All Things Must Pass

森羅万象 ~ 歩く印象派

食事の前に水、コップ2杯で減量効果 米化学会で発表

2010年08月31日 06時11分12秒 | 1年かけてダイエット
2010年8月31日0時11分朝日COM

【ワシントン=勝田敏彦】食事の前に水をコップ2杯飲むだけで、減量に効果があることが、米バージニア工科大のブレンダ・デービー博士らのチームの臨床試験でわかった。水でやや満腹を感じ、カロリーが高い料理をあまり食べたくなくなるためで、手軽で安価にやせられるかもしれず注目されそうだ。

 26日までボストンで開かれた米化学会での発表によると、チームは55~75歳の48人を二つのグループに分け、一方のグループには1日3回の食事前にコップ2杯(約470cc)の水を飲んでもらった。

 両グループとも、食事制限による12週間の減量プログラムに参加。終了後、食前に水を飲み続けたグループは7キロ減量したが、水を飲まなかったグループの減量は5キロだった。

 これまでの研究で、中高年が食前に水をコップ2杯飲むと、食事によるエネルギー摂取が75~90キロカロリー減ることが知られていたが、チームは「水を飲む量を増やすと減量に効果があることが初めてはっきりした」としている。

 チームによると、食前に飲むのは水でなくてもいいが、砂糖がかなり含まれるジュースなどは勧めていない。また水の飲み過ぎで、まれに「水中毒」が起きることにも注意が必要、としている。

のり(海苔)食べる生活に適応=日本人の腸内細菌群-消化遺伝子取り込む・仏大学

2010年04月08日 06時39分31秒 | 1年かけてダイエット
4月8日2時7分配信 時事通信

 のりやワカメ、昆布などの海藻をよく食べる日本人の腸には、海藻に含まれる多糖類の分解酵素を持つ細菌がいて、消化に貢献している。この多糖類の分解酵素遺伝子は、海藻に付着している細菌から取り込まれた可能性が高いことが分かった。フランスのピエール・マリー・キュリー(パリ第6)大学の研究チームが 8日付の英科学誌ネイチャーに発表した。
 この多糖類分解酵素「ポルフィラナーゼ」の遺伝子や、寒天の主成分アガロースの分解酵素「アガラーゼ」の遺伝子は、米国人の腸内細菌群からは見つからなかった。腸内に共生する細菌群は、人間の食生活に適応しているとみられるという。
 日本人の母と乳児では、ともにこれら2種類の遺伝子が腸内細菌群から検出された。細菌群が母から子へ伝わる経路もあると考えられる。

以下は毎日新聞から

<細菌>日本人の腸内に「海藻好き」…仏研究チーム発見

4月8日2時5分配信 毎日新聞
 日本人の腸内で、ノリやワカメなど海藻の食物繊維を消化している細菌を、フランスの研究チームが発見した。この細菌は米国人の腸内にはなく、海藻をよく食べる日本人が体外から取り込んで共生しているらしい。8日発行の科学誌「ネイチャー」に掲載された。

 ヒトの腸内には約1000種の共生細菌がいる。これらは人体が作れない酵素を出して、消化吸収を助けている。野菜の食物繊維は腸内細菌が出す酵素によって分解・吸収されるが、海藻類の食物繊維はそのまま体外に排出されると考えられてきた。

 チームは、ノリを餌にしている海中の細菌から、ノリの食物繊維を分解する酵素を発見、酵素を作り出す遺伝子を特定した。日米の31人の腸内細菌で遺伝子の有無を調べたところ、日本人13人中5人の腸内細菌にほぼ同じ配列の遺伝子があり、米国人18人の腸内細菌にはなかった。

 日本人は、遅くとも8世紀にはノリを食べていたことが文献で分かっている。チームは、日本人が海藻を食べ続ける過程で腸内に細菌が入り、腸内にもともといた共生細菌がその遺伝子を取り入れて進化し、海藻の消化酵素を作るようになった可能性が高いとしている。【斎藤広子】

 

以下は読売の記事から

ノリや寒天、日本人は栄養に…ダイエット?かも

 寒天の原料のテングサやノリなどの海藻(紅藻類)は人間の消化酵素で分解できないため、ダイエット食品としても使われているが、日本人の一部は腸内細菌の力を借りて、紅藻類を分解して栄養分にしていることが仏パリ大学の研究で分かった。北米では、こうした腸内細菌を持っている人は見つからず、食習慣の違いが影響しているらしい。8日付の英科学誌ネイチャーに発表する。

