生まれて初めてお店を出しました。
近所(といっても徒歩30分)の神社の境内でささやかに行われる
フリーマーケットで2m×2mのスペースを借りただけですけど。
売り物は古着でも手作り品でも何でも良いとのことだったので、
趣味で楽しく作った品々を買ってくれる人ってどの位いるんだろう、
という「実験」をすることにしました。
結果は、惜敗・・・・!
ちょこちょこ売れましたが、ほぼ売れ残りました。
考えてみれば、フリマに来るお客さんは、ほとんどタダじゃなきゃ
買わないですよね。
原価ぎりぎりの良心価格で出したつもりでしたが、それでも売れない。
ティッシュケースで悩んでいたお客さんには、
「すごく素敵~、でも雑貨屋さんとかだったらもっと高く売れますよ!
こういうところだと値切られますよー! もったいない~!
と言っておいて何ですけど、もう一声まけて!」
おぉ・・・!
まけました。
負けました・・・。
原価を割ってくると、もはやボランティアの世界です。
こうして私は、労働力とはほとんど無価値である、という事実に
気が付きそうになりました。
でもまてよ、私のは労働力じゃないのかも。
楽しくて作っているだけで、技術も知識も足りないし。
お金までいただいて、みなさん、すみませんでした。
喜んでくれる人がいれば、それでいいはずじゃないか!
それなのに、初めて作った帽子を売ったりして(しかし一番売れた!)、
私というやつは呆れるほど厚顔な人間です。
恐ろしいですねー。
しかも実はその帽子で利益が上がってしまいましたし。(犯罪かも)
さて、本日の「実験」による収穫は大きかったです。
まず、「需要と供給」について少し分かりました。
要らないものは要らないということですね。
客層にもよるのかもしれませんが。
そして最大の収穫は何と言っても、見てくれた人(ごく少人数でしたが;)が
ほめてくれたりしたのがなんとも言えず嬉しかったです。
欲しがってくれる人がいるという事実が奇跡のようでした。
世の中は広くて深そうです。
またやるぞ!