乳がんで21日に亡くなった「キャンディーズ」元メンバー・田中好子さん(本名・小達好子=享年55)の追悼番組が放送されているが、ひとつ気になる点がある。スーちゃんの代表作が放送されていないのだ。
TBSが28日に「ひまわり~夏目雅子、27年の生涯と母の愛~」、来月1日には「筆談ホステス」、NHKは8日に「鳥帰る」などを放送する予定だ。しか し、スーちゃんの女優開眼作と言っても過言ではない映画「黒い雨」(今村昌平監督、1989年公開)の放送予定はいまのところない。日本アカデミー賞など の主演女優賞を総ナメした作品なのにナゼ? そこにはテレビ各局の「自主規制」があるというのだ。
映画「黒い雨」は、1965年に出版された井伏鱒二の同名小説をモノクロ映画化したもの。広島に落とされた原爆によって人生を変えられた閑間夫婦と姪の矢須子の悲劇を描いたもの。
テレビ局関係者は「本当は追悼番組として放送したいのはヤマヤマだが、タイミングが悪く難しい。なにせ作品のテーマが『原爆』だから、どの局も二の足を踏んでいる。スーちゃん役柄が原爆で放射能を浴び、後遺症に悩む女性だからですよ」
「福島第一原子力発電所の放射能漏れ事故が未解決の中、放射能のに関係する映画を放送するわけにはいかない」とは、別のテレビ局関係者。放射能の恐怖をあ おってしまいかねない作品は放送できないというわけだ。しかし、これは各テレビ局のやりすぎた自主規制だという声もある。放射能の恐怖を淡々と描いている 作品だけに、恐怖をあおる内容とは一概には当てはまらないというのだ。前出の関係者は「この時期だからこそ、放送するべき作品なんじゃないかと思いますよ 個人的には。スーちゃんだって、この作品の熱演を機に演技の幅が広がったと言われていますし。でも、スポンサーの関係などから放送するにはリスクがつきま とう」とも話す。
スーちゃんは青山葬儀所で流された肉声テープでも「天国で被災された方のお役に立ちたいと思います。それが私の務めと 思っています」と、東日本大震災の被災者を心を痛めていた。その震災と原発事故によって代表作品を見ることができなくなりそうだが、本人は草葉の陰で「見 てほしい」と思っているのではないか。気概のあるテレビ局が出てこないものか。
福島原発にも共通「JR西・福知山線脱線」の事故原因
今回の放送は、その福島原発事故の検証にも示唆を与えそうな、JR福知山線脱線事故とその調査についての報告である。同事故では、国による事故調査が行われたが、その後、被害者・遺族多数とJR西日本なども加わり、異例の「事故調査の検証」が行われた。
「仮定の話してったらキリがない」
事故後、事故原因としてさまざまなことが指摘され、ゆとりのないダイヤやATS(自動列車停止装置)の未設置などの問題点も浮上していた。だ が、調査委のぶ厚い最終報告書に載った「(事故)原因」は、行数にしてたった12行だった。それは直接的には運転士のブレーキの遅れであり、背景として懲 罰的な教育(いわゆる日勤教育のことと思われる)にも触れていたという。
遺族らは、運転士の行動は事故の最後の引き金であり、直近の出来事だけを捉えて「原因」とすることに強い不満を持ったという。
なぜ事故原因は絞り込まれ、その他の要因は消えたのか。当時の事故調メンバーにNHKが聞いたところ、「あのときに、こういう事故が起こりま すということは予見がむずかしい」「客観的な証拠がないものを扱うことにはためらいがある」「仮定の話を書き出したらきりがない」などの答えが返ってき た。
要するに、運転士の行動が「想定外」だったので、それに対して、コレがあれば、あるいはアレがなければ事故を防げたかもしれない云々は事故の「原因」になりづらいといったことらしい。いかにも福島原発でも持ち出されそうな論理だ。
想定外作らぬ二の手三の手
一方、事故調査の検証チームは、過密ダイヤ、たびたび起きていたスピード超過の見過ごし、ATS未設置など、組織的、構造的な問題に注目。複合的な原因によって、最終的に運転士が事故を起こしたのではないかとの結論になったという。
検証チームのメンバーのひとりでもあったノンフィクション作家の柳田邦男氏は、やはり福島原発に言及しつつ、今後の安全対策のあり方をコメントした。
事故が起きた後で、原因を探る。これは後手の調査であり、「『想定外』をつくらないよう、事前にリスク要因をできる限り探って、二の手三の手を打っておく」べきだと言う。
もしそれが「財政的、制度的な理由で困難なことがある場合」はどうしたらいいのか。安全策の限界を示し、万が一のときに起こりうる事態を情報公開して、策が破れた場合の策まで議論の対象にしていくことだという。
ボンド柳生
*NHKクローズアップ現代(2011年4月26日放送「被害者が問う事故調査」) 【オススメFX】無料口座開設!
