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森羅万象 ~ 歩く印象派

[特集]薄型テレビだけじゃない、まだまだあるぞ、意外な地デジ対策

2010年04月30日 22時19分30秒 | 時事スクラップブック(論評は短め)
4月30日12時10分配信 BCN

 地上デジタル放送完全移行を1年後に控え、旺盛な需要が続く薄型テレビ市場。地デジが見られるようにする方法としては、薄型テレビを購入することが最もポピュラーだが、他にもいくつかの方法がある。今回は、薄型テレビ以外の地デジ対策を紹介しよう。

 まず一つの手として、テレビ機能を備えたPCだ。BCNランキングによると、2010年3月のデスクトップPCの地デジチューナー搭載率は、 45.2%。とくに国内メーカーのデスクトップPCにはテレビ機能を搭載したものが多いので、売り場でチェックしてほしい。最新のOSである Windows 7搭載の18.5型デスクトップPCで、10万円程度の製品もある。3月の「BCNランキング」のデスクトップPCランキングで1位だったNEC 「VALUESTAR E VE570/WG」は、地上デジタルチューナー、4GBメモリ、500GBのHDD、DVDマルチドライブなどを搭載し、12万円強。PCはエコポイントの対象ではないが、インターネットやメールをしたり、iPodなどの携帯オーディオをつないで音楽ファイルを管理することもできる。PCとしてもテレビとしても利用できるので、お買い得感があるのではないだろうか。

 アナログテレビにテレビ用の外付け地デジチューナーを接続して、地デジを見る方法もある。地デジ専用の簡易タイプなら、6000円-7000円前後の製品もあるので、とにかく安く地デジ対策をしたいという人にはオススメだ。ブラウン管テレビと簡易型の地ジチューナーとの接続は、赤(音声・右)・白(音声・左)・黄色(映像)の3本の映像音声端子(コンポジット端子)で行うことがほとんど。このほかに、アンテナケーブルを接続すれば、地デジが見られる。カセット型HDDを備えたチューナー「VDR-R1000.PLUS」(日立マクセル)なら、録画もできる。

 もし、アナログ液晶テレビを地デジ化するなら、D端子搭載の地デジチューナーを購入してもいい。黄色の映像端子の代わりにD端子を接続することで、映像をきれいに表示する。やや値は上がるが、1万円程度で買える製品もある。例えば、3月の「BCNランキング」のデジタルチューナーランキングでは、D4端子を備えたバッファロー「DTV-H300」は、9000円だった。

 前述の地デジチューナーと同じように、DVD/BDレコーダーを接続して、地デジをみる方法もある。2011年7月24日以降、アナログチューナーのレコーダーは、プレーヤーとしては利用できるが、録画はできなくなる。しかし、地デジチューナー搭載のレコーダーがあれば、とりあえず視聴も録画もできるのだ。アンテナケーブルをレコーダーに接続し、3色のコンポジット端子か、赤・白の音声端子とD端子を組み合わせたどちらかで、アナログテレビと接続すればよい。テレビのリモコン操作はレコーダー側で行うことになるが、とりあえず録画ができる環境を整えておきたい人にオススメしたい。

 また、PC用の液晶ディスプレイを使う方法もある。意外と知られていない裏技だろう。HDMI端子を備えている最近の液晶ディスプレイなら、アンテナケーブルをレコーダーに接続したうえで、液晶ディスプレイとHDMIケーブルで接続すればいい。なお、スピーカーを内蔵していないと、音声の出力はできないので注意が必要だ。液晶ディスプレイ本体にスピーカーが内蔵されていない場合は、レコーダーにスピーカーを接続すれば音声出力ができる。

 最後に、ここまで紹介した方法はすべてUHFアンテナで地デジが受信できる環境であることが前提になっている。アンテナが屋根などに設置されていない場合は、アンテナ工事が必要だ。

 さらに、地デジとBSデジタルを受信できるNTTの光回線(フレッツ光)を用いたサービス「フレッツ・テレビ」を利用する方法もある。テレビCMで目にしたことがある人も多いだろう。この方法で地デジを見るためには、フレッツ光の月額回線利用料(戸建タイプ・月額5985円、マンションタイプ・月額 4095円)と「フレッツ・テレビ」の月額利用料682.5円がかかるが、複数の部屋のテレビで利用しても月額利用料金が同じことや、電波障害の影響が少ないため、クリアな映像が見られることがメリットだ。最近は、家電量販店のテレビ売り場で「フレッツ・テレビ」を契約すると、テレビ本体に割引が適用されるケースも多い。パソコンのインターネット回線でADSLを利用している人は、これを機に、より高速な光回線を検討しよう。

