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森羅万象 ~ 歩く印象派

八ツ場ダム”隠され続ける地元への巨額補償金

2009年09月30日 04時44分35秒 | 時事スクラップブック(論評は短め)
2009年09月29日10時00分 / 提供:ゲンダイネット

「八ツ場ダム」中止騒動はエスカレートの一途だ。現地視察した前原国交相に、群馬県長野原町など水没する5地区住民が反発し、「ダムを造れ」という声が連日、大マスコミを通じて流れている。「建設を白紙にするのはやめて欲しい」とか、「ようやく家を移したのに、政権が代わったからといって、今になって建設中止はおかしい」とか、旅館経営者から地元のおばちゃんまでダム建設推進一色だ。この地区の住民は長年、ダム建設反対だった。それが、手のひらを返した推進一色は、部外者には奇異に映る。何が隠されているのか。

●道路建設や地元対策で、すでに3200億円の税金を投下

 群馬は総理大臣を4人も出した保守王国だし、長野原町には古くから地元のドンもいる。テレビに出て、ダム中止に怒りをあらわにする住民は、「群馬を牛耳ってきた自民党の関係筋ばかり」(事情通)だという。そうでない地元民は、「おかしいと思っても口に出せない。あからさまにダム建設の中止を訴えれば、あとで何をされるか分からない」と語る。しっぺ返しを恐れているから、反対の声が聞こえてこないわけだ。ダム中止反対は、いわば「つくられた民意」(前出の事情通)というから変な話だ。

 もうひとつ、彼らを“推進派”に押しやっているのが「補償金」だ。これまでほとんど報じられていないが、この問題が地元民を縛っている。

「補償金問題は表に出ず、ブラックボックスになっているのが現実です」

 こう指摘するのは、「八ッ場ダム・足で歩いた現地ルポ」の著者で、ジャーナリストの鈴木郁子氏だ。水没する世帯や田畑の所有者に対する具体的な説得は1980年代から始まった。しかし、ハッキリしないことばかりだ。

「立ち退きのための補償金については個々の家の資産によってマチマチで、どこも言いたがりませんし、情報公開を取っても非開示なのです」(前出の鈴木郁子氏)

 日刊ゲンダイ本紙の取材では最高の家で10億円近いが、確たる話ではない。自公政権時代の国交省は地元説明会でさえ、下流都県から契約済みの家に支払われる感謝のお金に関する資料は配布しなかったという。一説には1戸当たり800万円くらいとされていたようだが、よほど公表したくない金額なのかと勘ぐられても仕方ない。

 移転を決意した人にとって、こうした補償制度が見直されたり、元に戻ることが怖い。それで「ダム建設を計画通りに進めてほしい」の合唱になるわけだ。すでにダム建設予定地周辺には、道路建設費も含めて3217億円の税金が投じられている。ダム本体建設にはさらに1400億円が予定され、そういった工事をアテにしている地元民も多い。地元観光協会や旅館関係者はダム完成後の新しい観光地に期待している。ここで中止は死活問題というのもうなずける。

 しかし、民主党は生活再建を支援するための特別措置法を準備し、何も過去の補償金を召し上げるつもりもない。国が買い上げた田畑をもう一度借りて農業を続ける方法だってある。

 世間は水没住民に同情する人ばかりではない。騒動拡大以来、長野原町の役場には全国から「ダム建設中止は当然だ」「地元だけの損得で反対するな」という抗議の電話が殺到している。

 政権交代の意味を深く考えない民放テレビのワイドショーや大新聞は「地元民がかわいそう」の論調でやっているが、この調子だと「地元エゴじゃないか」の大反発を食らいかねない情勢だ。

(日刊ゲンダイ2009年9月26日掲載)

英女性ルーシーさん死去 ビートルズ名曲のモデル

2009年09月29日 12時40分45秒 | Rock 音故知新
2009年9月29日12時7分朝日COM

 【ロンドン=土佐茂生】ビートルズの名曲「ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイヤモンズ」のモデルとなった英国人女性ルーシー・ボデン(旧姓オドネル)さんが22日、免疫の病気のため46歳で死去した。英紙ガーディアン(電子版)などが28日に伝えた。

 メンバーのジョン・レノンさんの息子ジュリアンさんが幼いころ、友だちのルーシーさんの絵を描いてジョンさんに見せ、「ルーシーがダイヤモンドを持って空にいる」と説明。ジョンさんは、これに曲のヒントを得たという。67年のアルバム「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」に収録された。

 ジュリアンさんは最近、ルーシーさんが病気になったことを聞き、連絡を取り合っていたという。ルーシーさんの闘病生活を支援していた慈善団体は「ジュリアンさんはショックで悲しんでいる」とメディアに語った。

