文化庁は5日、国内外の優れた映像作品などを表彰する2013年度メディア芸術祭賞を発表した。マンガ部門の大賞は、東日本大震災後を思わせる架空の町を舞台とした荒木飛呂彦氏の「ジョジョリオン―ジョジョの奇妙な冒険Part8―」が受賞した。
大地震で隆起してできた土地で記憶を失った状態で発見された青年が、さまざまな手掛かりを元に自らの素性を探る物語。宮城県出身の荒木氏が、長年築いてきた壮大な物語世界に大震災を取り込んだ。緻密なストーリー構成などが高く評価された。
文化庁は5日、国内外の優れた映像作品などを表彰する2013年度メディア芸術祭賞を発表した。マンガ部門の大賞は、東日本大震災後を思わせる架空の町を舞台とした荒木飛呂彦氏の「ジョジョリオン―ジョジョの奇妙な冒険Part8―」が受賞した。
大地震で隆起してできた土地で記憶を失った状態で発見された青年が、さまざまな手掛かりを元に自らの素性を探る物語。宮城県出身の荒木氏が、長年築いてきた壮大な物語世界に大震災を取り込んだ。緻密なストーリー構成などが高く評価された。
2011年9月6日11時26分朝日COM
頂点からどん底へ。そして、再び高みを目指し始めたクリエーターがいる。「鴨川ホルモー」 の万城目(まきめ)学を送り出した、ボイルドエッグズ新人賞を今年2月に受賞し、7月末に「白馬に乗られた王子様」(産業編集センター刊)でデビューした 石岡琉衣(るい、37)は、かつて石岡ショウエイという名で、週刊少年ジャンプに連載を持っていた漫画家だった。原因不明の病気に冒され道を断たれたが、 飽くなき創造への意欲が、今度は小説家としての道を歩ませた。あきらめない気持ちの大切さが、山あり谷ありのその人生から浮かび上がる。
「連載の打ち合わせをしてから5日後でした」
漫画家を目指す人なら一度は描いてみたいと憧れる週刊少年ジャンプ。そこでの連載が決まり、前途洋々だった石岡ショウエイを、急な体の不調が襲った。 「24時間続く頭痛と激しい倦怠(けんたい)感。ただでさえ過酷といわれている週刊少年ジャンプの連載を続けながら、病気と闘う地獄のような毎日でした」
原因不明の病で断念
2007年7月に連載が始まった「ベルモンド Le VisiteuR」は、17世紀のフランスを舞台に、不思議な力で罪人の秘密をあばく男が主人公の物 語。独特の題材や絵のタッチで注目を集めたが、長期連載を続けられるだけの人気は得られず、体の不調が続くなかで軌道修正もできないまま、19話で幕をお ろした。
「その時は、いずれ治ると思っていました」。しかし、病名も原因も分からない。体を起こしていることすら困難な体調に、漫画家としての看板をおろして富山県へと帰郷したが、そこであきらめはしなかった。「現状でできることをやろうとスイッチを切り替えました」
初の長編 新人賞受賞
絵を描く姿勢がとれなくても、話は作れる。そう考え、練習に短編小説を書いてから、初めて書き上げた長編を、作家エージェントのボイルドエッグズが運営している新人賞に応募し、見事に受賞を果たした。
白馬の王子と例えられそうな男性が、いつか自分を見初めてくれると願っていた21歳の女性が、夢に現れた王子と白馬から、一生恋ができなくなるかもと告げ られ、最後の望みを託して、恋愛相手を見つけようと奔走するのが「白馬に乗られた王子様」のストーリー。審査したボイルドエッグズの村上達朗代表は「ジャ ンプで漫画を描いていた人とは知らなかった」が、突拍子もない設定と、現代女性の心をくすぐる内容に面白さを感じた。
「白馬に踏まれた王 子様の絵が浮かんで、これは面白いと思ったんです」と、漫画家らしいアイデアの発端を話す石岡琉衣。「この設定を生かせるストーリーを考え、格好いい男性 像を考えながら、でも本当に格好いいんだろうか、偶像ではないのかといったイメージを作っていきました」
プロ野球選手やIT企業の社長といった成功者が、女性の前に王子様のように現れるが、すぐに本性をあらわにして女性を失望させる。その果てに現れる、本当の恋ができそうな相手の正体は? 「読み始めたら止まらない話といわれます」