 同じく有料サービスでは、ケーブルテレビ(CATV)に加入する方法もある。これは、CATV専用のチューナー(STB:セットトップボックス)を通じて地デジが見られる仕組み。アナログテレビをそのまま利用することもできるが、受信するテレビごとにSTBを接続しなければならない。ただし、ケーブルテレビ会社大手のJ:COMの加入世帯は、2011年7月24日から15年3月末日までの期間限定で、STBと接続していないアナログテレビでも地上デジタル放送が見られる。ちなみに、J:COMの対象エリア内でNHKや民放以外のローカル局の番組が映る世帯は、J:COMラインに接続しているので、地デジだけ視聴できる。

 地デジ対策は、薄型テレビの買い替えだけでなく、実はいろいろな選択肢があるのだ。アナログテレビを生かした“捨てないエコ”という選択肢もあるし、テレビ機能を備えたPCを購入して、テレビとインターネットを便利に使い分けるという方法もある。小型の液晶テレビなら3万円前後で買える製品もあるので、買い替えてエコポイントをゲットしてもいい。いろいろな方法を比較して自分の家に合った方法で地デジを楽しもう。(BCN・田沢理恵)


*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店からPOSデータを毎日収集・集計している実売データベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで127品目を対象としています。

タケノコ掘り掘りの巻

2010年04月30日 15時41分14秒 | 歩く印象派
職場の方の紹介でタケノコ掘りしてきました。
いやはやものすごい量です!
しかも、身が白くて柔らかい上になんとアクがほとんどないのです。
極上のタケノコといえます。

訪ねたのは千葉県の上総地域。静かな山里です。

駅前にあった付近の案内図です。

夜はタケノコ料理ですね(笑)

桜前線、ゆっくり北上 例年より2週間以上も遅れ

2010年04月30日 15時37分54秒 | 歩く印象派
2010年4月30日15時3分朝日COM

 今年の桜前線は、観測記録が残る1953年以降で最もゆっくりした北上になった。2月に暖かい日が続いて開花が早まったが、3月中旬以降に寒の戻りがあり、4月も「花冷え」が続き、例年より2週間以上も北上に時間がかかった。「花の命」が長い、記録ずくめの春になった。


28日に開花宣言があった青森市内。まだつぼみのままの桜が多い=30日、熊田志保撮影

 青森市の30日午前11時の気温は14.0度。最高気温は平年並みと予想されている。市内の公園も日の当たる部分ではちらほら咲き始めたが、多くはまだつぼみがふくらんだ程度だ。

 同市でのソメイヨシノの開花は28日。3月10日の高知市での記録的早咲きから49日たっている。高知市の開花は、気象庁に記録が残る中で全国の早咲きタイ記録。2月から「エルニーニョ現象」の影響で暖かい日が続き、開花を早めた。その後も福岡市で3月14日、名古屋市で18日、京都市で19日に開花。平年より10日以上早いペースだった。

 ところが、3月中旬以降、真冬のような寒の戻りが訪れ、桜の成長が滞った。「北極振動」という北極からの寒気の噴き出しが原因だ。東京都心の開花は22日で平年より6日早いペースに落ちた。

 4月も冷え込む日が続き、仙台市の開花は13日で平年より1日遅れ、秋田市は24日で5日遅れとなった。

 本州の北端・青森県では桜の名所として弘前市が有名だが、気象庁が桜の観測を続けるのは青森市だけ。28日の開花は平年より2日遅く、高知市の開花から49日後だった。

 これまで、桜前線が青森市までたどりつくのに最も時間がかかったのは2006年の47日。平年は、最も早く開花する高知市から青森市まで約千キロを34日かけて北上する。1日30キロ程度の速さだ。今年は1日20キロ程度だった。

 開花から満開までの日数も延びた。松山市では19日で、これまで全国の最長だった17日を塗り替えた。神戸市15日、大阪市14日など5都市で、その地点での最長記録を更新した。(大久保泰=気象担当)

