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森羅万象 ~ 歩く印象派

「鯖カレー」「いわし角煮」老舗の信田缶詰が民事再生法手続き申し立て

2009年08月31日 18時14分05秒 | 時事スクラップブック(論評は短め)
8月31日15時11分配信 産経新聞

 千葉県銚子市に本社を置く缶詰メーカー「信田缶詰」が8月28日に千葉地裁へ民事再生法手続き開始を申し立てたことが、東京商工リサーチ千葉支店の調べで31日、分かった。負債総額は約37億3300万円とみられる。なお営業は継続している。

 同支店によると、信田缶詰は明治38年に創業した老舗缶詰メーカーで、「かつお角煮」「いわし角煮」をはじめ、「鯖カレー」「銚子のモツ煮込み」など地元の特産物を使ったユニークな商品を製造。平成19年8月期には売上高約40億5400万円を計上していた。

 しかし、本社の新工場建設に伴う借入金の返済が計画通り進まず、資金負担が膨らんだという。

中国、空母建造に着手 初の国産、15年完成目指す

2009年08月29日 05時50分10秒 | 時事スクラップブック(論評は短め)
2009年8月29日4時1分朝日COM

 【北京=峯村健司】中国軍が上海など6カ所の工場を使い、初の国産空母の建造に着手したことがわかった。複数の軍と造船会社の関係者が明らかにした。国家中央軍事委員会幹部が今年4~6月に各工場を視察し、責任者に空母建造の指示と計画概要を伝えた。2015年までに5万~6万トン級空母の完成を目指す。

 胡錦濤(フー・チンタオ)指導部は10月1日の建国60周年記念式典を前に、海軍の長年の悲願であり、国威発揚にもつながる空母建造に踏み切った。式典に合わせて建造着手を宣言することが指導部内で検討されていたが、「公表すれば周辺国の脅威論をあおりかねない」(中国海軍幹部)という慎重論が強まっている。

 軍関係者によると、空母と、それを護衛する艦船などの船体は、主に上海の江南造船で建造される。遼寧省大連、四川省成都、湖北省武漢、浙江省杭州、甘粛省蘭州にある軍需工場では、電力制御システムやレーダーなどの関連部品を製作している。各工場でつくられた部品や装置は江南造船に集められ、最終組み立てが行われる。

 空母専用に350億元(約4803億円)をかけて設けられた江南造船の第3ドックは、長さ約580メートル、幅約120メートルで中国最大級。約8万人の作業員が集められ、鋼材のさび止め塗装などの作業を始めている。秘密保持のため、構内には国家安全省の職員や警備員を配置している。

 江南造船関係者は「必要な設備はすべて整った。建造は順調に進んでおり、海軍側からは急ぐように指示されている」と明かし、週末も無休で作業をしている。

 中国海軍はソマリア沖での海賊対策に艦船を派遣するなど今年から本格的な遠洋進出に乗り出した。空母建造は公表していないものの、梁光烈国防相が「大国で空母を持っていないのは中国だけで、永遠に持たないというわけにはいかない」と述べるなど、軍幹部の積極的な発言が相次いでいる。

いっぱい食べても脂肪抑える化合物発見 京大教授ら

2009年08月28日 06時40分52秒 | 1年かけてダイエット
2009年8月28日5時40分朝日COM

 京都大の上杉志成(もとなり)教授(ケミカルバイオロジー)らは、細胞内で脂肪の合成を抑える化合物を発見した。過食で肥満になるマウスにこの化合物を与えたところ、体重の増加や血糖値の上昇を抑え、脂肪肝になるのを防いだ。糖尿病や脂肪肝などの治療薬の開発につながる可能性がある。28日付米専門誌に発表する。

 上杉教授らは、米ベイラー医科大、東京大と共同で、がんを抑える作用があるとされていた化合物の働きを詳しく調べた。この化合物を細胞にかけると、働きが落ちる遺伝子が多数あり、その多くが脂肪合成にかかわることに注目。食欲が減退せず肥満になるような遺伝子異常のあるマウスに4週間、この化合物を注射した。

 その結果、えさを同じだけ食べても、注射をしなかったマウスに比べて体重は12%少なく、血糖値は70%低かった。注射をしないマウスは脂肪肝になるが、このマウスの肝臓は正常だった。