 研究チームは、紅藻類を分解する酵素を海洋の微生物から発見。公開されている遺伝子のデータベースを調べたところ、この酵素の遺伝子を持つ陸上の微生物はいなかったが、日本人の腸内細菌から見つかった。

 日本人では13人中5人がこうした腸内細菌を持っていたが、北米の18人で持っている人はいなかった。日本人は古くからノリなどをよく食べており、腸内細菌は、ノリなどと一緒に口に入った微生物から紅藻類を分解する遺伝子を取り込んだらしい。

 東京大学の服部正平教授(情報生命科学)は「腸内細菌は健康や病気に影響を与えている。解析が進めばコンニャクを分解する腸内細菌なども見つかり、食品の機能評価も変わるかもしれない」と話している。
(2010年4月8日09時54分 読売新聞)

オメガ-3脂肪酸は魚と野菜から

2009年12月06日 18時01分28秒 | 1年かけてダイエット
 魚を食べると頭が良くなる(!)という曲がいつもスーパーの魚売場に流れていて、少々アタマが痛くなる思いです。

オメガ-3脂肪酸とは聞きなれない名前かも知れませんが、欧米では必須脂肪酸を炭素の2重結合の位置から区別して、オメガ-6、オメガ-3と呼びます。リノール酸の系列がオメガ-6で、アルファ・リノレン酸系列の脂肪酸がオメガ-3です。『オメガ』とはギリシャ語アルファベットの最後の文字ですから、オメガ-3とは脂肪酸の端から数えて 3番目の炭素に2重結合があるという意味です。
1970年代にはリノール酸が血中コレステロールを下げるということで大人気でしたが、今はオメガ-3がモテモテです。リノール酸は善玉コレステロール・HDLも一緒に下げてしまうということが分かったからです。
また、現代人の食生活にはリノール酸のようなオメガ-6が多過ぎることも別の問題になってきました。この2種類のバランスが重要なのです。必須脂肪酸はとても酸化されやすいので、取り過ぎは決して好ましいものではありません。

今では知らない人のほうが多いのでしょうが、竹と紙で作った『番傘』がどの家庭にもあったものです。あの番傘の特有の匂いがオメガ-3、オメガ-6のような多価不飽和脂肪酸の酸化したものです。油絵の具に使われているのもこれで、直ぐ酸化して固まってしまうので乾性油という分類のされかたもあります。

必須脂肪酸はからだが作ることが出来ない脂質で、ビタミンF(FはFatの頭文字)と言われた時代もありましたが、1日に必要な量がビタミン類のようにミリグラムやマイクログラムのオーダーではなく、数グラムは必要なものですから微量栄養素としてのビタミンの仲間からは外れました。

以前からオメガ-3系列のDPAは脳の中に多く存在することが知られていました。だから『サカナ、サカナ…』の歌ができたのでしょうが、魚を食べて頭が良くなったというエビデンスはもちろんありません。そういう短絡的思考は頭の悪い証拠かもしれませんから大いに召し上がってみてください。

必要量は週2回ほど『青魚』を食べれば十分だということになっています。青魚とは背の青い回遊魚のことで、イワシ、サバ、ニシン、ブリ、カツオ、マグロ、サケなどのおなじみの魚です。キャノーラオイル、クルミ、フラックスシード(亜麻の実)などにもオメガ-3は含まれています。
オメガ-3は血液を固まりにくくする働きがあるので、心臓病の多いアメリカではサプリメントとして取ることがあります。1日3グラム以上のオメガ-3を取る場合は医師のチェックが必要だとFDA(アメリカ食品医薬品局)は注意を促しています。人によっては出血が多くなることが起り得ます。

魚は水銀やダイオキシンのような有害物質を食物連鎖の中で濃縮してしまいます。ですから、妊婦、授乳中の母親、子供達は『頭』のためにやたらと食べるのはリスクがありそうです。逆に頭よりも『心臓』にリスクを抱える中年以上の人達には魚のオメガ-3はご利益のほうが大きくなります。どうぞご安心を。
オメガ-3は中性脂肪を下げ、血圧を安定させて血管を健康にしてくれます。糖尿病のある人にはありがたいものですね。(2002年 12月 02日)

関連記事
ダイエット大作戦Ⅱ(ミッション166) 2008年3月2日 上手な油の摂り方・・・花粉症に朗報か?

〈質問〉 メタボ対策はカロリー制限と運動だけじゃダメって本当ですか?