遅れてきた大型新人 池上彰テレビで引っ張りダコ

2010年04月29日 16時53分02秒 | 歩く印象派
(日刊ゲンダイ2010年4月28日掲載)

 遅れてきた大型新人――。テレビ業界内ではこんなニックネームまで囁かれ始めた。元NHK報道記者主幹でジャーナリスト・池上彰(59)の評判がうなぎ上り。収入もビックリするほどアップしている。

 もともとNHK時代からソフトなマスクと語り口で、難しいニュースをわかりやすく伝える手腕に定評があり、「週刊こどもニュース」でブレークした。

 退社は05年。その後は民放に出始め、「世界一受けたい授業」(日本テレビ)、「学べる!!ニュースショー!」(テレビ朝日)で人気者に。「学べる――」は09年秋に終了したが、視聴者からは番組復活の要望が殺到し、この春から「そうだったのか!池上彰の学べるニュース」に衣替えして新番組が始まった。

 池上のスゴイのは期待を裏切らないところ。14日放送の初回2時間SPは17.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。この日はテレ朝が視聴率4冠王に輝いたが、その牽引役となった。21日の第2回放送も13.7%で同時間帯トップ。テレ朝は池上サマサマだろう。ちなみに、現在テレビ、ラジオのレギュラーは3本。不定期出演もある。

 さて、気になる池上のギャラ。通常、大学教授や新聞記者、ジャーナリストなどは、ニュースやワイドショーに出演する場合は「文化人枠」というくくりになる。出演料はタレントとは比べものにならないくらい安く、「3万から5万円」(テレビ局関係者)が相場だ。

 ところが、池上はすでに文化人ではなく「タレント扱い」だそうでウハウハ状態だ。

「ゴールデンタイムの冠番組なら1時間で100万円。2時間SPなら200万円です。またゲストコメンテーターとしての出演なら30万円程度。これはデーブ・スペクターと同水準です」(テレビ局関係者=前出)

 NHK出身でキャスターに転向した人物といえば草野仁、大塚範一、宮本隆治、堀尾正明といった面々がいる。池上がこうしたメンバーと違うのはアナウンサー出身ではなく、報道局で記者としての経験が圧倒的に豊富ということだ。こういったバックグラウンドが今に生かされ、独自の視点で難しいニュースをわかりやすく伝えることができ、視聴者に説得力があるのだろう。

 実力派のオールドルーキーはこれからいくら稼ぐのか。

信長もサウナ風呂に入っていた? 京都の屋敷跡に遺構

2010年04月29日 02時36分11秒 | 歩く印象派
2010年4月29日2時29分朝日COM

 京都市埋蔵文化財研究所は28日、織田信長が京屋敷として使用した「二条屋敷」跡から、桃山時代の風呂の遺構を発見したと発表した。当時は客を入れてもてなすのが上流階級で流行し、信長が客を歓待したり、自ら楽しんだりした可能性があるという。現存する同時代の建築などから、サウナ式だったとみている。

 研究所によると、遺構が見つかったのは平安時代以降、有力貴族の邸宅や後鳥羽上皇の御所があった場所。京都御所の南西約1.5キロにあたる。特に二条家の邸宅は庭園が有名で、気に入った信長が1576年、二条家を追い出して自らの京屋敷としたとされる。

 屋敷は120メートル四方の巨大なもので、北側に主殿、南側に庭園があったと推測される。南端部を調査したところ、東西約7メートル、南北約6メートルの範囲の土地に、かまど2基や井戸、土間の跡などが見つかった。研究所は、出土した土器などから信長が京屋敷を構えた頃の遺構と特定。かまど二つを並べた構造などから、風呂の遺構と判断した。

 庭園は当時の京都の様子を描いた「洛中洛外図屏風」にも描かれた豪華なものだったとされ、眺めながら入浴できる構造だったとみられている。

 絵巻物などによると、当時は鉄釜で湯を沸かし、その上の小屋に入って蒸気で体を温めるサウナ式の風呂だったという。柏田有香・調査研究技師は「桃山時代の生活文化を知る上で大変貴重な発見。町中にありながら壊されることなく遺構が残っていたことも奇跡的だ」と話す。

 二条屋敷は1579年、信長が誠仁(さねひと)親王に進上。本能寺の変(1582年)では信長の長男信忠(のぶただ)がここで討ち死にし、屋敷は焼失した。

 出土品などは5月1~16日、京都市考古資料館(上京区)で展示される。6、10日は休館。無料。(松谷慶子)