 この化合物をファトスタチンと命名。細胞には糖から脂肪を合成する際に必要な多数の遺伝子のスイッチを入れる「親玉遺伝子」があり、ファトスタチンはこの親玉

遭難前日、無事パーティーの3倍歩く 大雪山系8人凍死

2009年08月25日 07時05分19秒 | 山関係のニュース(報道されたもの)
2009年8月25日5時31分朝日COM

 北海道大雪山系トムラウシ山(2141メートル)で8人が凍死した事故で、遭難した旅行会社主催の18人のツアー客らは、同じ避難小屋からほぼ同時刻に出発して無事故で下山したパーティーに比べ、前日に3倍近い距離を歩いていたことが、道警への取材でわかった。

 前日もひどい雨で登山道はぬかるみや水たまりが多く、ツアー客は体力を消耗したとみられる。道警は、蓄積した疲労が遭難を誘発した可能性があるとみて、生死を分けた二つのパーティーの行動を比較して捜査。当日のガイドの判断や旅行会社の安全管理が適切だったか、近く同山で実況見分を行って調べる。

 道警によると、無事故で下山したのは静岡県のパーティー。旅行会社のツアー登山ではなく、同県内の山岳会に所属する60代の6人(男性2、女性4)で、大雪山系への登山口の一つの層雲峡を7月13日に出発。2泊3日で下山する計画だった。

 しかし、初日から雨天となり、その後も悪天候が予想されたため、予備日を使って1日あたりの移動距離を短縮し、体力を温存すべきだと判断。宿泊する山小屋も3カ所で3泊に増やしたという。

 一方、遭難したツアーは1日遅れの14日に旭岳温泉から入山。2泊3日で下山する計画のまま行動した。このため、別々に入山した二つのパーティーが15日、最終宿泊地であるヒサゴ沼避難小屋で同宿し、翌16日に下山することになったという。

 道警によると、15日の移動距離は、静岡県のパーティーが約6キロ、遭難したツアーは約16キロ。道警は、疲労が翌日の事故に影響した可能性があるとみている。静岡県のパーティーは翌朝、遭難したパーティーから約10分遅れで出発したが、数時間後に追い越していたという。

 静岡県のパーティーが所属する山岳会の会長は「2カ月前から天気図をつけ、異変を感じて予備日を設けていた」と話している。

広島平和記念式「被爆者ほとんどいない」田母神氏が演説

2009年08月24日 23時46分45秒 | 時事スクラップブック(論評は短め)
2009年8月24日21時30分朝日COM

 田母神(たもがみ)俊雄・元航空幕僚長は24日、堺市で衆院選大阪17区に立候補している改革クラブ前職の応援演説に立ち、今月6日の広島原爆の日に広島市で開かれた平和記念式について、「被爆者はほとんどいない」「並んでいるのは左翼」と述べた。被爆者団体は反発している。

 田母神氏は演説で、6日に講演で広島市に行ったことに触れ、平和記念式について「並んでいる人は広島市民も広島県民もほとんどいない」「被爆者も、被爆者の家族もほとんどいない」と発言。「左翼の大会なんです、あれは」とし、麻生首相が式であいさつしたことを「マンガです、ほとんど」と評した。

 式は広島市主催で、市によると、今年は約5万人が参加。被爆者やその遺族、家族用の約2500席はいっぱいだった。一般席にも被爆者がいた。市幹部は「市民、県民もたくさん参列した。事実誤認も甚だしく、コメントに値しない」と言う。

 式に参列した広島県原爆被害者団体協議会の坪井直理事長は「虚偽の発言であり、許し難い。平和記念式への中傷であるだけでなく、講演活動を続ける田母神氏自身、信頼を失うのではないか」と話している。

 田母神氏は式には出ていない。同氏は朝日新聞の取材に、発言の根拠について「広島の知人がみんなそう言っている」と説明した。

 6日の広島市での講演で田母神氏は、核廃絶に取り組むとした広島市長の平和宣言を「夢物語」と批判し、持論の核武装論を展開した。(岡本玄、武田肇)

GPS、精度低下の恐れ 来年以降、米の衛星更新遅れ

2009年08月24日 17時48分07秒 | 時事スクラップブック(論評は短め)
2009年8月24日15時6分朝日COM

 【ワシントン=勝田敏彦】米軍が運営する全地球測位システム(GPS)が、早ければ来年から精度低下に陥る可能性があることが、米議会の行政監察院(GAO)の調べでわかった。老朽化したGPS衛星を更新する衛星の開発が遅れ、十分な数の衛星を確保できなくなりそうなためだ。車のナビや携帯電話、飛行機や船舶の航行にも欠かせないシステムとして世界的に使われており、日常生活にも影響が出る恐れがある。

