない生活っていいですね♪