関東で大雨や強風=都心は4月の史上最大雨量-気象庁

2010年04月28日 20時15分00秒 | 時事スクラップブック(論評は短め)
2010年4月28日(水)11:03時事通信社

 関東地方では28日午前、局地的に強い雨や風が観測された。気象庁によると、1時間の降水量は神奈川・辻堂(藤沢市)で午前7時までに40ミリ、東京・大手町で午前8時40分までに26ミリとなり、いずれも4月の観測史上最大を記録した。同庁は静岡県の伊豆地方に大雨警報、神奈川県東部に大雨・洪水警報や土砂災害警戒情報を発表した。

 この大雨は、日本列島の東側に高気圧、西側にいくつかの低気圧があり、気圧の傾きが大きくなったのが原因。関東の大雨は28日昼すぎに峠を越えた。

 辻堂と大手町では、3時間降水量も4月の観測史上最大となった。静岡・天城山では午前6時半までの3時間に102ミリの雨が降った。 


ついに解明されたハプスブルク家滅亡の原因

2010年04月28日 19時43分07秒 | 歩く印象派
スペイン・ハプスブルク家の断絶に見る、近親婚の結末

 近親婚で滅んだ一族として有名なのは、スペインのハプスブルク家もその1つです。スペインはハプスブルク王朝(1516~1700)の下で、世界の一大帝国として大きな繁栄を遂げました。しかし、王家では叔父と姪、いとこ同士など血縁者間での結婚が一般的で、この近親交配が、繁栄を極めた王朝の滅亡の大きな原因だったとされます。

 昨年4月にスペインのサンチアゴ・デ・コンポステラ大学が発表した研究論文「The Role of Inbreeding in the Extinction of a European Royal Dynasty」によると、スペイン・ハプスブルク家の最後の王、カルロス2世(1661~1700)の死因は遺伝性疾患という、長年唱えられてきた仮説が裏付けられました。

 カルロス2世は、身体的障害・知的障害があったことで知られ、1700年に39歳で没しました。生涯で2度結婚していますが、カルロス2世は性的にも不能だったとされ、子供を成すことができず、王位を継承させることができませんでした。カルロス2世の死去によって、フランスのブルボン家へ王位継承権がわたり、フェリペ5世が即位しています。これまでカルロス2世の死は近親婚による遺伝的疾患のためと仮説が立てられてきたものの、その遺伝的証拠が明示されたことはありませんでした。

 同研究では、スペイン・ハプスブルク家を16世代前まで遡り、3千人以上の人々の近親交配係数(近親者との交配レベルがわかる係数)を計算して、調査しました。その結果、スペイン・ハプスブルク家の近親交配係数は、王朝の創設者であるフェリペ1世の時代には0.025だったものが、最後のカルロス2世の頃には0.254まで飛躍的に増加していることが判明。同王朝での近親婚に加え、それ以前の複数の先祖の近親婚が重なった結果、交配係数が通常ではあり得ない増加を示し、これがカルロス2世の遺伝性疾患を招いたことを裏付けました。

 またカルロス2世以外でも、スペインのハプスブルク家では幼児の死亡率が異常に高く、10歳以上まで生き残ることができる子供が少なかったこともわかりました。研究によると、1527年から1661年までの間にハプスブルク家には34人の子供がいたものの、そのうち10人(29.4%)は1歳までに死亡、17人(50.0%)は10歳までに死亡しています。これは当時の一般的な乳幼児死亡率より明らかに高い数字です。

婚姻で領土を広げるハプスブルク家の政策
 スペイン・ハプスブルク家の滅亡(古代エジプトからロスチャイルド家まで、“王家の血筋”の法則とは?【1】)は、近親婚の影響が最もわかりやすく、強く出た例です。スペインのハプスブルク家は11組の結婚のうち、実に9組が3等身以内の結婚でした。

 しかしスペインだけではなく、オーストラリア・ハプスブルク家(ハプスブルク=ロートリンゲン家)も多くの近親婚を繰り返しています。また「戦争は他家に任せておけ。幸いなオーストリアよ、汝は結婚せよ」という言葉の通り、ハプスブルク家全体は他国との婚姻政策によって領土を広げてきた歴史があり、同じく政略的に近親者との結婚を奨励してきたという背景があります。