 同曲については発売当時、題名の名詞の頭文字をつなげると幻覚作用のある麻薬「LSD」になるため、一部ラジオで放送禁止となった。

二日酔いにみる大きな勘違い~二日酔いに潜む疾患の脅威

2009年09月28日 06時27分32秒 | 1年かけてダイエット
2009年09月28日07時10分 / 提供:TREND通信

 身近な脅威であり、今や健康を害する一つの要因として挙げられるのが「活性酸素」だろう。

肥満にはじまり、ガン、糖尿病、心臓病、高脂血症、脳卒中といった生活習慣病。その他にも、身体機能の低下に、白髪やしみ、体臭(加齢臭)といった老化に至るまで――、活性酸素が与える身体への疾患や影響を挙げればキリがない。

いわば、活性酸素は人間の身体をむしばむ“サビ”ということになるわけだが、最近よく耳にするアンチエイジングという言葉も、いい換えれば「体内の余分な活性酸素をいかに除去し続けるか」という取り組みだといえる。

ストレスばかりか、多量な飲酒、紫外線、喫煙。意外なところでは、通常の呼吸も、摂り入れた酸素のうちの約2%は体内で活性酸素へと変わり、運動時となればその割合は10%に達することもあるという。

では、私たちの体内で活性酸素が溜まりやすい部位とはどこになるだろうか?

一つには、24時間絶え間なく働き、新陳代謝の重要な部位として他の臓器に比べ、エネルギー生産も盛んな肝臓が挙げられるだろう。

肝臓には幾つもの大事な働きがある。例えば、消化を助けるための胆汁の生成や、栄養分の蓄積。解毒作用なんかもあり、タバコのニコチンやタールなどの有害成分、飲酒をした際のアルコールも肝臓で分解されているのだ。

ここでは、体内に存在し、活性酸素を除去する働きを持ったSOD酵素の役割が大きい。だが、活性酸素を無害化するSOD酵素も、加齢とともに、その活性は低下をする。二日酔いで調子が優れないのは、アルコールを摂取することで、体内に大量発生した活性酸素に対し、このSOD酵素の生成量が追いつかず、当然、その分解力が弱まることで肝臓に活性酸素を溜め込んでしまうためだ。

故に、「二日酔いだから、時間が経てば回復するだろう」、「ウコンを飲めば大丈夫」と考えている人がいるならば、それは大きな勘違い。身体に蓄積された活性酸素は、確実にアナタの老化を早め、様々な疾患を引き起こすきっかけとなる可能性もあるのだ。

そこで、だ。年齢を重ねることで、(活性酸素を除去する)SOD酵素の体内量が減るなら、体外から活性酸素を除去する抗酸化物を摂取することで補いたいところ。近年、巷で話題になっているのが、アスタキサンチンだろう。サケやイクラといった海産物に含まれるビタミン様の物質で、体内で発生する活性酸素を抑制する抗酸化力に優れている。

アスタキサンチンの抗酸化力はビタミンEの約1000倍。その他にも、ビタミンCの約6000倍、コエンザイムQ10の約800倍、緑茶カテキンの約550倍、αリポ酸の75倍といわれる健康パワーが含まれる。

調子が上がるばかりか、疾患の予防やアンチエイジングにもなり得る「活性酸素の除去」。最近では、老舗医薬品メーカー・富士化学工業グループが生み出す高品質アスタキサンチンを配合したアスタビータ・シリーズに代表されるように、サプリメントで摂取する人も増えた。

普段の食生活からではなかなか摂取しづらい希少な成分でもあるアスタキサンチンだが、その強力な健康パワーに、熱い視線が集まっているというわけだ。

「値引き制限で損害」店主7人、セブン―イレブン提訴へ

2009年09月27日 05時53分15秒 | 時事スクラップブック(論評は短め)
2009年9月27日3時2分朝日COM

 コンビニ最大手のセブン―イレブン・ジャパン(東京)が、販売期限が迫る弁当などの値引きを制限していた問題で、大阪や岡山などの店主7人が29日、制限で店の利益が減ったとして、計2億3千万円の損害賠償を同社に求める訴えを東京高裁に起こす。公正取引委員会が6月、同社に独占禁止法違反で排除措置命令を出したことを根拠にしており、集団訴訟は初めて。

 訴えるのは、値引きに踏み切った大阪、兵庫、岡山、千葉、北海道の5道府県でセブン―イレブンのコンビニ店を経営する7人。九州でも同様の訴訟が予定されており、各地に波及しそうだ。

 訴状などによると、セブン本部と加盟店主との契約書には、店主が自由に商品の価格をつけられると明記されている。しかし、店主らは開店当初から研修などで、弁当などは値引きせずに売れ残りをすべて廃棄するよう日常的に指示された。各店が値引き販売した前後の比較で、値引きをすれば廃棄商品が8割程度減らせたとして損害額を算出。請求額は最も多い人で開店以来13年分の約5300万円。

