2017年8月29日 20時49分東京新聞
宇宙航空研究開発機構(JAXA)と北海道大は29日、金星の赤道近くの大気中に、周囲より速いジェット気流のような風が吹いているのを探査機「あかつき」の観測で発見したと発表した。
金星では自転よりも速い風「スーパーローテーション」が吹くことが知られている。今回のジェット気流を詳しく調べることで、謎が多い大気現象を解明する手がかりが得られそうだ。
あかつきに搭載した赤外線カメラで2016年7~8月に観測。赤道近くの大気中層から下層に周囲より速い風が吹いていることを確かめた。雲の頂上ではジェット気流はみられなかった。
(共同)
探査機あかつきが赤外線カメラで撮影した金星。表面の黒っぽい場所ほど雲が厚い(JAXA提供 |
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