病気は完治していないが、創作への意欲はふくらむばかり。イラストなら描けるようになり、デビュー作の表紙は石岡ショウエイの名で自分で描いた。今後は小説も絵も「使える時間のすべてを使って、なんとかやっていきます」。再び頂点へ。足は踏み出された。
「Jコミ」で絶版漫画作品を無料公開
書店の漫画売り場では見かけなくなった、石岡ショウエイ名の漫画作品「ベルモンド Le VisiteuR」だが、実はJコミ(www.j-comi.jp/)というサイトで、電子書籍として無料公開されている。
Jコミとは、「ラブひな」や「魔法先生ネギま!」といったヒット作を持つ漫画家の赤松健が、絶版となった漫画作品の多くが、ネット上で違法に複製されて出 回り、作家に収益が入らない現状を改善しようと、2010年末に立ち上げた事業。作家の許可を得て漫画をデジタルデータ化し、無料にするかわりに広告を入 れて配信している。
「ラブひな」や「ベルモンド」のほか、神林長平の小説「完璧な涙」を漫画にしている東城和実のコメディー「君は僕の太陽だ」、1980年代に話題となった大野安之のSFコミック「That’s! イズミコ」のような個性的なタイトルも並ぶ。
「天空少女騎士団」の松田未来は、連載していた雑誌が休刊して、未完となっている「フォーチュン+ブリゲイド」の既刊分をJコミ上で公開。認知度を高めた 上で、続きを同人誌として即売会で販売し、出版社の手を借りないで完結させる試みを始めた。漫画家たちが生き残りをかけた模索を続ける中、Jコミの存在が クローズアップされている。(谷口隆一、写真も/SANKEI EXPRESS)
人気漫画『ジョジョの奇妙な冒険』(荒木飛呂彦先生)の第8部として人気を博している『ジョジョリオン』。その第二話に登場した『ごま蜜団子』というお菓子をご存知だろうか? 謎の青年に少女がお見舞いとして渡した一口サイズの団子で、「前歯で噛むのではなく奥歯で噛んで食べるお菓子」として紹介されている。
前歯で噛むとダメな理由は、団子の中にドロリとしたごまが入っているので、奥歯で噛まないと中身のごまが噴出してしまうから。その『ごま蜜団子』を食べた青年は「何だこれはぁぁーーーッ! ンマイなあああッ!!」や「何だこれッ!? ンマイなぁぁあぁぁーーーーッ!」と大絶賛。青年は前歯で噛んでブジュルジュルと液体をたらしながら食べていた。
そんな『ごま蜜団子』が実在するのをご存知だろうか? なんと、本当に『ごま蜜団子』が存在したのである! 漫画内では「杜王町名物の創業明治36年ごま蜜団子ってお菓子よ」と紹介されていたが!?
この『ごま蜜団子』のモデルとなったお菓子は、菓匠・松栄堂の『ごま摺り団子』。松栄堂は、創業明治36年の歴史ある岩手県の菓子店である。創業明治36年という点だけでなく、『ごま摺り団子』の形や中身もソックリであり、『ごま蜜団子』のモデルになったのは確定である。
松栄堂さんにこの件に関して取材をしたところ、「ジョジョリオンを読んで注文したお客さまがいらっしゃいました。喜んでいただけてとても嬉しいです。荒木先生に贈りさせていただきたいくらいです(笑)」と、その反響の大きさと荒木先生に対する感謝の言葉を語ってくれた。ちなみに『ごま摺り団子』は松栄堂公式サイトで通販もしているので、気になる人はチェックしてみよう。松栄堂には公式Twitterもあるようだ。
当編集部でも実際に購入して食べてみたが、これがまたンマイなぁぁあぁぁーーーーッ! ンマイなぁぁあぁぁーーーーッ! ンマイなぁぁ あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーッ! ブツッとつぶれた団子から甘いごまが漏れ出し、口の中が幸せにッ! さまざまな味の種類があり、クリームが 入った『ごま摺り団子』もクリーミィーでオススメ! ンマイなぁぁあぁぁーーーーッ! こぼした分もすべて美味しくいただきました♪
写真: RocketNews24.