 独禁法は、こうした不正な取引制限を行った事業者に対する賠償請求は一審を東京高裁で行うと定めており、高裁への提訴となった。

 セブン社の値引き制限に対し、公取委は6月、独禁法で禁じた「優越的地位の乱用」にあたると認定。同社は8月、命令に従って値引きの容認を決めた。福島県内の元店主も8月、3千万円の損害賠償を同社に求める訴えを東京地裁に起こしている。

 大阪府の店主の男性(41)は「ずっと我慢してきて、公取がやっと排除命令を出してくれた。泣き寝入りはできない」と話す。

 セブン&アイ・ホールディングス広報センターは「独立した事業主の店主が自ら判断して商品を仕入れた結果、売れ残ったからといって本部に負担して欲しいというのは受け入れられない。訴状を確認したうえで、弁護士と相談し公の場で主張をはっきりさせたい」としている。(高木智子)

岡田斗司夫さん、ダイエットサイト閉鎖問題で釈明

2009年09月25日 23時58分53秒 | 1年かけてダイエット
2007.10.26 17:55

 オタク評論家の岡田斗司夫さん(49)がダイエット支援ウェブサイト「いいめもダイエット」に著作権侵害と抗議、同サイトがサービス停止となった問題で、岡田さんは26日までに、自身のブログで釈明した。岡田さんはブログで「いいめも~」が「レコーディング~」を誤解させる構造になっていたことが抗議の理由だったとしている。

 岡田さんは食べたもののカロリーをすべて記録する新ダイエット法「レコーディング・ダイエット」を提唱、ブームとなっている。「いいめも~」は10月2日にスタートしたサイトで、携帯電話メールを使って食べたものすべてを記録できるサービスで人気を集めた。サイト内で岡田さんの著書「いつまでもデブと思うなよ」の書名をあげ、「レコーディング~」に利用できるとうたっていた。

 しかし、「いいめも~」は岡田さんから「記録をしてダイエットに結びつけるという発想は、私の著作からスタートしています」「著作権の侵害に当たる可能性が極めて高いと思います」などと指摘があったとして、17日にサービスを突然停止。ネット上では岡田さんに「ダイエット法そのものは著作物にあたらない」などの批判が噴出していた。

 岡田さんは25日付けのブログで、「レコーディング~」がメディアで取り上げられることに感謝の意を示しながらも、著書で解説したダイエットに挫折しないための工夫が伝わっていないことへの懸念を示した。さらに「いいめも~」についても、「『レコーディング・ダイエット』というのは、カロリー制限することだ、と誤解させる構造になっていた」とし、「『岡田斗司夫』『レコーディング・ダイエット』『いつまでもデブと思うなよ』といった言葉を使われると誤解される指摘、お墨付きという誤ったイメージもつきかねない」と抗議の理由を説明した。

 岡田さんはブログで「TVや雑誌を見ただけで始めれば、間違うのは当たり前」と注意を呼びかけている。

岡田さんの釈明文全文

 以下の文章は「ノーカットで」という条件で引用・転載自由とします。

 『いつまでもデブと思うなよ』、おかげさまで絶好調です。

 正直、「売れるに違いない」とは思っていました。

 というのも、本を発売する前にこのブログでプレビューしている段階から、既に「痩せた!」「すごい!」という人、続出だったからです。

 でも、まさかこんなにすごいスピードで売れるとは思いませんでした。じわじわとネットで評判が広がり、口コミも手伝って、細々とだけどず~っと売れていくんじゃないかと思っていたのです。

 何しろ、テーマがダイエットです。しかも正攻法。

 ○○ばっかり食べろ式ダイエットや、毎日の根性を要求されるブートキャンプ系などと違い、「1ヶ月で10キロ痩せた!」みたいな極端なデータも出せません。

 地味で正攻法のダイエット本などブームになるわけはない、と思っていたというのが正直なところです。

 若い頃は痩せていた人だって、中年になれば太り始めます。これからも、新規のご贔屓さんが途切れることなく生まれてくるわけです。

 『いつまでもデブと思うなよ』は5年、10年の歳月をかけて売れ続け、やがてはダイエットのバイブルとなる。その頃には、日本中のデブが半減しているのではないだろうか!

 笑われるかもしれませんが、僕は本気で夢見ています。

 だって考えてみてください。こんな作家冥利に尽きることはありません。

 もちろん、何百万人の人々に感動を与えることも、作家としてすばらしいことです。

 でも、その感動は読み終わった瞬間から薄れていきます。「人生を変える一冊」なんて、そうそう存在しません。

 それに比べて、『いつまでもデブと思うなよ』は読み終わった翌日から痩せ始めることも可能です。実用書が持ってる強み、「人の役に立つことによって、その人の人生を変えられる」という作用です。

 僕の書いた本で、やがては何百万人もの人間の人生が変わるかもしれない。

 これって、考えただけでクラクラするほどすごいことですよね。

 しかし、予想外に『いつまでもデブと思うなよ』は売れてしまいました。

 今やテレビや雑誌で「あのベストセラーの」という言葉とともに紹介されるようになりました。他のダイエット本のキャッチコピーが「いつデブ大ブームの裏で、評判になっている新たなダイエット法」と書かれるほどになっています。