 これほど婚姻政策が有名な一族でなくとも、中世のヨーロッパ貴族・王族にとって、近親婚はごく当たり前の習慣でした。王族、貴族が近親婚を選ぶ理由としては、次のような要因が考えられます。

王族・貴族が近親婚を選ぶ理由

ハプスブルク
ハプスブルク家最初の神聖
ローマ皇帝、ルドルフ1世
【1】神格化した王の権威を守るため
 古代エジプトのように、王は神の子孫であると考える王朝の場合です。神格化された存在であるファラオが一般庶民と血を交えることはあり得ないことであり、その権威を守るために、結婚相手は自国の王族か他国の王族に限られました。また古代エジプト王家では実の娘や姉妹と結婚することは普通のことだったため、文化的抵抗感がなかったということもあります。

【2】財産の拡散を防ぐため
 上流階級においては、これが近親婚を選ぶ最大の理由です。爵位や土地などの財産は結婚によって相続されていくため、一族の外に財産を流失させないために、いとこ同士などの近親婚が好まれました。ハプスブルク家など多くのヨーロッパ貴族や王族はもちろん、20世紀前までの金融財閥ロスチャイルド家など、近現代においてもこの理由で同族間から結婚相手を選ぶ名門一族は多いです。

【3】一族の血の純潔を守るため
 名家において財産の拡散を防ぐという理由と同じくらい重視されるのが、「一族の純潔を守る」という理由です。上流階級の人々は基本的に同じ階級の人しか結婚対象としませんが、上流階級の人数自体が少ない訳ですから、当然対象者は限られてきてしまいます。一族の結束を強めることは、一族の財産を守り維持していくことにも直結するため、財産の流出を防ぐという意味でも、この動機は重要だと言えます。


 現代では近親婚は禁じられている国が多いですが、一部の国では現在でも上記の理由から近親婚を選ぶ一族も存在します。また近親婚ではなくても、日本でも元華族の家系、旧財閥の家系など、いわゆる名家では、現代でも同ランクの人と婚姻関係にある例が多いことは事実です。

 上流階級・富裕層にとって、同ランクの人と結婚することは、互いの一族の地位と財産を守り、受け継いでいくための重要な手段。それは古代エジプト時代や中世ヨーロッパから変わらない、上流階級の権力維持のための知恵であり、血の繋がりこそが、彼らの富の基盤となってきたのです。


上記はYUCASEE MEDIA(ゆかしメディア)http://media.yucasee.jp/posts/index/2990より転載

喫煙は年130時間のムダ!「健康と生産性」の関係 

2010年04月27日 21時59分11秒 | 私の目の前での喫煙はお断り
プレジデント4月26日(月) 10時 0分配信 / 経済 - 経済総合

コスト削減の流れの中で従業員一人一人の生産性向上は急務だ。離職や欠勤より影響が大きいという「疾病による損失額」とその対処法が、調査研究によって明らかになった。

 グローバル経済では、企業間の競争がますます厳しくなっている。従業員一人の生産性を向上させるために、企業は様々な取り組みを行っているが、多くが見落としがちなのが、健康と生産性の関係だ。ピーター・ドラッカーの言葉にもあるように、「測定できないものは管理できない」からだ。
 例えば、花粉症。多くの人たちが悩まされているアレルギーの一つだが、欠勤するまでに至るケースはごく稀だ。ところが、花粉症で働く社員の労働生産性は、そうでない社員と比べると著しく下がることがわかっている。花粉症が組織そのものをおびやかすコストになりうるのだ。

 おおげさに聞こえるかもしれないが、考えてみよう。機械が故障した場合、修復に必要なコストには「ダウンタイム」やパーツの取り替え費用など、直接的なものがある。同様に、例えばAという社員が欠勤した場合、それを補填するためにBやCの労働時間への負担が生まれる。
 だが、もちろん、人間は機械ではない。ここで注目したいのは、花粉症によって失われる業務遂行意欲や集中力の低下など精神面への影響、つまり間接的な損失だ。この間接的な損失は、想像するよりもはるかに高額なコストを生む。製品やサービスの質にも影響が出るし、顧客との関係にも問題が生じるかもしれない。
 こうした目に見えない「間接的」な損失のコストを知ることが競争が激化するグローバル社会を生き抜くためには重要だ。

