半透明記録

もやもや日記

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太巻きの日

2007年02月03日 | もやもや日記
どうも最近は、薄暗い記事が続きましたので(いつものことですが)、ここらで明るい話題をひとつ――。


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さて、今日は、節分。太巻きの日です。

最近では全国的にもよく知られているように(多分)、関西では節分の日に縁起の良い方角(今回は「北北西」らしい。太巻き売り場では、必ずいつも親切に教えてくれている)を向いて太巻きを食べるんだそうです。私もこれで3度目の《恵方巻き》でございます(しかし2度目だった去年は経済状況の悪化から、太巻きが買えず。細々としたカッパ巻きに寂しくかじりつきました。ああ)。

というわけで、「太巻き2本セット」を買ってきました。今日は、スーパーはもちろんのこと、コンビニでも太巻きが盛大に売られております。まるでクリスマス・ケーキを売るかのような賑わいなのであります。
来年は自分で巻いてみるのも楽しいかも。割となんでもすぐに自分でやってみたくなる私が、巻き寿司を作るということに今まで思い至らなかったのは不覚です。

あー、それにしても、なんだか理由とか由来とかはよくわからないけれど、こういうイベントは妙に楽しい。


ちなみに、太巻きを食べるときは無言で食べると良いんだそうです。しかも、あのでかい太巻きを切らずにもぐもぐと食べるのが良いんだそうです。………。うむ、無闇に神秘的でよろしい。

高き力

2007年02月03日 | もやもや日記
すっかり忘れてしまったと思っていても、無意識のうちに確かな繋がりを築かれているということもあるようです。


以下、私がすっかり忘れてしまったと思っていた、ある詩。


”あなたのなかで私は生きる、あなたが側にいなくとも。
 自分だけでは死んでいる、現にここに在りながら。
 どれほど遠く離れていようと、あなたはいつも側に在り、
 どれほどこの身が近かろうと、それだけでは私は不在。
  私が自分のなかよりもはるかにあなたのなかで生きるゆえ 
 自然が侮辱を受けたと感じるとしても、
 平然と働き、私のこの罰当たりの肉体に
 魂を注ぎ込んでくれる高き力が、
 自分だけでは本質を欠いたままである魂と見てとって、
 あなたのなかで拡充してくれる、これが最大限可能な大きさと。

   モーリス・セーヴ「デリー 144番」(『フランス名詩選』岩波文庫)より”


そうだった。
いや、そういう意味だったんだ。やっと分かった。
2年程前、これを読んで「いいなあ」と思ったことは、しかしすぐに忘れてしまったけれども、私は底のところではきっと忘れてはいなかったのだ。今日また偶然にこの一節と再会してみると、どうしてあの時の私がこれを気に入ったのかが、とても良く分かる。
あの頃の私は既に「私のこの罰当たりの肉体に 魂を注ぎ込んでくれる高き力」を意識しはじめていたに違いない。



こんな感じで、なんだか妙に感激しました。
私は実は運命とか巡り合わせとかいうものを切実に信じています。その時、それと出会うということは偶然ではありません。その時には何気なく通り過ぎたとしても、後になってみると必ず、出会わなければならなかった理由が、そうしなければならなかった理由が分かるのです。

私の行く道には、こういうスイッチが至る所に隠されているので、それを見つける楽しみが夢のように広がっています。