 ご存知の方も多いと思いますが、『いつまでもデブと思うなよ』発売から二ヶ月、僕のTV出演は加速度的にふえています。ラジオ出演も雑誌の取材も、とどまるところを知りません。

 ありがたいことです。

 頂いたオファーは可能な限りお断りせず、ひたすらお受けし、こなしています。

 「長い人生の中で、こんなに忙しかったのは始めて」というほどの過密スケジュールをこなしています。

 その甲斐あってか、『いつまでもデブと思うなよ』『レコーディング・ダイエット』という言葉は、誰もが一度はきいたことがある「流行語」になってきています。

 その結果が、このすごい売れ行きに結びついているわけです。

 本当にありがたいことなのですが、良いことばかりではないようです。

 本を買って、ちゃんと読んでくれる人の何十倍もの人が、TVでちょっと見ただけで、あるいは噂できいただけで、ダイエットを開始してしまうのです。

 当然、レコーディング・ダイエットの骨子を理解しないまま、もっとひどい場合は誤解したままチャレンジし、挫折してしまっています。

 ネットを少し検索しただけでもわかります。

・一日1500kcalにすればよい、と考えて、最初からカロリー制限を始めてしまう。

・食べたものを書くだけでよいと思い込み、2~3日分まとめて書く。

・食べたものは書いているけど、体重を毎日、量っていない。

・運動もした方が良いと考えて、運動に力を入れている。

・とにかくカロリーの高いものは食べられないと、好きなものをガマンする。

 などなど。

 こんな例が、何百も出てきます。

 「これでは絶対に挫折するよ」と、こちらがハラハラするダイエッター目白押しなのです。

 そして、実際に挫折して、それきり「レコーディング・ダイエットもやっぱりダメだったよ」と考える人も出始めています。

 このブログで書いていた頃は、人数も少なく、間違った方法でダイエットしている人には個別に「違うよ」と直接、教えてあげることも可能でした。

 しかしマスメディアに登場してしまうと、そういうきめ細かいフォローができなくなってしまいました。

 TVや雑誌が悪いというつもりはありません。

 TVや雑誌というメディアは、正確に、役立つようにという部分よりも、興味深く、インパクトのある面のみをデフォルメして伝えるという形にならざるをえません。そういう宿命にあることで、面白さを保っているとも言えます。

 実際に『いつまでもデブと思うなよ』を読んでくださった方なら分かって頂けると思いますが、TVや雑誌を見ただけで始めれば、間違うのは当たり前です。

 実はあの本には、「ダイエットを続けるためのモチベーションUPのための仕掛け」とか「はじめるキッカケになる考え方」「途中で止めない仕掛け」とかいろいろ入っています。それを知らないまま始めても、続けるのが辛くなって当たり前なのです。

 本を「買ってほしい」から言っているわけではありません。

 本を「読んでほしい」から言っているのです。

 友達から借りるのでかまいません。立ち読みでもかまいません。図書館でもかまいません。

 幸い、大ブームになったおかげで、どこの本屋さんでも目立つ場所に平積みされています。普段から活字に親しんでない人でも通読できるように、「読みやすさ」に関しては最高の技術を注ぎ込みました。なので、「読みやすい」「すぐ読める」という評判もいただきました。1時間で立ち読みしてしまった、というツワモノもいるようです。

 ぜひ、実際に本を手にとって読んでください。そうすれば、きっと、『いつまでもデブと思うなよ』の考え方の基本姿勢を理解して頂けると思います。

 『いつまでもデブと思うなよ』は、心→体→心→体というキャッチボールで、ダイエットを進めていく方法です。

<心>現状認識をして「痩せたほうが得」「痩せよう」と心で決心する。

 ↓

<体>食事メモと体重記録をつける。

 ↓

<心>食事メモから、そんなに食べたくないのに食べていたものを知る。

 ↓

<体>食べるものをメモしただけで、体重が減りはじめる。

 ↓

<心>体重が減った喜びを感じ、もっとやせようと決心し、カロリー制限を始める。

 ↓

<体>順調に痩せ続ける。

 ↓

<心>痩せた喜び=ダイエットへのモチベーションに繋がり・・・

 ↓

・・・・・・

 という感じで、このあとも、好きなものを食べられなくて<心>が辛くなれば、好きなものを食べながらいかに目標カロリーに近づけるか工夫したり、体重が減るのが当たり前になり痩せる喜びが減ってきたら、痩せる喜びを思い出す方法を編み出したりします。

 やがては、満腹感や空腹感という感覚を研ぎ澄まして、自分の体が要求する分量を食べられよう訓練します。

 そういう工夫や具体例が、ぎっちり詰まっている本でもあるのです。

 ぎっちり詰まっている分、短い要約ですべてを伝えるのは、大変難しいとも言えます。  たとえば、今回皆様をお騒がせした『いいめもダイエット』というサイトも同じ間違いを犯しています。

