ストルガツキー作品コンプリートまで あとわずか
コレクター。と呼んで下さい。
先日、ネットオークションを徘徊しておりましたら、まさかのレア本を発見! こ、これは、前から欲しかったロシアのSF作家 ストルガツキー兄弟の作品を収めているアレではないかー!
しかも開始価格は意外と安価! 買いだ! 買いだ! と勢い込んでいましたが、普段私が入札するような本は競争相手の影さえ見えぬまま楽勝で落札できますが、そこはさすがのストルガツキー。本のオークションでは私は初めて競り合いましたよ。
特に死闘を繰り広げたのは、『幽霊殺人』。まるで赤川次郎のミステリーみたいなタイトルですが、ストルガツキー兄弟の本のうちでもレア中のレア本ではないでしょうか。原題は「アルピニストという名のホテル」とかなんとからしいと、どこかで紹介されていた作品です(多分)。まさかここでお目にかかろうとは!! キテる、キテるな、これは! いよいよ運が向いてきたぜ!(と、どこまでもいいかげんな認識でここまで盛り上がれる私)
『幽霊殺人』の開始価格は、なんと500円。……おいおい、まさか、そんな、嘘だろ。我が目を疑いましたが、やはりそんなうまい話があるはずもなく(とは言え、ハヤカワにやる気があれば、こんな苦労もないはずなのに…)終了間際にはおよそ10倍まで跳ね上がりました。ええ、もちろん私がその高騰に一役買いましたとも。だって、全然諦めようとしない入札者がいたんだもの! まあ、相手にしてみれば「こいつ、しつこいよ!」という感じでしょうが。お互い様ですね。…ひょっとして、競争相手だった方はこのブログの読者の方ではないでしょうね……? そうだったらご一報を!
まあ、そんなこんなで激戦を制した私は、無事に幻の本を手に入れました。あー、これで面白くなかったらヘコムなあー、と心配しましたが、あらすじを読む限りでは面白そうです。良かったー。まあ、面白くなくてもいいんですけどね、別に。(←コレクター誕生)
それにしても、うれしい。もうこれで探しまわらなくて済みます。万歳!
結局、計4冊のロシアSF本を入手しました。
『幽霊殺人』のほかの3冊はロシアSF短篇集です(正確には『現代ソビエトSF短篇集』。「現代」「ソビエト」! 歴史を感じます)。てんこもりです。ドニエプロフの「カニが島を行く」も読みたかったんですよねー。わーい。ちら読みした限りでは、どれもなかなか面白いです。ストルガツキー作品は、「六本のマッチ」(←やっと読める!)「非常事態」「さすらいの旅を続ける者たちについて」が収録されています。
どれもわりと薄い文庫(しかもかなりの古さ。元の紙の色が分かりません。でも40年くらい前の本にしては美品か…?)なのですが、2段組で内容はびっちりだから、許す。かなりの資金を投入してしまったけど、後悔はありません。わっはっは!
コンプリートですか。「ラドガ壊滅」とかも持ってらっしゃるのでしょうか?
「竜座~」はウチにもあるんですよ~マンションのゴミ置き場で拾ったんです(笑)家のマンションはときどきレムのサンリオ文庫版なんかが落ちていたりしてすごいところです。
『幽霊殺人」は長編ですか?ハヤカワさんも恐るべき資産を死蔵していますね~
いかにレアな、ましてやストルガツキーとはいえ、私なら3000円以上は出しません。出せません、とも言うが(泣)。
3000円が私にとっての本の上限金額です。
というわけで、先日書店でバルガス・リョサ「楽園への道」2600円(税別)を買うべきか否かずいぶん悩みました。
本当にハヤカワさん、レムやストルガツキーをはじめ、死蔵の廃刊本多すぎです。もっと積極的に復刊して欲しいなあ。
『ラドガ』! ありましたね;そう言えば。さすがにこれは手に入らないかもしれませんね~。古すぎるせいか、どこでも見たことがないんですよね。うぅ。
それにしても、manimaniさんちって…うらやましい。そんなお宝が落ちてる(!)なんて。いいなあ!
*piaaさん
私も3000円くらいが上限だったのですが、今回ばかりは強制解除しました; 古本での相場を超えないように注意しつつも、初めて写真で実物を見たので、ちょっとエキサイトしてしまいましたよ(/o\) まあ、ちょっとした旅行にでも行ったと思えば安いかな…と思い込んでいます。はは!
復刊してほしい本って、いっぱいありますよね~。
リョサの「楽園への道」、面白そうですね。タイトルがいいです。読みたいかも!