2009年11月11日 05時58分30秒 | 1年かけてダイエット
以下はhttp://promotion.yahoo.co.jp/charger/hoppy/category/vol35_02.phpよりのコピペ。

>塩分取り過ぎへの警鐘です。
>「塩=塩化ナトリウムの量ではない。」とか
>「行列のできる人気店の多くに塩分が多い」等、能(脳)天気に人気ラーメンショップに列をなす愚についても厳しく指弾されています。


ここから本文

メタボ3兄弟の“長男”を忘れてねーか? もっと勉強せい!

「メタボ」「メタボ」「メタボ」とメディアがこぞって騒ぎ始めたメタボブーム。厚生労働省は貴兄らの腹回りに基準を設けて、メタボ該当者の選別に尽力。ひと儲けしようなんて企む輩がホイホイ現れ、低カロリーや健康志向を売りにした商品や食品が次々と出てくる始末。すっかり新しい市場ができてしまったようじゃが、ようやく落ち着いたように思える。ところがひとつ気づいたことがあってな、3兄弟の一人、「高血圧」がシカトされてねーか? ちなみにメタボ3兄弟とは、「高血糖・高血圧・高脂血症」のこと。このうち、2つ以上を合併してしまえばメタボ状態が完成してしまう。オイラが医者になった当時は、“早死に”の諸悪の根源は「高血圧」だけじゃった。つまり、「高血圧」は3兄弟の長男なんじゃよ。

高血圧の治療の基本は塩分制限である。全ての教科書に記載されておる。

Dr.ホッピー塩分を摂り過ぎると血液中の塩分濃度が上昇する。塩は水分を引っ張り込みやすいんで、血液中の塩分が増えることで水分量も増加。圧力=抵抗×流量の物理の法則から分かるように、血管抵抗が同じなら、塩分過剰摂取で血流量が増えれば、圧(血圧)が上昇する。そして使い古しの表現で申し訳ないが、ゴムホースに長時間高圧の水を流していたらどうなるだろう。硬くボロボロになって、水が滲みだしたりするじゃろ?

この例えでは、ゴムホースが血管じゃな。つまり高血圧が続くと血管がボロボロになって、出血したり詰まったりする病気になる。病名は脳梗塞、脳出血、狭心症、心筋梗塞。そしてナトリウムの濾過を仕事のひとつにして、細い血管の集まりである腎臓は、多大な負担を強いられることになる。結果、機能障害を来たし、さらに高血圧を助長し、腎不全、そして人工透析治療を一生続けなくてはならないハメになる。その高血圧に糖尿病、高脂血症の2兄弟が単独もしくは両者で参加すると、血管性疾患の発症・進行をさらに助長させる。このことは全ての研究で証明されておって、否定できない事実じゃ。それが健康維持と医療費削減を目的とした「メタボ対策」のきっかけとなったんじゃ。

巷では、低カロリー・低脂肪を謳った商品が多いが、減塩を売り文句にしているモノにはお目にかからなくなった気がする。にもかかわらず日本人の塩分摂取量は他国と比べてみると明らかに高い。国際的な基準は1日6gである。塩分が基本的に多い日本食の特徴をふまえて厚生労働省が目標としたのは1日10gであるが、現状の日本における平均値は国際基準の倍の1日12g! しかも塩分摂取量は年々増加傾向にあるという。今こそ塩分制限なんじゃが、現実はどうやら反対の流れになっているようじゃ。

最近、ガキンチョの頃から食べているカップ麺を食べて、「表示以上にショっペーな」と感じていたのはオイラの年のせいではないようなんじゃ。カップ麺に表示されているのはナトリウム量であって、塩=塩化ナトリウムの量ではない。実際は一杯あたり平均6gもの塩分を含んでいる。スープまで全部飲み干すヒトは少ないじゃろうが、塩分を必要とする舌に調教されちまうゼ。オイラの後輩が人気のラーメン屋にお袋さんを連れて行ったそうな。お袋さん、たった一口食べて「こんなにしょっぱいのを食べてるの?」と大声で感想したらしい。そう、オイラも行列のできる人気店の多くに塩分が多いと感じる。若い人を中心に、塩気がないと美味しく感じなくなってきているのではないか? だから塩味過多に慣れた人たちに「まずくない」と言わせるため、市場へ出回る食品全体の味付けが塩気に傾いているように感ずる。つまり、高血圧の予備軍を作っていると断言できる!

