半透明記録

もやもや日記

【旅の記録】11月16日(火) 晴れ

2004年12月01日 | 旅の記録
4:30 起床

最後の支度をして、5時半にロビーに下りる。
チェックアウト後、6時に来てもらうように頼んでおいたタクシーに
予定より早めに乗って、空港を目指す。
外はまだ暗い。
夜明け前。
オレンジ色の街灯のもと、ドナウ川に沿って走っていく。
向こう岸を疾走する路面電車が街灯の下に浮かび上がり、ほとんど幻想的な眺めだ。
国会議事堂は朝方にはライトアップされておらず、夜の空に馴染んでいた。
西にひとつ、東にふたつ、真っ白な星が輝いている。
今日はどうも、ハンガリーに来てはじめての晴天になりそうだ。
6時を少し過ぎて、フェリヘジ空港に到着。
空がもう明るくなってきた。
ハンガリーの夜明けも美しかった。

9:00 ウィーン シュベヒャート空港

フェリヘジ空港はまだ新しいのか、明るく、きれいだ。
ウィーンに向かう飛行機はまたしても小型のプロペラ機である。
我々の席の窓のすぐ外にプロペラが轟音を上げてまわっているのが少し怖い。
私の1つ前の席からがビジネスクラスのようで、1時間の飛行の間に
朝食を出されていた。
あっという間に無事ウィーンに到着。
4時間ほど待ち合わせて、いよいよ日本へ向かう。

空港の東ピアの待合所でぼんやりしていると、斜前に座っていた男性が
写真を撮ってくれた。
日本人が珍しい国の人なのかと思ったら、コソボの人らしい。
何となく納得。
待合所はそれほど混んでいなかったのだが、たまたま我々の
座っているところに、そのコソボの方々は10人ほど集まって来られた。
聞くところによると彼等は、アメリカから故郷に帰るところらしい。
「1999年から戦争をしています」と言う彼等だが、異常に陽気だ。
絶え間なくおしゃべりをしている。
チョコレートを皆に配るついでに我々にも分けてくれる。
アメリカでは床屋さんや肉屋さんとして働いていて、6年ぶりの帰郷と
なるおじさんもいた。
さっき写真を撮ってくれたお兄さんも、帰ったら家族の写真を沢山
撮るのだろうと思うとしみじみする。

13:35 ウィーン → 成田

とうとうヨーロッパを後にし、一路日本を目指す。
ひたすら東へ、東へ。
日本時間を追い掛けて飛行を続ける。
機内で読売新聞を読み、NHKニュースを見て、懐かしの日本が徐々に
近づいてくる。
もう、旅も終わりになります。

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