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「彼女のために生きる」

2010年04月02日 | 学習

『romanza』収録

ANDREA BOCELLI - VIVO PER LEI (con Giorgia)
アンドレア・ボチェッリ-「彼女のために生きる(Featuring Giorgia)」



本日の号泣ソング。

ボチェッリは私の大好きな歌手のひとりで、この “VIVO PER LEI”(「彼女のために生きる」)も良い曲だなーとは思っていたのです。私が持っている『romanza(ロマンツァ)』というCDに収録されています。しかし、最近は聴いていませんでした。

そんな私が久しぶりにこの曲を聴きたくなったのは、先日トリノで行われたフィギュアスケート世界選手権のエキシビジョンに、この曲が使われていたからです。余談ですが、この時の高橋選手と浅田選手の即席ペアは可愛かった! というか、高橋選手の「道」はすごく良かったですね。マジ泣きでした。体の内側から溢れるようなもの(喜びのような)があって、それはそれは美しかった。そして、浅田選手の「鐘」も素晴らしい完成度で、震えるような迫力があり、やっぱり涙がほとばしり出ました。お二方とも優勝おめでとう!!(私はフィギュアが好きなので、バンクーバーももちろん観ていたのですが、いろいろと頭に来ることが多かったので書く気になれませんでした。でも、大好きなロシェット選手(カナダ)にはおめでとうと言いたい!)


話が盛大に逸れてしまいましたが、この曲。「彼女のために生きる」はとても美しい曲です。
イタリア人のテノール歌手アンドレア・ボチェッリと同じくイタリアの歌姫ジョルジアとのデュエット曲ですが、非常に感動的。私はボチェッリが大好きなんですよね。ついでに私はサラ・ブライトマン(←私のお姫様)も大好きなので、二人のデュエット曲で世界的大ヒット曲である「Time To say Goodbye (原題:Con Te Partirò)」も当然大好きです。

また逸れてしまった。
さて、この「彼女のために生きる」は、歌詞の意味が分からなくてもとても素晴らしい曲ですが、意味を知ったらもっと素晴らしくなります。久しぶりに聴いて、歌詞もちゃんと読んでみたら、涙があまりに流れるので私はびっくりしてしまいました。なんていい曲なんだ!

出だしはこんな感じ。男性パートから始まります。


 彼女のために生きているんだ、そう
 はじめて出会った時から、
 どうしてかは覚えてないけれど
 ぼくの中に入って、ずっとそのままだ。
 彼女のために生きている、彼女は
 魂を激しく震わしてくれるから、
 彼女のために生きて、つらくなんかない。



情熱的な愛の歌のようですね。そう、これは愛の歌なのです。しかし男女の愛を歌ったものかという予想に反して、「ぼく」が「彼女」への深い愛情を述べると、それに続く女性パートの「わたし」もまた「彼女」への熱い思いを語ります。
「彼女」とは誰なのか、「ぼく」と「わたし」が歌うにつれて明らかになります。


 彼女のために生きて、ほかに何もない
 いったい何人の人間に会うことだろう
 ぼくと同じように顔に書いてある、
 彼女のために生きているって。
(略)
 彼女のために生きている、今ではもう
 ぼくにはほかの出口はないから、
 だって音楽は、そう
 本当に一度も裏切ったことないから。

 彼女のために生きているわ
 自由に休みと音をくれるから。
 もう一つ人生があったらわたしは、
 彼女のために生きるわ。

 彼女、音楽のために生きている。
 わたしは彼女のために生きているの。
 彼女のために生きている、たった一人の。
 わたしは彼女のために生きているの。
 彼女のために生きている
 ぼくは生きている
 彼女のために。




「彼女」、それは「音楽」。美しい「彼女」を多くの人が追い求めている。そのために人生をかけている。「彼女」にわずかでも触れるために、多くの時間と努力を費やして。
才能ある「ぼく」や「わたし」に優しく微笑みかける「彼女」ですが、私には直接その姿を認めることはできません。「彼女」に微笑みかけられ、情熱を振り絞っている「彼ら」を通してはじめて、私にもその美しい姿がおぼろげに見えるようになるのです。そんな彼らの情熱。彼らの情熱こそが私を打つ。人生を何に捧げるか。人生を、何かに捧げることができるか。彼らは美しいひとつの見本です。人間は美しい。人間はこんなにも美しくなれる。美しいものを追いかけて生きる人々の姿は美しい。それはいつか私のような人間をも引き上げてくれるでしょう。彼らを通して押し寄せる、この大きな波の正体を、私もいつか知ることができればいい。

彼らの情熱がなければ、私は生きていけない。「彼女」、音楽だけでなく様々な別の顔を持つ「彼女」のために生きる「彼ら」こそが私を生かしているのです。その情熱で、一瞬だけ私にも扉を開いて見せてくれる人々に、今日も深い感謝を。あなたがたの成果を喜び、感謝を捧げるために、私にはそれより他に何もないけれど、そのために私は生きる。


 *こちらに動画が
→ YouTube【Andrea Bocelli feat. Giorgia - Vivo Per Lei ( I live for her)】