そもそも、化学調味料ド~バドバ、最初の一口からしょっぱいと感ずる位の量の塩をぶち込んで、なにが「スープ命」なんだよ、馬鹿ヤロー。アンタの作ったラーメンとやらは、料理を知らない素人料理で、なおかつ客を早死にさせる“エサ”でしかない。海原雄山ならそう言うじゃろう。

さて、味覚改善には慣れが必要じゃ。実はオイラは「料理人の気合いに申し訳ない」と麺類を食べるときにはスープを全部飲み干していた。大学4年の時、お遊びで計った血圧にビックラこいた。160/90だった。直ちに食生活改善委員会を発足。豚カツばかりかキャベツにも何もかけずに食べる位の減塩生活を3週間続けて減塩料理に慣れた。おかげで食材そのものの味が良~くわかるようになったんじゃ。

ショウユの海に浮いている氷山のような“冷奴”をつまんでいるアナタ、味覚改善は3週間の我慢じゃ。がんばれ!

二日酔いにみる大きな勘違い~二日酔いに潜む疾患の脅威

2009年09月28日 06時27分32秒 | 1年かけてダイエット
2009年09月28日07時10分 / 提供:TREND通信

 身近な脅威であり、今や健康を害する一つの要因として挙げられるのが「活性酸素」だろう。

肥満にはじまり、ガン、糖尿病、心臓病、高脂血症、脳卒中といった生活習慣病。その他にも、身体機能の低下に、白髪やしみ、体臭(加齢臭)といった老化に至るまで――、活性酸素が与える身体への疾患や影響を挙げればキリがない。

いわば、活性酸素は人間の身体をむしばむ“サビ”ということになるわけだが、最近よく耳にするアンチエイジングという言葉も、いい換えれば「体内の余分な活性酸素をいかに除去し続けるか」という取り組みだといえる。

ストレスばかりか、多量な飲酒、紫外線、喫煙。意外なところでは、通常の呼吸も、摂り入れた酸素のうちの約2%は体内で活性酸素へと変わり、運動時となればその割合は10%に達することもあるという。

では、私たちの体内で活性酸素が溜まりやすい部位とはどこになるだろうか?

一つには、24時間絶え間なく働き、新陳代謝の重要な部位として他の臓器に比べ、エネルギー生産も盛んな肝臓が挙げられるだろう。

肝臓には幾つもの大事な働きがある。例えば、消化を助けるための胆汁の生成や、栄養分の蓄積。解毒作用なんかもあり、タバコのニコチンやタールなどの有害成分、飲酒をした際のアルコールも肝臓で分解されているのだ。

ここでは、体内に存在し、活性酸素を除去する働きを持ったSOD酵素の役割が大きい。だが、活性酸素を無害化するSOD酵素も、加齢とともに、その活性は低下をする。二日酔いで調子が優れないのは、アルコールを摂取することで、体内に大量発生した活性酸素に対し、このSOD酵素の生成量が追いつかず、当然、その分解力が弱まることで肝臓に活性酸素を溜め込んでしまうためだ。

故に、「二日酔いだから、時間が経てば回復するだろう」、「ウコンを飲めば大丈夫」と考えている人がいるならば、それは大きな勘違い。身体に蓄積された活性酸素は、確実にアナタの老化を早め、様々な疾患を引き起こすきっかけとなる可能性もあるのだ。

そこで、だ。年齢を重ねることで、(活性酸素を除去する)SOD酵素の体内量が減るなら、体外から活性酸素を除去する抗酸化物を摂取することで補いたいところ。近年、巷で話題になっているのが、アスタキサンチンだろう。サケやイクラといった海産物に含まれるビタミン様の物質で、体内で発生する活性酸素を抑制する抗酸化力に優れている。

アスタキサンチンの抗酸化力はビタミンEの約1000倍。その他にも、ビタミンCの約6000倍、コエンザイムQ10の約800倍、緑茶カテキンの約550倍、αリポ酸の75倍といわれる健康パワーが含まれる。

調子が上がるばかりか、疾患の予防やアンチエイジングにもなり得る「活性酸素の除去」。最近では、老舗医薬品メーカー・富士化学工業グループが生み出す高品質アスタキサンチンを配合したアスタビータ・シリーズに代表されるように、サプリメントで摂取する人も増えた。

普段の食生活からではなかなか摂取しづらい希少な成分でもあるアスタキサンチンだが、その強力な健康パワーに、熱い視線が集まっているというわけだ。

岡田斗司夫さん、ダイエットサイト閉鎖問題で釈明

2009年09月25日 23時58分53秒 | 1年かけてダイエット
2007.10.26 17:55

 オタク評論家の岡田斗司夫さん(49)がダイエット支援ウェブサイト「いいめもダイエット」に著作権侵害と抗議、同サイトがサービス停止となった問題で、岡田さんは26日までに、自身のブログで釈明した。岡田さんはブログで「いいめも~」が「レコーディング~」を誤解させる構造になっていたことが抗議の理由だったとしている。