 では、疾病によるモチベーションや集中力の低下など、わかりにくい生産性の低下を具体的にどうやって測定すればよいのだろうか?
 ここで、米国でよく比較対照に使われる「アブセンティーイズム」と「プレゼンティーイズム」に注目したい。前者は疾病により欠勤している状態であり、後者は出社こそしているものの、何らかの疾病で業務遂行に障害が起き、労働生産性が下がっている状態をいう。このプレゼンティーイズムのもたらす影響が著しく大きいことを示すデータがある。
 米国ダウ・ケミカル社で1万人の社員を対象に、アレルギーや喘息、うつ病などのうち、仕事への影響の頻度を4段階で聞いたものだ。
 その結果、全社員の総労働時間のうち、約20%の時間において、業務遂行能力になんらかの障害が出ていることがわかった。つまり、社員が健康に支障をきたすことによって、本来ならば遂行できたはずの仕事の80%しかできていないことになる。

 これを金額に落とし込んだものが図表1である。グラフには、最も医療コストがかかる10大慢性疾患に対する社員一人あたりの平均支出が表されている。医療、欠勤(アブセンティーイズム)、業務遂行障害(プレゼンティーイズム)の三つのコストのうち、治療にかかる医療費や欠勤による損失よりも、プレゼンティーイズムによる損失が大きなコストになっていることがわかる。
 例えば、花粉症を含むアレルギーの項目を見てみると、社員一人あたりの年間平均損失額は約7000ドルで、うちプレゼンティーイズムが約5000ドル、頭痛はおよそ9000ドルのうち約6000ドル、うつ病は最も損失額が高く、約1万9000ドルのうち、プレゼンティーイズムは1万5000ドル以上を占めている。間違いなく、生産性損失の最も大きな要因は、うつ病だ。意思決定、コミュニケーションまたは顧客との頻繁な接触が要求される職種などでは、損失がさらに増加する。

 この数字に、各疾患にかかっている社員の人数をかけることで全体の生産性損失コストが計算できる。ダウ・ケミカル社の場合、この計算方式で年間一人あたりの平均損失コストが1万ドル近くになることがわかった。これは人件費の10.7%にあたる。しかもそのうち7000ドル相当が、プレゼンティーイズム、すなわち出勤はしているけれど、体調不良を感じている社員が生み出すものだとわかった。

 次に、喫煙者の生産性損失はどうだろうか。喫煙者の年間生産性損失時間は130時間弱に及び、そのうちプレゼンティーイズムが76.5時間を占める(図表2)。金額にすると一人あたり4430ドル(うちプレゼンティーイズムが2619ドル)の損失となる(図表 3)。非喫煙者、喫煙経験者と比較して、現在の喫煙者の生産性損失が最も高くなっていることがわかる。
 米国では肥満による健康リスクも大きな問題になっている。肥満の労働者は、メタボリック・シンドロームになるリスクが健康な労働者の約9.4倍、高血圧のリスクが4倍にもなることがわかっている。さらに、注目に値するのは肥満労働者の業務遂行障害が2.3倍にもなるという事実である。
 ダウ・ケミカルのCEOアンドリュー・リバリス氏は、「我々が使う機械と同様に、社員も十分にケアすれば、有病率が減り、医療費、業務遂行障害、生産量低下によるコスト(=損失)が削減できる」と述べている。


■フェニックス市で成功した健康増進プログラム

 では、実際にどうすれば社員の健康を促進し、プレゼンティーイズムからくる損失を抑えられるのだろうか?
 米国第5位の大都市、アリゾナ州フェニックス市の市職員が取り組んだプログラムを紹介しよう。

 プログラムは三つの部分で構成されている。一つは、定期的に取り組む運動。二つ目は、食事習慣を変え、特別な栄養プログラムにすること。三つ目が、禁煙など健康に悪い習慣をなくすこと。
 三つの項目のうち、より重要なのは運動と栄養だ。この二つを改善しても不十分な人、つまり、次の段階が必要な人には、薬による治療なども施される。糖尿病の予備軍である人には、血圧を制御するとか、血糖値をコントロールすることもある。また、ライフスタイルを変える、つまり生活習慣を変えるということと、投薬を組み合わせるということも可能だ。薬を与えられた場合、いかに服薬遵守しているのかを調査、管理することも必要となってくる。

