半透明記録

もやもや日記

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『ドニー・ダーコ』

2012年01月05日 | 映像

2001年 アメリカ




《あらすじ》
高校生のドニー・ダーコはある晩、銀色のウサギから世界の終わりを告げられる。同じ夜、ドニーの家に飛行機のエンジンが落下し、ドニーの部屋が押しつぶされたのであった。銀色のウサギに呼ばれるまま家を出ていたドニーは生命の危機を回避したのだが、それ以来彼の周囲では不可思議な事件が起こるようになる。







 これを自己犠牲ととらえるべきか否か……? あるいは別のものが描かれていたのだろうか? ではそれはなんだろう?


というわけで、『ドニー・ダーコ』ですが、私はこんな感じで観てました。


(ヽ´ω`)……??

(ヽ´ω`)………!??

Σ(ヽ´ω`)…お、おわたぞ!


残念ながら、私にはどういうことかよく分からなかったです。ぐふっ。ドニー君に共感できなかったのが敗因だったのかもしれません。うーん、うーん。。。


ドニー・ダーコは高校生で、両親、姉、妹と暮らし、精神を少し病んでいるため精神科医にかかっている。家庭では母親や姉に暴言を吐いたり、学校では教師を侮辱して親を呼び出されたりしているが、学校でいじめられている女の子をかばったりする優しいところもある。

そのドニーはある時から銀色のウサギの幻覚を見はじめ、ウサギは「世界がもうすぐ終わる」と彼に告げるのです。世界が終わるまでのおよそ1カ月の間に、ドニーは転校してきた可愛い女の子と付き合ったり、タイムトラベルの概念に夢中になったりと、それなりに充実した日々を過ごすのですが、その一方で彼の周囲の状況は刻一刻と破滅へと近づいているのでした。


もう少しタイムトラベルへの言及があれば、分かりやすかったかもしれません。思わせぶりな描写がいくらかあるだけで、結局どういうことなのかが私にはよく分かりませんでした。また、ドニーを取り巻く社会が、現代アメリカの歪みをあらわしているのかどうなのか、ちょっと歪み過ぎていて、あれではドニーが病んでしまうのもいくぶん仕方がないのかなあと思うものの、見ていてちょっと疲れましたね。狂気と暴力に満ちているというかね。大人も子供も奇妙だっていうかね。現代の伝道師として扱われている男性(のちに児童ポルノ所持で逮捕)や彼を熱狂的に支持して彼が制作したビデオを学校の授業の教材として扱いさえする女性教師、そんな彼らのもとでやたらとセクシーなダンスを練習し発表会で披露する少女たち(女性教師の娘やドニーの妹を含む)。

なんだか破壊されたがっているような社会が描かれていたように感じます。これがアメリカの十代を取り巻く現実だとしたら辛いなあ。映画の中だけのことだと思いたいんだがなあ。しかし、この『ドニー・ダーコ』のあとでもう1本『バタフライ・エフェクト』という映画も観たのですが、そちらも不思議と同様な社会が描かれていて、ちょっと! アメリカ! どうしたんだよ!? と言いたくなりました。若者はたちまち暴力行為やドラッグ、セックスに溺れてゆき、なにかにつけて精神病院と催眠療法、そして近所のおじさんはロリコン。あまりによく似た社会が描かれていたので、どっちがどの映画の場面だったか分からなくなっちゃってるな…うーむ。




『ドニー・ダーコ』に話を戻して、結末をネタバレすると(ご注意!)、ドニーは最終的にはウサギと出会った最初の晩、飛行機のエンジンがどこからともなく落下して自分の部屋を押しつぶした夜へと戻るのです。そして、そのまま部屋で死にます。これによって、ドニーが死んだ世界では、母と妹、そしてドニーの恋人となる女の子、さらにドニーが殺してしまうことになるはずだったフランクの命が救われるのでした。ドニーの命と、その先に続いたかもしれないわずかの幸せを感じられる日々とを引き換えにして……

タイムトラベルがどのように実行されたのかがよく分かりませんでしたが、ともかくドニーが自分の生き延びる世界から、自分が死んでしまう世界へと移動したのは確かなようでしたね。ドニーが生き延びる世界のほうでは彼に近い誰かが死ぬ羽目になり、ドニー自身とその家族の社会的地位も破滅を避けることができない状況に追い込まれます。つまりドニーにとっての「世界の終わり」だったということでしょうか。「自分が死んだ方がましエンド」ということかしら。。。


うん、やっぱよく分からなかったな。
ちなみにwikipediaによると、この映画は一度では理解できないような複雑な筋立てになっているそうなので、何度も観ることでもう少し分かるようになるかもしれませんね。

しかし、残念ながら私にとっては見ていて楽しい気分になるような映画ではなかったです。
気が重くなったヨ!\(^o^)/

もうちょっと明るい映画が観たい……ということで『バタフライ・エフェクト』へ続く。明るかったかって? ハハッ…!(´;ω;`)