半透明記録

もやもや日記

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《幸福荘》/ナポレオン帽の男

2012年08月19日 | 夢の記録





おかしな夢ばかり見てました。

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*「《幸福荘》」

数年ぶりに上京した。大手町周辺が夕焼けに染まって美しいのを横切りながら、とある小さな駅で下車する。高架上にある駅を出て、細い鉄骨で組まれた頼りない歩道橋をぐらぐらと渡っていくと、途中でK氏が待っていた。彼は先にこちらへ出て来て、我々の新しい引っ越し先を探していたのであった。それをこれから一緒に見に行く。

下町らしく混みごみした住宅地の狭い路地をくねくねと入っていき、目的の物件に辿り着く。四角い敷地内の3辺に建物がたっていて、真ん中には空間がある。都心ではあまり見かけない土の地面で、ところどころに松の木が生えていた。どことなくお寺のような雰囲気である。濡れた黒い土の上の松葉を踏みしめながら、我々は敷地の真ん中に立って、ぐるりと周囲を見渡した。

そのアパートは2階建で敷地の縁にそって「くの字型」に折れ曲がっており、外壁は抹茶色に塗られている。玄関先には《幸福荘》という木の表札がかかっていた。ガラス張りになった2階の渡り廊下の向こうにそれぞれの部屋のドアが横に並んでいるのが見える。住人が二人ほど、廊下をみしみしいわせながら部屋を出入りしていた。

「くの字型」の向かい側にはもうひとつ別の建物があって、どうやらそれは「便所」と「風呂」のようだった。「くの字」の方とは建物が繋がっていないので、私は「これでは雨の日には濡れてしまって困るな…」と思う。

K氏がせっかく探してくれたのに悪いと思いつつ、私はどうも気に入らない。しかしそっとK氏の顔をうかがうと、彼もまた微妙な顔つきをしていた。やっぱり気が乗らないらしい。

そこで、《幸福荘》は保留にして、翌日また別のところを探すことに決まった。とりあえずはホテルへ帰って一休みしようと、さきほどの駅に戻る。ホテルは「東陽町」なのだが、駅まで来ると、どの路線が「東陽町」に通じているのかがどうしても分からない。我々はいま「にかた」とかいう駅にいるはずなのだが、そもそもこれは何線の駅だったろうか…?

複雑な路線図を前にして、ただ日が暮れていく。





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*「ナポレオン帽の男」

夜中にふと目を覚ますと、ベランダになにやら気配を感じる。そう言えばうちは集合住宅なのだが、フロアのベランダは仕切られておらず全部屋が繋がっているので、ときどき窓の外を人が歩いているのだった。よく考えると不用心だよな……

と思っていたら、ナポレオン帽をかぶった黒尽くめの男が、暑くて開けたままの窓に手をかけてこちらを見ている。男は小柄でほっそりとしていて、年はわりと若く、その表情は意外なほどに明るかった。だから私は怖がる必要などなかったかもしれないが、しかし深夜のことである。驚いて脇にいるK氏を揺さぶり起こすが、その間にも男は一歩部屋の内部へ進み、窓の外へ顔を向けて何やら呼びかけている。まだ別に誰かがいるようだ…

私は「あ□◎▲×……!!」と言葉にならない叫び声を上げ(て、その声に驚いて目が覚め)た。


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「《幸福荘》」の夢は、よく見るいつもの夢のパターン。私は夢のなかで電車を乗り換えることがどうしてもできない。最初の電車から降りて、次の電車までの間がものすごく長いんだよなあ。今回も乗り継ぐことができなかった。


「ナポレオン帽」のほうは何てことない夢ですが、寝ぼけて声を上げたのが久しぶりだったので印象に残りました。夢のなかで目ざめる夢、というのもときどきありますが不思議なものですね。


もうちょっと楽しい夢も見たような気がするのに、そっちのほうは忘れてしまいました。残念。