 フェニックス市の場合は、職員をグループにわけ、その中で互いに支援させたり、プロのコーチや講師を招いたイベントも織り込んで、継続的にプログラムを実施した。ほかにも、健康にいいレシピを募集してレシピ集をつくり、その中の一番いいレシピに賞を与えたり、運動プログラムでは段階を踏んで、進歩がわかりやすいステップ式にしたりと工夫を凝らした。
 こうしたプログラムを1年にわたって行ったところ、半分以上の職員が生産性低下の二つ以上のリスク要因を排除することに成功した。高血圧や、コレステロール値や血糖値などのリスク要因だ。

 さらに、健康リスクをお互いに評価するプログラムや、メンタル面の健康増進プログラムからなるメンタルヘルス・イニシアチブ(MHI)を実施。労働災害および職業病の予防、慢性疾患の早期発見と早期治療に取り組んだ。
 その結果が図表4だ。1日中効果的に仕事ができるかどうか、業務遂行能力を時間で測った「時間スケール」、階段の上り下りや、ものを持ち上げたりおろしたりといった、仕事に必要な作業をする能力があるかを測定した「身体スケール」、実際に遂行した仕事量を測った「生産高スケール」のどれをとっても生産性の損失が大きく減少していることがわかるだろう。
 また「精神・対人関係スケール」は、集中力の向上や、仕事のミスの減少、チームの他のメンバーと共同作業ができるかを評価したものだが、生産性の損失が半分に減少している。
「WLQ生産性損失スコア」は、時間、身体、生産高スケール等々すべてを考慮した生産性損失の割合を表しているが、このプログラム実施前は、6.8%だったのに対し、プログラム実施後は3.7%のみ。50%近くの生産性の改善が見られたといえる。

 ほかにも効果的なプログラムに、エンプロイー・アシスタンス・プラン(EAP)がある。これは、従業員支援計画で、例えばなんらかの問題を抱えた従業員が、いつでも電話で相談できるという仕組みだ。お金に関する問題や、家族問題、精神的な問題、薬物依存の問題など内容は問わない。従業員の秘密を保持するために、社外委託で実施している会社も多い。これは本当に有益な防衛線になっており、実際にカウンセラーに相談もできる。

 PTSDなど、心的外傷を受けた人へのグループセッションやカウンセリングなどの治療は、他国と比べて進んでいる。20年前はそういったことを公にする動きはなかったが、今はオープンに言うようになった。というのも、そういった病気による社会的コストがあまりにも高いことがわかったからだ。
 もう一つの予防策としては、社内に健全な文化を培う取り組みだ。ストレスのない職場や、人を尊厳を持って扱うような職場。仕事とプライベートのバランスを率先して取れる職場の環境づくりだ。こうした健全な社風が、うつ病患者を減らすとされている。

 社員の健康促進プログラムに取り組む職場では、ここに挙げたフェニックス市やダウ・ケミカル社のほかにも、ユニオン・パシフィックという鉄道会社や、プロクター・アンド・ギャンブル、インテル、マリオット社などは優れた健康管理プログラムを推進しているとして評価されている。社員の健康に投資する姿勢は、企業全体のイメージアップにもつながり、優秀な人材の獲得にもつながる。
 企業の生産性を上げるには、人的資本の効率を上げることが基本中の基本だ。そのためには社員一人ひとりがより効率的に仕事をこなせる環境を用意することが重要になる。アレルギーや頭痛対策ももちろん必要だが、その中に家族と過ごす時間を増やすことも入れるべきだ。知識やスキルと同様、健康な体や精神も「人的資本」の構成要素だからだ。

 たった一人の健康が損なわれることが、グループ全体の生産性を下げることもある。新しい時代の雇用者は、従業員の健康を新しい視点で捉えてほしい。 CSRの一環として、社員の健康推進運動を進めている会社は増えているが、しなかった場合のリスクや損失を考えると、これはCSRどころの騒ぎではなく、利益に対してもっとシビアな問題だということに気づくだろう。
 特に日本のような少子高齢化社会では、老人はもっと健康になる必要がある。彼らを生産性の枠から失うことは国にとって大きな損失だ。彼らに職場復帰をしてもらうためにも、慢性疾患の予防や管理が大切だ。