衆院予算委 原発事故問題 吉井議員の質問
備えなし 事故後も対策なし
政府と東電による「人災」
「あってはならない事故が起こったのは、必要な対策もとらなかったからだ。事故後も直ちに対策をとらなかった人災だ」—。26日の衆院予算委員会 で、福島第1原発での事故を取り上げた日本共産党の吉井英勝議員。「安全神話」に立って事故を引き起こした政府と東京電力の責任が浮き彫りになりました。
首相、誤り認める
吉井氏は、2005年から原発の全電源喪失による冷却機能喪失と炉心溶融の危険を再三にわたって国会で指摘していたにもかかわらず、政府は「多重防護でしっかり事故を防いでいく」(10年、直嶋正行経産相)などとしてまったく対策をとってこなかったことを指摘しました。
吉井 これまでの政府答弁や対応は間違っていたと考えるか。
首相 事実として、間違っていたといわざるをえない。
吉井氏が送電鉄塔の倒壊による外部電源喪失の対策をとっていなかったことを指摘すると、原子力安全委員会の班目春樹委員長も「耐震上の注意はして いなかった」と認めました。吉井氏は「『安全神話』にたって事故に備えてこなかったことが事故を引き起こした」と強調しました。
東電まかせの対応
事故後の対応はどうだったのか—。吉井氏の質問に、菅首相は地震発生の3月11日夜には班目委員長に炉心溶融の危機を伝えられ「十分理解していた」と答えました。
吉井 (首相は)原子炉規制法に基づいて東京電力にベント(蒸気排出)と海水注入を命じることができた。なぜ、直ちに危機回避の措置をとらなかったのか。
首相 ベントをすべきだと午前1時30分に経産大臣から指示をだした。
しかし、吉井氏は実際に法律に基づく命令は、ベントについては地震発生から16時間後、海水注入は29時間19分後になったことを指摘。「結局、電源喪失して炉心溶融に至る危険を知らされながら、東電まかせの対応だった」と批判しました。
さらに吉井氏は、東電に放射能の放出状況など全データの提出もさせていないため、SPEEDI(緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム) やERSS(緊急時対策支援システム)が1カ月半にわたって機能していなかったことをあげ、「政府が『全力で収束させる』といっても東電いいなり、国家の 機能を果たしていない」と指摘しました。
全被害者に補償を
原発事故による被害は、住民の生活や仕事、子どもの教育をはじめ広範囲に及んでいます。
吉井氏が全面的補償を求めたのに対し、東電の清水正孝社長は「公正で迅速に対応するが、国の支援も必要」などと答弁。吉井氏は「加害責任を忘れて、税金で面倒を見てくれというのはとんでもない」と批判し、首相にただしました。
吉井 東電が農林漁業、中小企業をはじめ総ての被害者に補償させることを約束せよ。
首相 国策として推進してきた。一義的責任は東電にあるが、適切な補償がするよう責任をもって対応する。
吉井氏は「国策だといって事故を起こした。東電に被害者の全面的な補償をさせるのは当たり前だ」と強調しました。
◆福島原発事故の初動対応◆
【3月11日】
14時46分
地震発生
夜
原子力安全委員会の班目委員長
「原子炉の圧力を下げ、圧力容器からベントしなければならない。それをしなければもっと大変なことになる」
海江田大臣、総理に報告
【3月12日】
6時50分
政府がベントを命令(地震発生から16時間後)
10時17分
東京電力がベントを開始
15時36分
1号機で水素爆発
20時05分
海水注入命令(地震発生から29時間19分後)
2011年4月28日15時32分朝日COM
福島第一原発の事故に絡み、福島県双葉町の会社社長の男性(34)が東京電力に損害賠償金の仮払いを求めた仮処分申し立てで、東電側が今回の大震災は原 子力損害賠償法(原賠法)上の「異常に巨大な天災地変」に当たり、「(東電が)免責されると解する余地がある」との見解を示したことがわかった。