 『いいめもダイエット』の問題点は、「いま評判になっている『レコーディング・ダイエット』というのは、カロリー制限することだ、と誤解させる構造になっていたこと」です。

 TVを見た人が、『岡田斗司夫』や『レコーディング・ダイエット』『いつまでもデブと思うなよ』で検索して、『いいめもダイエット』のページにいくと、ほとんどの人が「これがあの噂のダイエットだな」と思うに違いありません。

 僕の名前が出ているんですから、お墨付きだと思われても、早とちりと非難できません。 でも、単なるカロリー制限法のダイエットを開始しても、続くはずがありません。

 まずいことに、最初の数週間なら、カロリー制限だけで痩せる人も案外多いのです。みなさん、僕よりよほど根性があるんですね。けれど、どんなに根性のある人も、途中で行き詰まり、結局ダイエットを放棄してしまうのは目に見えています。

 その結果、「レコーディング・ダイエットもダメだった」と、誤った認識を持ってしまいます。

 もし、ちゃんと本を読んで正しい順番ですすめていれば痩せられた人が、永遠にその機会を失ってしまう。

 たとえレコーディング・ダイエットに成功した人から薦められても、「あぁ、あれやってみたけど、オレにはダメだったよ」ということになってしまうのです。

 その人が痩せるチャンスは、永遠に奪われてしまいます。

 『いいメモダイエット』のサイトを作った方が、わざと間違えたとは思いません。

 僕の本を読んで、実際にダイエットしてくれたのだろうと思います。そして、他の人にも、このダイエット法を伝えようとしてくれたのでしょう。

 実際、『離陸』段階に入れば、こういう機能を持つサイトは役に立つと僕も思います。  けれども、僕なら「助走用」「離陸用」「巡航用」「最加速用」・・・とフェーズごとに記録用ページをデザインしたいと思います。

 各フェーズによって、記録するべきことが違うからです。

 でも『いいメモダイエット』は、もともとあった「いいメモ」の機能の上に、カロリー計算を乗っけただけなので、そうはできなかったようです。あるいは、フェーズがあることはわかっていても、段階を踏む大切さの認識が甘かったのかもしれません。

 もし今の僕に時間があれば、『いいメモダイエット』のサイトを共同開発しても楽しかっただろうな、と思います。凝り性なので、相当こだわった良いサイトができそうな気がします。

 が、残念ながら、現在僕は、さっきも説明したように多忙を極めています。

 どれくらい多忙かというと、過労で倒れたらどうしよう、というのが、今の僕の一番の不安というほどです。たとえ過労で倒れても「岡田斗司夫、無理なダイエットでダウン!?」などと言われかねませんし。

 でも、ダイエットしたおかげか、体調はすこぶるいいです。ひたすら、TVや雑誌の取材に答えています。

 たとえ不十分でも、僕が僕の言葉で説明することで、「レコーディング・ダイエット」を少しでも多くの人に知ってもらいたい、と考えているからでもあります。だから今のところ、この忙しい状況から逃れられないとあきらめています。

 そんなわけで、残念ながら「いいメモダイエット」のサイトには、『岡田斗司夫』『レコーディング・ダイエット』『いつまでもデブと思うなよ』といった言葉を使われると誤解されるし、お墨付きという誤ったイメージもつきかねないから、と強く抗議したわけです。

 と、事実経緯をここまで説明した上で、皆さんにお願いがあります。

 僕がどんなにテレビや雑誌取材で言葉をつくしても、『いつまでもデブと思うなよ』を読んでくれない人はたくさんいます。

 活字だらけの本なんか読みたくない。読むのは雑誌くらい、という人が大勢いるのから、仕方がないことです。

 そんな人たちが大勢いるからこそ、このブログをいつも見守ってくれている賢明な皆さんに、是非、お手伝い頂きたいのです。

 本を買わない人も、ネットはします。

 みなさん自身のブログを覗きに来る人も多いでしょう。

 そういう人たちのために是非、「TVで見ただけ、雑誌で読んだだけで、始めちゃうとうまくいかないよ」と教えてあげてください。

 「立ち読みでもいいから、読んでみて」と言って頂ければと思います。

 全部読むのは大変なら、ぜめて「助走」「離陸」だけでも読んでから始めるように、教えてあげて欲しいのです。

 ありがちな間違いのパターンを紹介して頂くのも効果的かもしれません。

 現代社会では、ネットはテレビなどのマスコミで流れた情報を確認し、さらに深める役割を担っているように思います。「続きはネットで」という考え方も定着しているようです。