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ヘルス&プロダクティビティ・マネージメント研究所所長兼CEO
ショーン・サリバン
Sean Sullivan
IHPMによる「価値創出のための健康(VBH)戦略」の最高責任者。ヘルス&プロダクティビティ・マネージメントの共同創設者およびマネージド・ヘルスケア・エグゼクティブ誌の編集委員。ハーバード大学(経済学)とスタンフォード大学(法学)にて学位を取得。前全米企業健康連合の会長兼CEO。

向井麻里=構成
ライヴ・アート=図版作成

高速「燃料切れ」SOS急増 上限千円割引の渋滞、給油所減少で

2010年04月26日 06時22分40秒 | 時事スクラップブック(論評は短め)
2010.4.25 22:53産経

 高速道路で「燃料切れ」を起こす車が続出している。「休日1千円」割引による慣れない遠出で燃料配分を間違えるドライバーが多いほか、景気低迷によるガソリンスタンドの減少も追い打ちをかけている。加えて最近のガソリン価格高騰で、給油の際に「満タンで」とは言いにくい事情も。ゴールデンウイーク(GW)に向け、日本自動車連盟(JAF)は人員を増やして“SOS” に備える。

 「予想外の渋滞に巻き込まれ、給油所にたどりつけない」「もう少し走れると思ったのに…」

 行楽地に向かう車で各地の高速道路が混雑した3月27日。JAFには、こんな燃料切れの救援依頼が殺到した。件数は全国で80件。「割引制度が始まる前の3~4割増し」という。

 「燃料切れ」によるJAFの出動はここ数年減少傾向だったが、上限1千円割引制度がスタートした昨年春以降、増加に転じた。昨年のGWは、全体の出動件数は前年比14%の伸びにとどまったが、「燃料切れ」による出動は55%増の592件だった。お盆休み期間も前年を36・8%上回った。とりわけ、ガソリン価格があがった3月以降はその傾向が顕著だ。

 JAFの担当者は「割引がスタートし、長距離運転に慣れないドライバーが高速に乗るケースが増えたのが一因。渋滞時は普段よりも燃費が悪いのに、そのことが頭にない」と話す。

 燃料が底をつきそうになっても、給油できないケースも出ている。原油価格の高騰や景気低迷で、ガソリンスタンドの淘汰(とうた)が進んでいるためだ。経済産業省によると平成6年度末に全国に6万421カ所あった給油所は、20年度には3割減の約4万2090カ所に。東日本高速道路会社管内のサービスエリア(SA)だけでも、計81カ所あったのが17年10月の民営化以降で9カ所が閉鎖された。

 GWを前にJAFは電話受け付けや出動態勢の強化のための調整をしている。担当者は「出発前の点検で、余裕を持った燃料があることを確認してもらいたい」と呼びかけている。(海老沢類)

住宅街に猿・農家には熊 活動活発、住民びっくり 岩手

2010年04月25日 14時08分18秒 | 時事スクラップブック(論評は短め)
群れから離れたのか。住宅街を歩く猿=岩手県宮古市熊野町、山根洋治さん提供

2010年4月25日13時31分朝日COM

岩手県宮古市の住宅街に猿が、一関市では熊が出没し、住民らを驚かせた。冷え込みが続く春だが、生き物たちの活動範囲は広がってきた。

 宮古市では、住宅街にいる猿を、同市熊野町の漁業山根洋治さん(58)が撮影した。

 山根さんによると、23日正午ごろ、自宅近くの坂道で、一緒にいた妻が見つけたという。体長は1メートル以上あり、住宅の塀に上ったり、地面から何か拾ったりしていたという。山根さんは「住宅地で猿を見たのは初めてで驚いた」と話した。

 盛岡市動物公園によると、沿岸では釜石市、大船渡市、住田町にまたがる五葉山にニホンザルの群れがいて、そこから離れたオスの可能性があるという。

 一関市では、農家に熊が出没し、置いてあったリンゴ40個を食べて去った跡が見つかった。

 千厩署によると、22日午前6時ごろ、同市大東町鳥海の農業菊池淳さん(54)が、自宅南側のシイタケ乾燥棟の前に置いてあったリンゴ約70個が入ったプラスチックの箱が荒らされているを見つけ、保健所に通報したという。

 24日に保健所から同署に連絡があった。現場付近には熊と見られるタテ30センチ、幅20センチの足跡があり、リンゴ約40個が食べられていたという。