原賠法では、「異常に巨大な天災地変」は事業者の免責事由になっており、この点に対する東電側の考え方が明らかになるのは初めて。東電側は一貫して申し立ての却下を求めているが、免責を主張するかについては「諸般の事情」を理由に留保している。
東電側が見解を示したのは、東京地裁あての26日付準備書面。今回の大震災では免責規定が適用されないとする男性側に対して、「免責が実際にはほとんど ありえないような解釈は、事業の健全な発達という法の目的を軽視しており、狭すぎる」と主張。「異常に巨大な天災地変」は、想像を超えるような非常に大き な規模やエネルギーの地震・津波をいい、今回の大震災が該当するとした。
一方、男性側は「免責規定は、立法経緯から、限りなく限定的に解釈されなければならない」と主張。規定は、天災地変自体の規模だけから判断できるもので はなく、その異常な大きさゆえに損害に対処できないような事態が生じた場合に限って適用されるとして、今回は賠償を想定できない事態に至っていないと言っ ている。
菅政権は東電に第一義的な賠償責任があるとの立場で、枝野幸男官房長官は東電の免責を否定しているが、男性側代理人の松井勝弁護士(東京弁護士会)は 「責任主体の東電自身がこうした見解を持っている以上、国主導の枠組みによる賠償手続きも、東電と国の負担割合をめぐって長期化する恐れがある」と指摘。 本訴訟も視野に、引き続き司法手続きを進めるという。これに対して、東電広報部は「係争中であり、当社からのコメントは差し控えたい」と言っている。(隅 田佳孝)
生態学と進化 |
記事 : 空腹なキノコは放射線をむさぼる |
07年05月27日(日)
Hungry fungi chomp on radiation
Nature Web News 5/23 「背に腹は代えられない」とは言いますが、ひもじくなった「fungi:菌類 (キノコが身近ですね)」は、放射線を食べるそうです。 「菌類」は非常に強壮なエネルギー獲得能力を持っています。以前にも自然界 には非常に耐久性の高いフェノール樹脂というプラスティックを分解して 「食べてしまう」能力を持つ菌類が 存在している(やっかいな廃棄物処理に使えるかもしれない)という事を お伝えしましたが、すでにその一部が放射性物質を「食べている」事も知られ ています。 でも今回の話は、ちょっと性質が異なるものです。これは、植物が光合成の 為に「可視光(これもつまりはradiationなのですが)」の一部を葉緑素に よって捉え、それから成長の為のエネルギーを取り出しているのと同じ意味 合いで、何種類かの菌類が「radiation(放射線)」をエネルギー源として 使っている事が確認された、という凄い話なのです。 参考情報:「 放射線とは」 エネルギー総合工学研究所 放射線を「食べる」というこのびっくりする様な性質は、炉心融合というきわめ て危険な事故を起こし、周辺の広い領域に放射能汚染をもたらした「Chernobyl Atomic Energy Station(チェルノブイリ原発)」で、「black fungi(黒い 色をした菌類)」が爆発的に増加した事によって見つかった様です。研究者達は、 その種が「放射線」を成長の為に使用しているのかもしれないと考え、3種類の 異なった菌類を「caesium-137(セシウム-13)」が放射する「beta-radiation (ベータ線)」に曝し、それらが実際により迅速に成長した事を確認しています。 それらの菌類で、植物が光を捉える為に使っている葉緑素の役割を果たして いるのが、「melanin(メラニン)」と呼ばれる色素で、良く知られている 様に人間の皮膚にも存在していて、日光に反応して皮膚が黒くなる日焼けを 生じたり、シミそばかすといった色素斑を作り出して女性達を悩ませたりし ています。研究者達によると、それらの菌類では放射線に曝されて色素が 変形し、結果として新陳代謝能力が通常の4倍に高まっていたそうです。 人間の皮膚にもメラニン色素は存在してはいますが、それが放射線によって 菌類の場合と同様に変形したとしても(この場合他の悪影響は無視する)、 それによって人間が活動できるだけの量のエネルギーを取りだす事は無理のよう です。