 おそらく、テレビや雑誌で報道されたレコーディング・ダイエットに関して、ものすごく多数の人がネットで追加情報を検索していると思います。

 みなさんのブログに行ったときに、そういう追加情報を読みやすい形で教えて頂ければ、と切に思います。

 もし、他の人のブログで、「レコーディング・ダイエット」を誤解した表現が見つかったら、やさしく教えてあげてください。「間違ってるよ。ここを見て!」と、僕のページや、もっとちゃんと説明してるサイトへリンクをはって頂くだけでもかまいません。

 「なんで、そんなことをオレが?!」と思われるかもしれません。

 でも、ネット社会においては「書き手」はすでに「表現者」であり、時には「指導者」の役割すら負わされます。

 望む・望まざるにかかわらず、みなさんには「ある種の社会的責任」が発生していると思うのです。正直なところ。

 どうか僕と一緒に、一人でも多くのダイエットの成功を手伝ってください。

 一人でも多くの人生を変えてみせようじゃありませんか。

 ただし、痩せた人はあんがい、僕たちに感謝してくれません。

 なにしろ、痩せた人たちにしてみれば、痩せたのは本を読んだためではありません。みなさんの説明によってでもありません。レコーディング・ダイエットを自分で実行したから、痩せたわけですからね。

 痩せた人は、それぞれが自分自身の努力と成果を誇らしく思うだけでしょう。

 それでいいのです。

 感謝されるわけでなく、覚えてくれるわけでなく。心ひそかに「日本の肥満人口を半分にした」という自負ぐらいしか得るものはないかもしれません。

 でも、「死ぬほど辛い」と言われる治療法を受けなくてはいけなくなる糖尿病予備軍から、一人でも多くの人を救えるかもしれません。心臓病や突然死で一家の働き手を失い、絶望へ追い込まれる家族を救えるかもしれないのです。

 ネット市民であるみなさんにとって、「積極的なネット社会参加者でない人たちのために何かする」というのは、気が進まないかもしれませんね。

 まぁ、そこはそこ。

 大きな心で「自分とは無関係の大勢の人たち」の幸せのために、ちょっとだけがんばりませんか?

 巨大ロボットを操縦するヒーローにはなれなかったけど、こういう「誰も知らないヒーロー」を目指すのも、アリだと思いませんか?

 長い文章を最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。

マスク着ければ…4分の3に!ワクチン1600万人分?

2009年09月24日 19時43分10秒 | インフルエンザ情報
読売新聞 - 09月24日 14:36

 新型インフルエンザの患者1人が他人にうつす人数を1割減らすだけで、国内患者の総数は4分の3にとどまり、ワクチン1600万人分の効果に匹敵することが、田中剛平・東京大学助教(数理工学)らの計算でわかった。

 マスクの着用など患者のちょっとした心がけが、新型の蔓延(まんえん)防止に大きな効果を生むことを示す初めての結果だ。

 東大の田中助教と合原一幸教授は、新型インフルエンザの感染力が、通常の季節性よりやや強く、感染者1人が平均1・4人にうつすと仮定。感染者の半数が発症するとして、感染の広がりを計算した。

 その結果、特別な対策をしないと、最悪の場合、1回の大流行で国民の4分の1に当たる3300万人が新型インフルエンザを発症する。一方、マスク着用や外出を控えたりすることで他人にうつす割合を10%減らすと、25%の患者を減らせることがわかった。うつす割合を20%減らせれば、患者の減少は60%にも達した。

 仙台医療センターの西村秀一・ウイルスセンター長は、「患者全員がまじめにマスクをすれば、感染の広がりを止める力は大きい。簡単な実験では、せきなどの飛沫(ひまつ)は、マスクで20分の1から100分の1程度に減らせた」と強調する。

 慈恵医大の浦島充佳・准教授(公衆衛生)も「南半球の調査では、感染者の半数以上に自覚症状がなかった。少し具合が悪い、家族に患者がいるという人がマスクをすることで感染拡大を防げる」と話している。

いま流行りの新型インフルにかかってみた(コピペ)

2009年09月24日 06時18分07秒 | インフルエンザ情報
以下は「ガジェット通信 」- 09月23日 19:32 よりのコピペ
たいへん参考になります。

 いま流行りの新型インフルエンザ。その感染力の強さや患者数はマスコミ等で大きく報道されていますが、実際にかかるとどのような症状になるのか、またどのように治療するのかはあまり報道されていません。ガジェット通信記者(私)が新型インフルにかかりましたので、その症状と治療法についてレポートします。ちなみに症状・体質によって治療法は異なります。罹患(りかん / 病気にかかる)した場合は医師の指示に従ってください。

記者の娘が新型インフル発病してから5日め。9月19日(土)の朝、異常な寒気で目が覚めました。体温を測ってみると案の定、37.8度。とうとう自分にも来たかと急いで病院へ。

通常は発熱から12時間くらい経たないと新型インフルか判定できないようですが(ウイルスがまだ少ないから)、娘が罹患していたこともあるのでそのまま検査へ。鼻の奥深くまで細長い綿棒をグリグリと押し込まれていきます。これがけっこう痛い。綿棒を検査キットに浸してしばらく別室で待たされます。結果は「うっすら陽性」。5種類の薬を処方されました。

