半透明記録

もやもや日記

『世界終末十億年前 異常な状況で発見された手記』

2005年02月12日 | 読書日記ーストルガツキイ
A&B・ストルガツキイ 深見弾訳(群像社)


《あらすじ》

天才的な科学者たちを突如襲う超自然現象。おそるべき力を発揮する見えざる意志は正体を現さず、彼らが研究から手を引くように脅迫するが・・・・。


《この一文》

” するとまた、ぼくの腹の中を見透かしたかのように、彼女がいった。
 「それに、あなたがどんな結論を下すかなんてことは、ぜんぜん問題にならないわ。肝心なのは、そういう発見をする能力があなたにあるってことよ・・・なにが問題なのかということぐらい話してくれてもいいでしょ? それとも、それもいえないことなの?」  ”


うお~、面白い!
今年はファンタジー年間にする予定だったのですが、
「ストルガツキイ祭り」が大変な盛り上がりをみせています。
まあ、ファンタジーはファンタジーですよね。
なぜストルガツキイという名前がもっと有名にならないのか、とっても不思議です。
あるいは知らなかったのは私だけで、業界(多分SF業界)では有名なんでしょうか。

『滅びの都』『そろそろ登れカタツムリ』の2作品とは少し違った雰囲気でした。
前の2作品も滅茶苦茶面白いのですが、今回の『世界終末十億年前』は、テーマとしてはドーマルの『類推の山』、コリン・ウィルソンの『賢者の石』に通じるものがあるような気がします。

昨夜は混乱してなかなか寝つけませんでした。
真理をもとめるというのはどういう態度をいうのか。
真理って何だ?
破滅に至る道があるとして、それが真理ならば避けられない道であると思っていたけれど、そうかもしれないし、そうでないかもしれない。
真理って何だ?
気が遠くなってきました。
ストルガツキイ、次は何を読もう。

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5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ストルガツキイ祭り (くろにゃんこ)
2005-02-13 14:17:04
なんか、楽しそうなお祭りですね。

私も参加したいな。

ストルガツキイは、読みたい作家さんリストに入っているんですが、まだどれも未読なのです。

このお祭り参加に向けて、今度、図書館に行こう!
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歓迎! (ntmym)
2005-02-13 14:52:24
くろにゃんこさま、こんにちは!

「ストルガツキイ祭り」はいまのところメンバー2人の寂しいお祭りなので(それは祭りなのか・・・?)御参加を心よりお待ちしております。

このストルガツキイ兄弟は、最初はとっつきにくいのですが、

不思議な魅力がありましてつい病みつきになってしましました。

いきなり幻想的な描写がはじまるところがたまりません。
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参加希望 (piaa)
2005-03-20 01:12:55
くろにゃんこさん経由で来ました。ちょうど当方のBLOGでもストルガツキー作品を取り上げようと思っていたところなので、ぜひ参加したいと思います。よろしくお願いします。
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こちらこそ! (ntmym)
2005-03-20 12:35:28
piaaさま、はじめまして。

コメントいただき、ありがとうございます。

祭りに御参加いただけるとのことで、とっても嬉しいです!

こちらこそよろしくお願いします。



私は最近ストルガツキイを読みはじめたばかりなので、

他の方々の意見がとても参考になります。

色々とご意見をお聞かせ下さいませ。
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すんません (piaa)
2005-03-23 00:14:52
ヤフーブログがどうしてもダメなので上記URLに移転しました。TBのデータが残ってしまうのが申し訳ない…
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