ですが研究者達は、その性質を利用して長期の宇宙旅行の際などに周囲 に豊富に存在している宇宙放射線によって菌類を栽培し、「人間の食料として それを利用する」事が可能かもしれない、と考えているそうです。 飛行中に限らず、定住するための宇宙基地の食料としても使われる可能性が あるわけですが、どうもこの「black fungi」達は、あまり美味しそうな外見 は持っていないようです。「蚕」を宇宙基地で養殖して蛋白源にする話も出て いましたが、未来の宇宙飛行士達に要求されるのは「なんでも好き嫌い無く 食べられる」という菌類と同じ様な強健な食性なのかもしれません。 普通に見られる色素が、奇妙な食習慣を可能にしているのかもしれ ません プラスチックとアスベストの間に存在する、また段ボールとジェット燃料 の間に存在する、非常に幅広い範囲に含まれるもののほとんどを「fungi (菌類)」は食べる事が出来るでしょう。 今回研究者達は、菌類達の食卓にこれまでとは異なった皿を発見しています。 その皿には「radiation(放射線)」が載っていたのです。誤解が生じない ように繰り返しますが、新たに彼等の食卓で発見された物は「radioactive compounds(放射性化合物)では無く(ずいぶん昔から、菌類が放射性 化合物をメニューに載せている事は知られています)、「放射線」その ものだったのです。 ニューヨークに有るAlbert Einstein College of MedicineのEkaterina・ Dadachovaと彼女の同僚達は、いくつかの菌類が、「melanin(メラニン)」 と呼ばれる、人間の皮膚にも存在している色素を、放射線からエネルギー を取り込む為に使用する能力を持ち、それを自らの成長の為に使用している、 という事を発見したのです。 これは、宇宙飛行士達が長距離の宇宙旅行の際に、放射線が豊富に存在して いる宇宙空間で、そのような種類の菌類を育てることができるかもしれない、 という見込みを高める物だ、とDadachovaの同僚であるArturo・Casadevall は示唆しています。その菌類は特においしそうだとは言えません。それらは、 汚いシャワー・カーテンの上に生えてくるmould(糸状の菌類)に似ています。 1986年に炉心溶解事故を起こして以来、「Chernobyl Atomic Energy Station (チェルノブイリ原子力エネルギーステーション)」では、メラニンを豊富 に含む「black fungi」の数が爆発的に増加しました。Casadevallは、その 菌類が、原子炉の崩壊によって漏れだした放射線を「食べる」能力を持って いるのかもしれない、と推測したのです。 DadachovaとCasadevall、そしてその同僚達は、3種類の異なった菌類が 「caesium-137(セシウム-13)」から発生している「beta-radiation (ベータ線)」にどの様に反応するかをテストしました。(ベータ線は、 ウランとプルトニウムが核分裂を生じる際に産み出される放射線です) 研究者達は、「Cladosporium sphaerospermum」、「Cryptococcus neoformans」、「Wangiella dermatitidis」というテストされた 3つの種の全てが、同位元素の前に置かれた時により迅速に成長している、 という事を発見しました。今回得られた結果は、「PLoS One」で発表され ました。 赤外線の探知 いくつかの菌類は、チェルノブイリ原子炉の残骸の中の「hot graphite (熱い石墨)」などの様な放射性物質を分解する能力を持っています。 これまでの研究では、汚染された領域で発見された菌類のほとんどが、 様々な放射線源の方向に向かって成長している事が明らかにされていま した。それらは、放射性化合物に到達しようとしているかのように思わ れる状態を作り出していたのです。 