 岡田さんは食べたもののカロリーをすべて記録する新ダイエット法「レコーディング・ダイエット」を提唱、ブームとなっている。「いいめも~」は10月2日にスタートしたサイトで、携帯電話メールを使って食べたものすべてを記録できるサービスで人気を集めた。サイト内で岡田さんの著書「いつまでもデブと思うなよ」の書名をあげ、「レコーディング~」に利用できるとうたっていた。

 しかし、「いいめも~」は岡田さんから「記録をしてダイエットに結びつけるという発想は、私の著作からスタートしています」「著作権の侵害に当たる可能性が極めて高いと思います」などと指摘があったとして、17日にサービスを突然停止。ネット上では岡田さんに「ダイエット法そのものは著作物にあたらない」などの批判が噴出していた。

 岡田さんは25日付けのブログで、「レコーディング~」がメディアで取り上げられることに感謝の意を示しながらも、著書で解説したダイエットに挫折しないための工夫が伝わっていないことへの懸念を示した。さらに「いいめも~」についても、「『レコーディング・ダイエット』というのは、カロリー制限することだ、と誤解させる構造になっていた」とし、「『岡田斗司夫』『レコーディング・ダイエット』『いつまでもデブと思うなよ』といった言葉を使われると誤解される指摘、お墨付きという誤ったイメージもつきかねない」と抗議の理由を説明した。

 岡田さんはブログで「TVや雑誌を見ただけで始めれば、間違うのは当たり前」と注意を呼びかけている。

岡田さんの釈明文全文

 以下の文章は「ノーカットで」という条件で引用・転載自由とします。

 『いつまでもデブと思うなよ』、おかげさまで絶好調です。

 正直、「売れるに違いない」とは思っていました。

 というのも、本を発売する前にこのブログでプレビューしている段階から、既に「痩せた!」「すごい!」という人、続出だったからです。

 でも、まさかこんなにすごいスピードで売れるとは思いませんでした。じわじわとネットで評判が広がり、口コミも手伝って、細々とだけどず~っと売れていくんじゃないかと思っていたのです。

 何しろ、テーマがダイエットです。しかも正攻法。

 ○○ばっかり食べろ式ダイエットや、毎日の根性を要求されるブートキャンプ系などと違い、「1ヶ月で10キロ痩せた!」みたいな極端なデータも出せません。

 地味で正攻法のダイエット本などブームになるわけはない、と思っていたというのが正直なところです。

 若い頃は痩せていた人だって、中年になれば太り始めます。これからも、新規のご贔屓さんが途切れることなく生まれてくるわけです。

 『いつまでもデブと思うなよ』は5年、10年の歳月をかけて売れ続け、やがてはダイエットのバイブルとなる。その頃には、日本中のデブが半減しているのではないだろうか!

 笑われるかもしれませんが、僕は本気で夢見ています。

 だって考えてみてください。こんな作家冥利に尽きることはありません。

 もちろん、何百万人の人々に感動を与えることも、作家としてすばらしいことです。

 でも、その感動は読み終わった瞬間から薄れていきます。「人生を変える一冊」なんて、そうそう存在しません。

 それに比べて、『いつまでもデブと思うなよ』は読み終わった翌日から痩せ始めることも可能です。実用書が持ってる強み、「人の役に立つことによって、その人の人生を変えられる」という作用です。

 僕の書いた本で、やがては何百万人もの人間の人生が変わるかもしれない。

 これって、考えただけでクラクラするほどすごいことですよね。

 しかし、予想外に『いつまでもデブと思うなよ』は売れてしまいました。

 今やテレビや雑誌で「あのベストセラーの」という言葉とともに紹介されるようになりました。他のダイエット本のキャッチコピーが「いつデブ大ブームの裏で、評判になっている新たなダイエット法」と書かれるほどになっています。

 ご存知の方も多いと思いますが、『いつまでもデブと思うなよ』発売から二ヶ月、僕のTV出演は加速度的にふえています。ラジオ出演も雑誌の取材も、とどまるところを知りません。