・メジコン錠 (咳止め)
・ムコダイン錠 (痰・鼻水止め)
・トランサミン錠 (アレルギー押さえ)
・カロナール錠 (熱冷まし・発熱時のみ)
・リレンザ (対インフルエンザ薬)

リレンザは微小な粉末剤で、肺に直接吸入して使用します。インフルエンザウイルスの表面の酵素の働きを封じ、感染した細胞から外へ出られなくする働きをします。人体には吸収されにくいので服用はできませんが、そのぶん副作用が少なく安全とされています。写真の器具にアルミの円盤に入ったリレンザを装着、後ろのレバーを引き上げると円盤に穴が空いて吸入できる、という仕組みです。

帰宅しさっそくリレンザを服用しました。大きく息を吐いてそのまま器具を口にくわえ、ゆっくり薬剤を吸い込みます。ほのかな甘みがつけてあるようです。吸い終わったら2~3秒息を止めて肺に定着させます。これを2回繰り返し、1日に朝と晩の合計4セット行います。そして残りの錠剤を飲んで休みました。

数時間していよいよ症状が本格化。体温38.8度まで上昇。まあ症状は一言で言って「ふつうのインフル」ですね。高熱・頭痛・鼻水、関節の痛みです。咳はさほど出ません。ただ関節痛は相当つらい。全身の皮膚が虫がはいずるようにムズムズする上に、動くたびに関節がギシギシと痛みます。いちばんつらかったのがトイレで、小用を足すたびに尿道に激痛が……。何か違う病気になってるのじゃないかと思うくらいの痛さです。のたうち回っているうちになんとか寝ることができました。

2日め、目が覚めたら多少楽になっていたので体温を計ると36.8度。「リレンザすごい!」と思いつつも関節痛はまだ直ってないのでそのまま安静にしていたところ、夕方再び38.3度まで体温上昇。インフルエンザは2~3回ほど体温が上がったり下がったりするのだそうで、ちょっと体温が下がったくらいでは油断してはいけません。再び痛みと格闘しつつ2日めもずっと寝てました。

3日め、朝の体温は37.3度。関節痛は収まってきましたが、2日間寝続けていたせいで今度は物理的に腰が痛い。横になっていられないので、安楽椅子にぐったり座って右手だけ動かしてネットサーフィンして過ごしました。この日は1日37度台キープでした。

4日め、だいぶ落ち着いてきましたがリレンザは5日間かかさず服用しないといけません。あいかわらず腰が痛いので、寝たり座ったりの繰り返しです。ここでまた問題が。普段こんなに連続して寝ることはないのでついうっかり適当な寝方をしていたため、首を痛めてしまいました。いわゆる寝違いです。首の痛みから頭痛が再発、これはこれで非常に苦しい。罹患された方はこのようなことがないように、柔らかめの枕などを用意して長期戦に備えることをオススメします。

5日め、ようやく起きていられるようになったので、近所の自販機までスポーツ飲料を買いに出ました。外の空気っておいしい! もうしばらく安静にしていたら社会復帰できそうです、と思いつつこの記事を書いています。「死ぬほどの病気じゃないけど、感染力が強くてうっとおしい」新型インフル、全国で早く沈静化することを祈ってます。

「しんちゃん」作者の臼井さん、死亡確認 絶壁の岩場

2009年09月21日 06時41分52秒 | 山関係のニュース(報道されたもの)
2009年9月20日23時7分朝日COM
 群馬・長野県境の荒船山(標高約1423メートル)で19日に発見された男性の遺体は、人気漫画「クレヨンしんちゃん」の作者・臼井儀人(うすい・よしと〈本名・義人〉)さん(51)=埼玉県春日部市=であると確認された。群馬県警が20日夜、発表した。遺体は同日午後、県警がヘリコプターで収容し、下仁田署に搬送。歯型や遺留品などから身元が判明した。

 同署によると、遺体は群馬県下仁田町南野牧の荒船山にある台地状の岩「艫岩(ともいわ)」の頂上から約120メートル下の岩場で発見された。損傷がひどく、Tシャツや下着の一部が残っていたという。検視の結果、全身を強く打っており、遺体の状況や足取りから死亡したのは11日午後とみられる。家族や出版元の双葉社(東京都)の社員も遺体を確認した。

 遺体の周辺からは臼井さんのリュックサックや携帯電話なども見つかった。登山中に転落した可能性が高いとみているが、さらに慎重に調べを進める。

 県警の調べでは、臼井さんは11日午前9時50分ごろ、上信電鉄下仁田駅で下車。タクシーに乗り、荒船山の登山口の一つ「内山口」(長野県佐久市)で同10時半~11時ごろ降りたのが確認されている。