その様な菌類は、「melanin(メラニン)」という色素を作り出す傾向も 持っていました。メラニンは、さまざまな環境ストレスから菌類を保護し ているのだと考えられていました。「電離放射線に曝されるというストレ スが存在している状況では、土壌中に存在している菌類の共同体は、 メラニンを含む種類の菌類をより高い割合で発生させます」、とニュー ジャージー州にあるRutgers Universitの微生物学者のJohn・Dightonは 語っています。 Dadachovaの研究チームは、放射線に曝された事によって菌類のメラニン 分子が変形した事を発見しています。それによって、その分子は新陳代謝 の化学反応を実行するのが、通常より4倍効率的になっていたのです。 メラニン色素を持たない種類の菌類は、一般的に放射線に曝されても成長は 促進されてはいませんでした。 人間の皮膚細胞の中に存在しているメラニン色素も、同様に放射線を食物 に変えることができるのでしょうか? Casadevallは、そういった機能が 生じる事が有りうるかもしれない、と推測していますが、それによって 提供されるエネルギー量はたぶん非常にわずかなものでしょう。明らかに、 忙しい宇宙飛行士達にとって十分なものではありません。 「現時点では、そういった証拠は一切存在していませんが、それが菌類で 生じたという事実は、同様の事が動物と植物でも起こるかもしれない、と いう可能性を高めるのです」、とCasadevallは語っています。 猫反省する この話の題名をRSSで読んで、私は「放射性物質の汚染除去」に使えそうな 放射性物質分解能力の高い新種の菌類が発見されたのだろうか? という 程度ののどかな誤認をし、記事の確認を後回しにしました。 実際は、菌類は「放射線をエネルギーとして取り込んで成長する能力」を持ち、 それを可能にしているのが人間も持っている「メラニン色素」の変化バージョン なのかもしれない、という凄い話でした。やはり後で読もうではなく、おおざっ ぱにでも目を通さないとダメなのだ、という事です。 googleがついに「母語検索」に対応してくれました。日本語は現時点では英語 対応のみですが、そのうち拡充されるでしょう。「RSS」の日本語化も欲しいな ぁ、とか思ってしまった今日この頃です。 この話に関しては、BBS:キノコは本当に放射線を食べたのか? という 検証部分が存在していますので、そちらもご一緒にどうぞ。 追記 はてブのコメントに「腐海の生態学」というのが有りました … あり得る? 物語の設定によると土壌は汚染されていて植物による浄化が続いている世界です。 多分放射線は大量に存在しているから、それを利用して急速に成長した菌類を ベースにする生態系は、もしかすると存在しうるかもしれない。 放射性物質に汚染された土壌にも植物が割合早く生える、という事は実証され ている(特に日本には身近な例が実在する)し、もちろん「腐海」には太陽光 を利用する植物も存在している設定だったと思う。それらはより効率よくエネ ルギーを吸収するわけだけれど … 架空の設定について考える無理は承知の上で、それでも汚染の初期の植物が 存在し得ない段階では、直接「太陽光を食べられない」多数の生命体が「植物」 に依存しているのと相似形で、「放射性物質が発生させている放射線を食べら れない」、でも放射線には比較的強い生命体が「放射線を利用できる菌類」に 依存する生態系が形成される可能性は有るのかもしれない。 放射線で成長する菌類を食べる様に改良された「蚕」を作り出して飼育し、 それを「人間を放射線から防御する為に設けられる水圏」で飼育される魚の 餌にして、魚を人間が食べる … という程度ならなんとかなるかしら? (はてブでコメントされていましたが、恒星間宇宙船の規模では無理らしい) 多分「食物に関するストレス」には、人間は弱いと思うから。 「放射線をエネルギー源に使う菌類」 |
"原発擁護"芸能人に強まる風当たり インテリ芸人・水道橋博士はどう動く?
伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ギョーカイの内部情報を拾い上げ、磨きをかけた秘話&提言。
事故発生から1カ月以上たつにもかかわらず、収束にはほど遠い福島第一原発事故。長引く放射能漏れの事態に、パブリシティー協力など原発推進に手を貸した著名人への批判が巻き起こっている。石原良純、星野仙一、弘兼憲史、茂木健一郎ら。
特に放射能漏れ以降も、「原発擁護」を繰り返していた勝間和代などは、あまりの風当たりの強さからかついに白旗を揚げ「配慮を欠いていた」と謝罪。著名人だけではなく、原発推進派であった原発関連学者たちも、次々と自己批判する事態となっている。
「推進派も、ダダ漏れが続く放射線の恐怖や世間の風当たりに勝てなくなったのでしょう。『安全、安全と言っても、では家族を福島に行かせられるのか?』と言われれば黙るしかないような状況ですからね」(某週刊誌記者)
そんな"原発推進"文化人の中にあって、意外だったのが浅草キッドの水道橋博士だ。水道橋博士は2009年に「アエラ」(朝日新聞出版)で浜岡原発を見学 PRしており、さらに東日本大震災直前にも「週刊現代」(講談社)で2週にわたり柏崎刈羽原発で安全をPRするタイアップ記事に登場しているのだ。
「水道橋博士は芸人という枠を超え、サブカルやメディア状況、社会情勢などに造詣が深く、書評・文筆までこなすインテリ芸人としての地位を確立しています。これまでのスタンスからすれば、反原発でもおかしくはない」(前出)
とはいえ、居並ぶインテリどもが率先して安全をPRしていたのだから、今回の事態に対し、何も水道橋博士だけに責任があるというのではない。だが、原発事故後の彼の言動を見ると、どうしても突っ込みたくなるのだ。
公式ブログ「博士の悪童日記」を見ると──。
<(大地震直後)テレビに映る映像に......もはや涙が止まらない。完全に取り乱す。>
そして3月16日。
<原発に関しては異論反論交錯する。情報提供が不十分、したがって客観的情勢判断できない状況。>
<カミさんも子供たちも動揺が続くが、意を決して朝から荷造り。「あまり深刻に考えずに......前倒しの春休みだと思って、日頃会えない、おじいちゃん、おばあちゃん孝行をして欲しい!>
原発事故にオロオロし、家族を西へと疎開させるに至ってしまうのだ。もちろん小さな子どもがいるのだから、こうした判断も当然だ。
だが、直前に「原発は大丈夫」と言った自身の言動への自己批判、いや言及さえ一切ないのはいかがなものか。
その後も、
<今日、遡ればどんどん事態が悪くなっているではないか......。モニターの前で何度もため息をついた。>
<帰宅後、ニュースでは、プルトニウム検出の報。やっと漫才も終わり家族は東京に帰ってきたというのに......もちろん僕はずっと東京で仕事だが......子供たちは......。明日、今一度、話しあおうと思う。>
と、オタつく一方、ここには諸悪の根源である東電や原発に対する批判は一切ない。なんだか感傷的な文章である。
「今 回おかしかったのは、原発=東電PRに加担して、安全だと言っていた推進派の人々の方が、むしろ放射能を恐れる傾向にあることです。彼らは政府や東電の言 う『安全』だという言葉を全く信じていない。もちろん自分たちのこれまでの言動も、ね(笑)」(原発問題に詳しいジャーナリスト)
福島県知事が東電社長に対し「福島に長期滞在していない」と批判したが、同様に推進派こそが放射能におびえるというパラドックス──。原発の当事者や推進派著名人がこうなのだから、一般市民が何を信じていいか分からないのも当然だろう。
まだ遅くはない。水道橋博士には「東電や原発にはコロっとだまされたよ。ギャラもよかったからさ」と表明してほしい。その上でギャラや裏話も暴露し、ギャラの何分の一かを義援金にすればいいと思う。
まだ間に合う!!