 ありがたいことです。

 頂いたオファーは可能な限りお断りせず、ひたすらお受けし、こなしています。

 「長い人生の中で、こんなに忙しかったのは始めて」というほどの過密スケジュールをこなしています。

 その甲斐あってか、『いつまでもデブと思うなよ』『レコーディング・ダイエット』という言葉は、誰もが一度はきいたことがある「流行語」になってきています。

 その結果が、このすごい売れ行きに結びついているわけです。

 本当にありがたいことなのですが、良いことばかりではないようです。

 本を買って、ちゃんと読んでくれる人の何十倍もの人が、TVでちょっと見ただけで、あるいは噂できいただけで、ダイエットを開始してしまうのです。

 当然、レコーディング・ダイエットの骨子を理解しないまま、もっとひどい場合は誤解したままチャレンジし、挫折してしまっています。

 ネットを少し検索しただけでもわかります。

・一日1500kcalにすればよい、と考えて、最初からカロリー制限を始めてしまう。

・食べたものを書くだけでよいと思い込み、2~3日分まとめて書く。

・食べたものは書いているけど、体重を毎日、量っていない。

・運動もした方が良いと考えて、運動に力を入れている。

・とにかくカロリーの高いものは食べられないと、好きなものをガマンする。

 などなど。

 こんな例が、何百も出てきます。

 「これでは絶対に挫折するよ」と、こちらがハラハラするダイエッター目白押しなのです。

 そして、実際に挫折して、それきり「レコーディング・ダイエットもやっぱりダメだったよ」と考える人も出始めています。

 このブログで書いていた頃は、人数も少なく、間違った方法でダイエットしている人には個別に「違うよ」と直接、教えてあげることも可能でした。

 しかしマスメディアに登場してしまうと、そういうきめ細かいフォローができなくなってしまいました。

 TVや雑誌が悪いというつもりはありません。

 TVや雑誌というメディアは、正確に、役立つようにという部分よりも、興味深く、インパクトのある面のみをデフォルメして伝えるという形にならざるをえません。そういう宿命にあることで、面白さを保っているとも言えます。

 実際に『いつまでもデブと思うなよ』を読んでくださった方なら分かって頂けると思いますが、TVや雑誌を見ただけで始めれば、間違うのは当たり前です。

 実はあの本には、「ダイエットを続けるためのモチベーションUPのための仕掛け」とか「はじめるキッカケになる考え方」「途中で止めない仕掛け」とかいろいろ入っています。それを知らないまま始めても、続けるのが辛くなって当たり前なのです。

 本を「買ってほしい」から言っているわけではありません。

 本を「読んでほしい」から言っているのです。

 友達から借りるのでかまいません。立ち読みでもかまいません。図書館でもかまいません。

 幸い、大ブームになったおかげで、どこの本屋さんでも目立つ場所に平積みされています。普段から活字に親しんでない人でも通読できるように、「読みやすさ」に関しては最高の技術を注ぎ込みました。なので、「読みやすい」「すぐ読める」という評判もいただきました。1時間で立ち読みしてしまった、というツワモノもいるようです。

 ぜひ、実際に本を手にとって読んでください。そうすれば、きっと、『いつまでもデブと思うなよ』の考え方の基本姿勢を理解して頂けると思います。

 『いつまでもデブと思うなよ』は、心→体→心→体というキャッチボールで、ダイエットを進めていく方法です。

<心>現状認識をして「痩せたほうが得」「痩せよう」と心で決心する。

 ↓

<体>食事メモと体重記録をつける。

 ↓

<心>食事メモから、そんなに食べたくないのに食べていたものを知る。

 ↓

<体>食べるものをメモしただけで、体重が減りはじめる。

 ↓

<心>体重が減った喜びを感じ、もっとやせようと決心し、カロリー制限を始める。

 ↓

<体>順調に痩せ続ける。

 ↓

<心>痩せた喜び=ダイエットへのモチベーションに繋がり・・・

 ↓

・・・・・・

 という感じで、このあとも、好きなものを食べられなくて<心>が辛くなれば、好きなものを食べながらいかに目標カロリーに近づけるか工夫したり、体重が減るのが当たり前になり痩せる喜びが減ってきたら、痩せる喜びを思い出す方法を編み出したりします。

 やがては、満腹感や空腹感という感覚を研ぎ澄まして、自分の体が要求する分量を食べられよう訓練します。

 そういう工夫や具体例が、ぎっちり詰まっている本でもあるのです。

 ぎっちり詰まっている分、短い要約ですべてを伝えるのは、大変難しいとも言えます。  たとえば、今回皆様をお騒がせした『いいめもダイエット』というサイトも同じ間違いを犯しています。

 『いいめもダイエット』の問題点は、「いま評判になっている『レコーディング・ダイエット』というのは、カロリー制限することだ、と誤解させる構造になっていたこと」です。

 TVを見た人が、『岡田斗司夫』や『レコーディング・ダイエット』『いつまでもデブと思うなよ』で検索して、『いいめもダイエット』のページにいくと、ほとんどの人が「これがあの噂のダイエットだな」と思うに違いありません。