 艫岩は約200~300メートルの絶壁が南北約2キロにわたって広がる台地状の巨岩。頂上から見える絶景が人気で、群馬、長野県側からの登山ルートは一般客でも1時間半ほどで登れるという。

 臼井さんは11日、「荒船山に登山に行く」と家族に伝えて自宅を出た。同日夕に帰宅予定だったが戻らないため、家族が12日に捜索願を出していた。

>非常に残念で悲しい事故です

逃げまどう登山客、突進するクマ…行楽の乗鞍岳パニック

2009年09月20日 04時52分26秒 | 山関係のニュース(報道されたもの)
2009年9月19日23時50朝日COM

 行楽客でにぎわう岐阜・乗鞍で、そのとき何が起こったのか。複数の目撃証言をもとに再現すると――。

 午後2時20分ごろ。クマは魔王岳中腹の小高い場所から、突然、現れた。転げ落ちるようにして、岳に通じる石の階段まで走り下りてきた。

 そこには、まさに今から登ろうとする男性がいた。長い木の棒でクマを追い払おうとする男性。クマともみ合いになった。「きゃー」「やめてー」。女性の叫び声が響く。クマは男性を駐車場に押し倒した。顔や体を何度もはたいた。男性は自力で起きあがれないようだった。

 駐車場には、バスやタクシーが十数台とまっていた。威嚇のため、それぞれがクラクションを鳴らした。効果はない。襲われた男性を助けようとしたロッジ「銀嶺(ぎんれい)荘」やバスターミナルの従業員たちが、次々と襲われた。腕をひっかかれたり、顔を払われたり。逃げた人たちを追って、クマは駐車場内の小屋に入った。

 小屋に逃げた人たちは、窓から外へ。出入り口をトラックがふさぎ、クマをいったんは閉じこめたかのように見えた。が、クマは窓ガラスを割って飛び出した。今度はターミナルビルに向かって、突進していった。

 ビルの職員は、とっさにシャッターを下ろそうとした。間に合わず、約50センチのすき間が残った。クマはそこから潜り込んだ。1階には、逃げ込んでいた行楽客ら30~40人がいた。「わーっ」。騒然となった。

 次々と襲われた。土産物店にいた女性も腕などをかまれた。消火器を振り回して抵抗する人も。従業員の指示で行楽客らは上階に向かった。

 一部は2階からはしごを伝って屋外に逃げた。残る人たちは2階の屋根裏に入り、内側から机などでバリケードを作った。15分ほどたった。「1階のクマはバリアーで押さえたので、急いで外に逃げてください」。従業員がそう告げに来た。順番に階段で1階まで下りた。

 「バリアー」は土産物店の格子状シャッターのことで、それで店の一角に閉じ込めたクマの辺りを避け、避難用バスに乗り込んだ。上空のヘリコプターの音が響いていた。

魔王岳(奥)から下りてきたクマは乗鞍バスターミナル(手前中央)に入り込んだ=19日午後5時37分、岐阜県高山市丹生川町、本社ヘリから、岩下毅撮影

連休初日 クマ、行楽客襲う 岐阜・乗鞍岳、9人重軽傷

2009年09月19日 22時53分56秒 | 山関係のニュース(報道されたもの)
009年9月19日18時59分朝日COM

19日午後2時20分ごろ、岐阜県高山市丹生川町の乗鞍スカイラインの畳平駐車場(標高2702メートル)で、行楽客や同所にあるロッジ従業員らが山から下りてきた野生のツキノワグマに次々と襲われた。男女9人がけがをし、うち男性4人が顔をかまれるなど重傷。駐車場にあるバスターミナル内に入り込んだクマは土産物店に閉じ込められ、約3時間40分後に駆けつけた地元の猟友会員に射殺された。

 高山署によると、クマは体長約1.3メートル。オスで、4~5歳とみられる。

 重傷の4人は、横浜市瀬谷区宮沢、無職石井恒夫さん(66)▽高山市丹生川町旗鉾、乗鞍環境パトロール員水田拓志さん(49)▽同、ロッジ「銀嶺(ぎんれい)荘」経営小笠原芳雄さん(59)▽同市江名子町、同従業員青木裕史さん(40)。けがをしたのは、同荘従業員や観光会社員ら20~50代の男性3人と女性2人。

 同署によると、石井さんは魔王岳方面への登山道入り口で襲われ、助けようとした水田さんらも駐車場内で飛びかかられた。逃げる人を追うように入り込んだ近くのバスターミナルでも、1階の行楽客らが次々と襲撃された。

 その後、土産物店のシャッターが下ろされ、クマは店内に閉じ込められた。

 現場は北アルプス・乗鞍岳(標高3026メートル)の山頂近くで、全長14.4キロの乗鞍スカイラインの終点。同スカイラインは03年から環境保護のためにマイカーの乗り入れを規制し、5月中旬から10月末まではシャトルバスやタクシーで景色を楽しめる。この日は連休初日で、当時は100人を超える行楽客らでにぎわっていた。