(文=神林広恵)
福島原発
東京電力は27日、福島第一原子力発電所の敷地内土壌から、放射性物質アメリシウムとキュリウムを検出したと発表した。
事故に伴う核燃料の損傷で放出されたとみられる。プルトニウムと同様に、原子炉の運転で生成される元素で、吸い込むと肺にとどまり、がんを引き起こす危険性がある。今回の検出量はごく微量で、人体に影響ないという。
東電によると、土壌は敷地内の2地点で、3月28日に採取。うち1号機の西北西約500メートル地点の土からは、1キロ・グラムあたりアメリシウム241が0・033ベクレル、キュリウム242、243、244が0・2~4ベクレル検出された。
電力不足「猛暑のまち」直撃 群馬・館林市
産経新聞 4月27日(水)11時22分配信
福島第1原発事故による今夏の電力不足問題で「猛暑のまち」として知られる館林市がピンチを迎えている。市は当初、夏までに公立小中学校や幼稚園にエア コンを完備して猛暑対策に万全を期す構えだったが、節電のため使用が制限される可能性が出ているためだ。市は「節電よりも熱中症などの人命対策を優先せざ るを得ない」としている。
今月14日、館林市は公共施設など市内100カ所以上に対し、「今夏における暑さ対策と省エネ活動のアイデア募集」と題するメールを一斉送信した。
計画停電が再開された場合を想定し、節電しながら猛暑を乗り切るための独自のアイデアを募集するもので、市地球環境課は「電力不足の現状があり、全市一丸となって暑さ対策に取り組む必要性がある」と強調する。
同市では、平成19年8月に観測史上最高気温となる40・3度を記録。昨年夏には最高気温35度以上の猛暑日は41回あり、日本で最も多かった。このため、市内では窓辺を植物で覆って室内を涼しく保つ「みどりのカーテン」といった猛暑対策に取り組んできた。
また、今夏は東武伊勢崎線の館林駅前広場に設置されている「クールクールゾーン」のミスト発生装置のノズルを増設するほか、市内のコンビニ店などと提携し、熱中症などを訴える人を保護する「かけこみ協力店」を設置する。
だが、こうした対策に影を落とすのが、電力不足による節電だ。市教委は6月末までに幼稚園5園、小中学校16校にエアコンを完備するが、「計画停電になればエアコンの設定温度を調節するなどの対応を迫られる」と不安を隠さない。
ミスト発生装置の稼働についても使用が制限される可能性があるが、市は「人命を優先して操作する」として、節電に協力できない可能性も示唆している。
前橋地方気象台では、今夏は近年の高温傾向から平年より気温が高いと予測。市は「夏休みに部屋でクーラーをつけたままテレビを見る生活から、外の涼しい場所に移動して読書を楽しむといった市民の意識改革も必要となる」と節電への協力を呼びかけている。(伊藤徳裕)
東京電力:6月分の電気料金値上げ…原油・LNG高騰で
東京電力が、6月分の電気料金を5月分と比べて84円程度値上げする見通しであることが21日、明らかになった。火力発電の燃料の原油や液化天然 ガス(LNG)の価格上昇が主因で、燃料費の変動を電気料金に反映させる燃料費調整制度によるもの。値上げは4カ月連続で、6月の値上げ幅は同調整制度が 導入された09年5月以降では最大となる。
6月分の標準家庭の電気料金は月額6474円程度となる見込み。東電管内の標準家庭の電気料金は、3~6月の4カ月で200円以上の引き上げとな る。同社は、東日本大震災で停止した福島第1原発の発電量を補うため、火力発電を増強しており、原油やLNGが高騰する中、今後も電気料金が高止まりする 可能性が高い。【宮崎泰宏】毎日新聞 2011年4月21日 11時00分