 僕の名前が出ているんですから、お墨付きだと思われても、早とちりと非難できません。 でも、単なるカロリー制限法のダイエットを開始しても、続くはずがありません。

 まずいことに、最初の数週間なら、カロリー制限だけで痩せる人も案外多いのです。みなさん、僕よりよほど根性があるんですね。けれど、どんなに根性のある人も、途中で行き詰まり、結局ダイエットを放棄してしまうのは目に見えています。

 その結果、「レコーディング・ダイエットもダメだった」と、誤った認識を持ってしまいます。

 もし、ちゃんと本を読んで正しい順番ですすめていれば痩せられた人が、永遠にその機会を失ってしまう。

 たとえレコーディング・ダイエットに成功した人から薦められても、「あぁ、あれやってみたけど、オレにはダメだったよ」ということになってしまうのです。

 その人が痩せるチャンスは、永遠に奪われてしまいます。

 『いいメモダイエット』のサイトを作った方が、わざと間違えたとは思いません。

 僕の本を読んで、実際にダイエットしてくれたのだろうと思います。そして、他の人にも、このダイエット法を伝えようとしてくれたのでしょう。

 実際、『離陸』段階に入れば、こういう機能を持つサイトは役に立つと僕も思います。  けれども、僕なら「助走用」「離陸用」「巡航用」「最加速用」・・・とフェーズごとに記録用ページをデザインしたいと思います。

 各フェーズによって、記録するべきことが違うからです。

 でも『いいメモダイエット』は、もともとあった「いいメモ」の機能の上に、カロリー計算を乗っけただけなので、そうはできなかったようです。あるいは、フェーズがあることはわかっていても、段階を踏む大切さの認識が甘かったのかもしれません。

 もし今の僕に時間があれば、『いいメモダイエット』のサイトを共同開発しても楽しかっただろうな、と思います。凝り性なので、相当こだわった良いサイトができそうな気がします。

 が、残念ながら、現在僕は、さっきも説明したように多忙を極めています。

 どれくらい多忙かというと、過労で倒れたらどうしよう、というのが、今の僕の一番の不安というほどです。たとえ過労で倒れても「岡田斗司夫、無理なダイエットでダウン!?」などと言われかねませんし。

 でも、ダイエットしたおかげか、体調はすこぶるいいです。ひたすら、TVや雑誌の取材に答えています。

 たとえ不十分でも、僕が僕の言葉で説明することで、「レコーディング・ダイエット」を少しでも多くの人に知ってもらいたい、と考えているからでもあります。だから今のところ、この忙しい状況から逃れられないとあきらめています。

 そんなわけで、残念ながら「いいメモダイエット」のサイトには、『岡田斗司夫』『レコーディング・ダイエット』『いつまでもデブと思うなよ』といった言葉を使われると誤解されるし、お墨付きという誤ったイメージもつきかねないから、と強く抗議したわけです。

 と、事実経緯をここまで説明した上で、皆さんにお願いがあります。

 僕がどんなにテレビや雑誌取材で言葉をつくしても、『いつまでもデブと思うなよ』を読んでくれない人はたくさんいます。

 活字だらけの本なんか読みたくない。読むのは雑誌くらい、という人が大勢いるのから、仕方がないことです。

 そんな人たちが大勢いるからこそ、このブログをいつも見守ってくれている賢明な皆さんに、是非、お手伝い頂きたいのです。

 本を買わない人も、ネットはします。

 みなさん自身のブログを覗きに来る人も多いでしょう。

 そういう人たちのために是非、「TVで見ただけ、雑誌で読んだだけで、始めちゃうとうまくいかないよ」と教えてあげてください。

 「立ち読みでもいいから、読んでみて」と言って頂ければと思います。

 全部読むのは大変なら、ぜめて「助走」「離陸」だけでも読んでから始めるように、教えてあげて欲しいのです。

 ありがちな間違いのパターンを紹介して頂くのも効果的かもしれません。

 現代社会では、ネットはテレビなどのマスコミで流れた情報を確認し、さらに深める役割を担っているように思います。「続きはネットで」という考え方も定着しているようです。

 おそらく、テレビや雑誌で報道されたレコーディング・ダイエットに関して、ものすごく多数の人がネットで追加情報を検索していると思います。

 みなさんのブログに行ったときに、そういう追加情報を読みやすい形で教えて頂ければ、と切に思います。

 もし、他の人のブログで、「レコーディング・ダイエット」を誤解した表現が見つかったら、やさしく教えてあげてください。「間違ってるよ。ここを見て!」と、僕のページや、もっとちゃんと説明してるサイトへリンクをはって頂くだけでもかまいません。

