土曜の夜は
と銀座スイングというお洒落なジャズクラブへ出かけてきた。太鼓叩きさんたちの演奏を聴くためだ。荻窪のアケタ以来だ。当初はオ・寒氏ご夫妻と同行の予定だったが、彼の父が急逝したため私らだけとなった。
銀座はその昔
が近くのオフィスにいた関係でちょいと懐かしい街だ。新宿や渋谷に比べると落ち着きがあって大人の雰囲気がある。駐車違反取締りが強化されて少し心配だった駐車場もなんなく(公共Pへ)止められて一安心。少し早く着いたので「銀ブラ」(死語か?)する。イトー屋で
の父の日プレゼントを物色した後、西銀座へ。
さすが、この辺に詳しい
のおかげで目指す「銀座スイング」にはほどなく到着。
入り口で名を告げると太鼓さんが手配してくれた席に案内された。ミュージシャン達の演奏スペースを囲むように半円状カウンター席の一角に座った。テーブルはちょうど帽子の鍔のように半円を描いていて鍔の幅がどうみても1mはある。炉辺焼ならさもあらん距離だ。でも演奏者達とはすごい至近距離で「かぶりつき」状態、特等席といえる。太鼓さん、ありがとう。
飲み物と何か料理を一品注文するのがこの店のしきたりのようだ。ジンジャエールとサラダを頼みしばし待っていると太鼓さんたちが現れ演奏が始まった。軽快な曲だ。S・モンクのStraight No Chaserだ。どうもこの曲がオープニングらしく軽くテーマを流した後、太鼓さんがマイクを持った。(なんだか、「あかんべ山」のオ・寒氏みたいだ。彼はオープニングの際に「A列車で行こう」とか「サティスファクション」といったコンセプトの異なるサウンドに乗って司会が舞台に登場という仕掛けをよくやる。あっ、これは余談だ。)
太鼓さんはMCがよく似合うことが判明した。シャイなんだけどしゃべるのは嫌じゃないタイプなのかもしれない。サッカーワールドカップのクロアチア戦の話と北朝鮮が打ち上げようとしているテポドン2の話題で場を盛り上げながら、自然にメンバー紹介に入っていくのはお見事。
ステージは7時から約1時間半が1回目、少し休んで2回目が9時から1時間半という構成。
演奏された曲の紹介。フルートとギターの持ち味を生かしたお洒落な選曲と見た。
1ステージ目の曲(6曲目が「マウン・ボイ」と聞こえたが定かでない。)
(1) Soul Bossa Nova(Quincy Jones)
(2) Killer Joe(Quincy Jones)
(3) This Masquerade(George Benson)
(4) Cavatina(映画「ディア・ハンター」のテーマ曲)
(5) I Could Write A Book I
3曲目はジョージベンソンのヒット曲、直居大御所はジョージベンソンにシャブシャブ(当初焼肉説だったが。)をおごってもらったことがあるそうだ。その大御所のギターワークがいい。すぐ目の前だったこともあるが渋いのに冴えている。聴かせどころでは心がトレモロ状態であった。
2ステージ目の曲
(1) Without A Song
(2) Chan's Song ((映画「ラウンド・ミッドナイト」より)
(3) Bluesette (原曲はワルツ)
(4) Love Dance(IVAN LINS)UE
(5) Moanin
(6) Sprit Kick
紅一点フルートのMiyaさんは長身の美形。お母さんがイギリス生まれということで同国生まれの祖父(ジミー原田さん)を持つ太鼓さんの弁舌トーンは急上昇。髪型も以前から「ショート(カット)が似合う、似合う。」と太鼓さんが勧めていたとか。今回は太鼓さん「私好みで」大満足の様子。
ベースは斉藤草平氏、最近失恋したばかりだとか。なかなかのイケメンだと思うが、太鼓さんがよき(?)相談役のようだ。しっかと太鼓さんに寄り添い真剣に弦を爪弾く斉藤氏に女神が現れることを祈る。
あびる竜太氏のピアノは位置的に地味目で写真にうまく納められなかった。申し訳ない。
太鼓さんと直居大御所はその昔、「ジョン・海山・ネプチューン」にいて東南アジア各地を廻ったそうだ。
この話は太鼓さんのページに詳しい。(3月28日にこのメンバーで横浜ライブしている。)
→
横浜バーバーバー
途中で太鼓さんにアクシデントがあった。左手のスティックを落としたと思ったら、太鼓の縁の金属部分に思い切り指or手をぶつけてしまったらしい。二度三度と落ちたスティックを拾うがまた落とす。見ている私もはらはらした。その間太鼓さんは右手だけでリズムを取り続け演奏には全く乱れが生じなかった。さすがである。テクもすごいが、この落ち着きにもおどろいた。太鼓叩きの名は伊達ではない。
翌日早朝(5時)の尾瀬山行の準備のため、終ると同時に辞去せざるを得なかったのが少々心残りであったが贅沢な時間を堪能させてもらい大満足であった。
※訂正とお詫び
上記の記事中太鼓さんのアクシデントの理由が「ぶつけた」となっておりますが、太鼓さん本人のコメントにもありますように「つってしまった」のだそうです。
たいへん失礼しました。ここに訂正しお詫びいたします。