半透明記録

もやもや日記

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What a Wonderful World

2007年08月22日 | 映像
【YouTube】What a Wonderful World


たとえば不足と不安に身悶えし滅亡のことばかり考えている今の私は、「この素晴らしい世界!」などと言われても、「ふん、そんなものは無いさ!」とついつい言いたくなってしまいます。
「そんなものは無い」。と、言いたくなる……ところもある。

だけれども、「無い」とは到底言えないのです。ああ、たしかにこの世界は素晴らしい。無数の憎悪や悲惨が渦巻いていようとも、たしかにこの世界には素晴らしいところがある。

だって、この人( Louis Armstrong 氏)のこの声や顔はどうでしょう。まじりけのない、そのものであるこの人とこの詩とこのメロディ。中学生のころからこの曲のことは好きだったけれども、映像で見てしまったらもうだめだ。もう、涙が止まらないではないか………。

まるで永遠に続く夜明け、まるで永遠に続く春の訪れ、一切後退することなくただひたすら前進するばかりの世界。美しいものだけがある世界。…そんなのは夢だ。ただの夢だ。そう思っているのに、どうして目に浮かぶのか。その素晴らしい世界が。ありふれた、なんというところもない、ただの世界、それなのに、それ故に、途方もなく美しく、輝かしい、この世界が。



というわけで、また朝から泣いてしまいました(朝の私は涙もろい)。
お友達のKさんにこの歌のことを話したら、「世界が滅んで、全部なくなった跡に流れてそうな曲」というようなことをおっしゃっていました。

たしかにそれは、そんな感じがします。
地球人類がいつか滅びるとして、私がその場に居合わせたなら、いや、そこまでいかなくともいつか私が滅びるときに、そこでこの曲を流すのもよいでしょう。
「なにもないところ」にこそ相応しい「喜び」が、この人のこの歌にはあると思えるので。