 「なんで、そんなことをオレが?!」と思われるかもしれません。

 でも、ネット社会においては「書き手」はすでに「表現者」であり、時には「指導者」の役割すら負わされます。

 望む・望まざるにかかわらず、みなさんには「ある種の社会的責任」が発生していると思うのです。正直なところ。

 どうか僕と一緒に、一人でも多くのダイエットの成功を手伝ってください。

 一人でも多くの人生を変えてみせようじゃありませんか。

 ただし、痩せた人はあんがい、僕たちに感謝してくれません。

 なにしろ、痩せた人たちにしてみれば、痩せたのは本を読んだためではありません。みなさんの説明によってでもありません。レコーディング・ダイエットを自分で実行したから、痩せたわけですからね。

 痩せた人は、それぞれが自分自身の努力と成果を誇らしく思うだけでしょう。

 それでいいのです。

 感謝されるわけでなく、覚えてくれるわけでなく。心ひそかに「日本の肥満人口を半分にした」という自負ぐらいしか得るものはないかもしれません。

 でも、「死ぬほど辛い」と言われる治療法を受けなくてはいけなくなる糖尿病予備軍から、一人でも多くの人を救えるかもしれません。心臓病や突然死で一家の働き手を失い、絶望へ追い込まれる家族を救えるかもしれないのです。

 ネット市民であるみなさんにとって、「積極的なネット社会参加者でない人たちのために何かする」というのは、気が進まないかもしれませんね。

 まぁ、そこはそこ。

 大きな心で「自分とは無関係の大勢の人たち」の幸せのために、ちょっとだけがんばりませんか?

 巨大ロボットを操縦するヒーローにはなれなかったけど、こういう「誰も知らないヒーロー」を目指すのも、アリだと思いませんか?

 長い文章を最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。

夜食べると太る…本当でした 米グループ、マウスで確認

2009年09月09日 08時15分44秒 | 1年かけてダイエット
2009年9月9日8時14分朝日COM

 同じ量を食べても、本来は寝ている夜の時間帯に食べると、昼間に食べるより太ることを、米ノースウエスタン大のチームがマウスの実験で確かめた。食事をとる時間帯がカロリーの摂取と消費とのバランスに大きな役割をはたしていることを示す成果だとしている。国際医学誌オベシティー電子版に発表した。

 チームは生まれてから毎日、12時間は明るく、12時間は暗くした環境で飼い続けているマウスを、明るいときだけエサが食べられるグループと、暗いときだけエサが食べられるグループに分け、高脂肪のエサを与えて6週間観察した。

 すると、摂取カロリー量や運動量にはグループによる差は認められなかったものの、体重は暗いときだけ食べたグループは平均1.48倍も増えたのに対し、明るいときだけ食べたグループは同1.20倍で、統計的な差があった。

 最近の研究で体内時計が体内のエネルギー消費も制御していることが明らかになってきていたが、食事の時間帯と体重増加との関係を直接的に示した研究成果はこれが初めてという。朝食をぬいて夜多く食べる人は太りやすいなどの報告はこれまであったが、食事の時間帯の違いが本当に体重の増加に関係しているのかは、よくわかっていなかった。(本多昭彦)

いっぱい食べても脂肪抑える化合物発見 京大教授ら

2009年08月28日 06時40分52秒 | 1年かけてダイエット
2009年8月28日5時40分朝日COM

 京都大の上杉志成(もとなり)教授(ケミカルバイオロジー)らは、細胞内で脂肪の合成を抑える化合物を発見した。過食で肥満になるマウスにこの化合物を与えたところ、体重の増加や血糖値の上昇を抑え、脂肪肝になるのを防いだ。糖尿病や脂肪肝などの治療薬の開発につながる可能性がある。28日付米専門誌に発表する。

 上杉教授らは、米ベイラー医科大、東京大と共同で、がんを抑える作用があるとされていた化合物の働きを詳しく調べた。この化合物を細胞にかけると、働きが落ちる遺伝子が多数あり、その多くが脂肪合成にかかわることに注目。食欲が減退せず肥満になるような遺伝子異常のあるマウスに4週間、この化合物を注射した。

 その結果、えさを同じだけ食べても、注射をしなかったマウスに比べて体重は12%少なく、血糖値は70%低かった。注射をしないマウスは脂肪肝になるが、このマウスの肝臓は正常だった。

 この化合物をファトスタチンと命名。細胞には糖から脂肪を合成する際に必要な多数の遺伝子のスイッチを入れる「親玉遺伝子」があり、ファトスタチンはこの親玉