 GPSは高度約2万キロの軌道にある衛星からの電波を受信し、位置を決めるシステム。正確な位置決めには、同時に四つの衛星からの電波を受信する必要がある。そのためには24基以上の衛星が適正配置でなければならず、その状態が95%以上あることを米政府は公約にしている。現在、予備も含めて約30基の衛星が運用中だ。

 ところが、報告書によると、来年以降、寿命が尽きた衛星が次々に運用を停止する。一方、これを更新する次世代衛星の打ち上げの開始は遅れる見通しだ。衛星を製造していたロックウェル社の宇宙・防衛部門が航空大手ボーイングに買収されるなど、業界再編で技術の継承が難しくなっている背景がある。また、宇宙政策を決定する米政府内の部局に指導力がなく、予算を十分確保できなかったことなども原因としている。

 打ち上げ計画はすでに3年遅れの状態だが、GAOは次世代衛星の打ち上げ開始が2年遅れると想定して検討した。その結果、24基を確保できる指数は来年から、適正運用の最低ラインである95%を割り込み、18年には10%にまで落ち込むことがわかった。

 報告書は、軍や民間のGPS利用者が「深刻な影響を受ける可能性がある」と警告。爆弾の着弾精度が落ちたり、大陸間の航空便の遅延や欠航が起きたりする可能性があると指摘した。

 カーナビでは、車の位置が地図上で止まったままになるなど不正確な表示をしたり、目的地までの所要時間の計算を誤ったりする可能性がある。米国のカーナビメーカーの技術者も「影響が出る可能性があり、対応を検討している」と話した。現在も使われている車速センサーなどによる補正技術を向上させたり、欧州が構築中の同様のシステム「ガリレオ」の電波を受信する機能を付け加えて補ったりする対策が考えられている。

 GPSは、爆弾の誘導など軍用として本来開発されたが、航空機の航行システムなどだけでなく、地図作製のための測量、地震や火山活動の予測に役立つ地殻変動観測にも欠かせない社会インフラになっている。

 ただ、現状で利用できる地球規模の測位システムは、米国のGPSだけ。欧州のガリレオも予算不足などから計画は遅れており、日本も衛星3基でGPSを補う「準天頂衛星」の1基目を来年度に打ち上げる予定だが、GPSの精度向上が目的にすぎない。

 GAOは米議会の関連機関で、日本の会計検査院に近い組織。行政機関の実績や効率などに関する調査を行い、議会に報告している。

積み荷に極秘物資? 露確保の失踪貨物船

2009年08月23日 09時05分11秒 | 時事スクラップブック(論評は短め)
8月22日21時59分配信 産経新聞

 【モスクワ=遠藤良介】欧州海域で7月下旬に消息を絶ち、このほどアフリカ北西部カボベルデ近海でロシア海軍に確保された一隻の貨物船が「謎」を呼んでいる。ロシアのセルジュコフ国防相は「海賊に遭った」としているが、ロシアが特殊作戦に乗り出してまで船の発見を急いだ理由は何なのか。同船がイラン向け兵器などの“極秘物資”を積んでいたとの憶測が出ている。

 問題の船は、マルタ船籍の露木材貨物船「アークティック・シー(北極海)」(3988トン)。7月23日に木材を積んでフィンランドを出航し、アルジェリアに向かった。しかし、24日にスウェーデン沖から「武装集団に襲われた」と報告してきた後、交信が途絶えた。

 ロシアのメドベージェフ大統領は今月12日、「北極海」の発見、確保に全力を挙げるよう軍に厳命を下した。露海軍が多数の艦船などを派遣して捜索した結果、17日(現地時間16日)に貨物船を発見。ロシア人乗組員15人の無事を確認するとともにロシア人、エストニア人、ラトビア人の容疑者8人を拘束した。露高官はこの作戦に伴い、報道操作が行われたことも確認している。

 ただ、この貨物船が積載していた木材は180万ドル(約1億7千万円)相当にすぎないとされる。「海賊」が狙うにも、ロシアが国を挙げて奪還に動くにも、不自然さが残る。そもそも、欧州海域は警備が厳しく、長らく海賊被害は報告されていない。

 エストニア軍元高官は露大衆紙モスコフスキー・コムソモーレツに対し、「ロシアのかくも奇妙な行動は、貨物船に巡航ミサイルが積まれていたことでしか説明がつかない」と述べた。著名海事専門家のボイチェンコ氏も17日の記者会見で海賊説に疑問を呈し、「商売上の抗争」や「(国家的な)特殊作戦」の可能性があると指摘していた。

 ロシア内外のメディアでは、貨物船がイランやシリア向けの兵器や核物質を積んでいたとする説や、麻薬密輸に絡んでいたとする見方が報じられている。