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大雪の原因は「北極振動」 寒気、流れ込みやすく

2010年01月14日 06時43分55秒 | 時事スクラップブック(論評は短め)
2010年1月14日2時2分朝日COM

 この冬の大雪は、北極付近から寒気が日本などに流れこみやすくなる「北極振動」という現象が長引いているのが原因、と気象庁はみている。

 同庁によると、昨年12月半ばから断続的に日本付近に寒気が入り、13日現在で東北から中国地方にかけて山沿いを中心に平年を大幅に上回る積雪が観測されている。

 気象庁によると、今冬は北極付近の気圧が高く、日本を含む中緯度地域の気圧が低い状態で、北極付近から放出された寒気が中緯度地域に流れこみやすくなっている。この気圧配置は普通2週間程度で変わるが、今冬はこれまで約1カ月間にわたって続いているという。同様の現象は05~06年の冬にもみられ、日本海側の記録的な豪雪につながったという。

 欧州や米国、東アジアも今冬は30年に一度の記録的な寒さに見舞われており、ベルリンやワシントン、ソウルなどでは最低気温が平年を大幅に下回る日があった。

 同庁気候情報課によると、現在は北極付近の気圧が下がり始めており、今後は寒さが一段落するとしている。日本では19日ごろから各地で気温が平年を上回る日が続く見込みという。