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森羅万象 ~ 歩く印象派

利根川歩きは視力回復の特効薬?(利根川スケッチ番外編)

2007年07月18日 00時06分12秒 | 利根川を歩いて海へ行こう!
とにかく、土手の上からの眺めは素晴らしい。日頃の目の疲れを癒すにはもってこいである。近くには何もないのでどうしたって遠くの景色を眺め続けることになる。これは目にはとてもいいことなのだ。山歩きとはまた違った効用が得られるのである。














               
先日、健康診断があった。
驚いたことに視力が両眼とも「1.5以上」と見事に回復していたのである。
これって利根川の神様からのご褒美ではないだろうか?
とにかく嬉しい!

利根川の土手で干からびたミミズをたくさん見かけたが の巻(利根川スケッチ)

2007年06月28日 07時45分33秒 | 利根川を歩いて海へ行こう!
ゴールデンウィーク中はけっこう気温が高かった。
とくに日中、直射日光の下、なにも遮るものもない土手道を歩くのはしんどかった。日陰と見れば電柱の影でもありがたいものだ。
なのに、このクソ暑い土手の路上で干からびて死んでいるミミズをたくさん見かけた、何でまた草むらから灼熱のフライパン状態のアスファルトの路面にのこのこと出てくるのであろうか。たいへん不思議だった。
6月26日の「東京新聞」にその答えが出ていた。(上の記事)

なんと「地中が酸欠状態になっている」のが原因で、息苦しくなったミミズは新鮮な空気を求め地表に出てくるのだという。

酸欠だけが全てではないらしいが、私が見かけたミミズたちは確かに息も絶え絶えといった表現がぴったりの状態だった。まだ息のある、水気の残ったミミズを見つけたたときはそっと草むらに移動してあげたが、生き残れたであろうか。

こういう路面でよく見かけた。

「自転車でディズニーランドへ 群馬、夏休みに子供たち」よい企画かもしれないが、事前の下調べは十分に!

2007年06月27日 18時26分39秒 | 利根川を歩いて海へ行こう!
自転車でディズニーランドへ 群馬、夏休みに子供たち(共同通信) - goo ニュース
2007年6月27日(水)10:08:共同通信記事より

  (利根川の土手から、後に見えるのは赤城山 2007年4月27日撮影)
夏休みに自転車で前橋市から東京ディズニーランド(TDL)まで走ろう-。群馬県は、県内の小学5年-中学3年の約30人が「利根川・江戸川サイクリングロード」約180キロを2泊3日の日程で走る自転車ツアーを企画している。県は、地球温暖化対策の一環として自動車から自転車利用への切り替えを訴えており、担当者は「自然環境とふれあえる自転車のよさを感じてほしい」と話している。


>利根川・江戸川サイクリングロードを利用するといっても、私が歩いた限りではサイクリングロードは途中途中で寸断されており、危険な渡橋や、道路工事による迂回、一般道での自動車(特に大型トラック)などとの接触の危険、さらには雷雨などお天気によっても行動が著しく左右される。主催する関係者は十分な下調べ(実際に担当が全行程を自転車で走ってみるなど)をされてから、実施されることを望む。

※付け足し:夏休みってかなり暑いんじゃないの?基本的に真夏とか真冬の土手で長時間行動するのはちょっとした「賭け」に近い気がする。私だったら春か秋にするな。

参考:利根川を歩いて海へ行こう→今年のゴールデンウィークに群馬昭和橋から銚子港まで歩いた記事。

利根川に架かる橋(後編) 利根川スケッチ(8)

2007年05月25日 05時51分36秒 | 利根川を歩いて海へ行こう!
上はJR常磐線橋梁。

栄橋。河口ではもっとも短い橋ではないでしょうか。ここまで歩いて来て一番短かったです。普通の橋って感じかな。しかし、

栄橋から木下に出ると景色は一変します。河口らしい景色が広がり気持ちがゆったりしてきます。

若草大橋。まだ、完成したばかりの新しい橋でした。

しかも有料なのでガラガラ。有料と知って途中で引き返す車もいました。

長豊橋。赤い3つのアーチが美しいですね。国道408号線です。

どうも、近くに有料橋があるせいかこちらは混んでました。というかもう成田空港がすぐ近くなんです。
この付近を歩いている間ひっきりなしに上空をこんなのが飛んでました。かなりの低空で着陸態勢に入るんでしょう。車輪もよく見えます。すごい迫力。グウォーンという音が響き渡ります。これじゃ住んでる人たちは一日中うるさいでしょうね。

常総大橋。よく見ると「常総大橋」と書いてあります。わかりやすいですね。(写真は小さいので読めないかも?)

あと55キロの看板が嬉しかったです。GO、GO!って♪

神崎大橋。赤い3つのアーチがあって、あれれ?さっき通った橋に似ているなあと思いました。長豊橋にそっくりでした。でも、車の通行量はかなり少ないです。

橋の下は涼しくてオアシスです。靴を脱いで足を冷やします。

水郷大橋。ユニークな吊り橋です。斜張橋というそうです。(社長じゃないよ。)隅田川の新大橋もこの形状だった。(あと、船堀橋から葛西ジャンクションへ向かう中央環状線の葛飾ハープ橋も。)

JR鹿島線の鉄橋。鹿島神宮が終点なんですが、サッカーの鹿島アントラーズの本拠地(鹿島スタジアム)で試合が行われるときは、臨時にサッカー場まで電車が行くそうです。

本数はそう多くはありません。珍しく電車が通ったのでカッシャしました。

東関東自動車道利根川橋。同じ高速道路でも東北道や常磐道に比べると走っている車の数はかなり少ない。

これは高速道路に付随した自転車と歩行専用通路です。たいへん珍しい。もちろん無料。東北道にも常磐道にも付いてなかった。あると便利。

小見川橋遠望。緑色の6つのアーチが特徴。

夕暮れが近い。家路を急ぐ車の往来。

利根川大橋。河口堰とも呼ばれます。3つの川(利根川、常陸利根川、黒部川)がここで合流。ここ(水門)で淡水と海水を仕切っています。

かもめ大橋。残念ながらかもめは飛んでいませんでした。

下から見るとスターデストロイヤー(映画スターウォーズ4の冒頭)登場シーンを想起します。

いよいよ最後の橋。銚子大橋です。なにやら工事中。

老朽化したのと道巾を広げるために架け替えるのだそうです。橋の上は大渋滞でした。

大きな橋です。向こう側は太平洋です。あ~、やれやれ。

利根川に架かる橋(前編) 利根川スケッチ(7)

2007年05月24日 06時20分43秒 | 利根川を歩いて海へ行こう!
上の写真はスタート地点に架かる昭和橋。
五つのアーチは五色に塗り分けられていてこれこそが「本物のレインボウブリッジ」と称える人も多い。群馬県と埼玉県を結ぶ。
ここから銚子まで29もの橋が架かっています。5キロに一本はある計算です。

東武伊勢崎線の鉄橋。ちょうど特急電車が通過するところ。

東北自動車道の利根川橋梁。8.26はこの橋を渡って太鼓さん達がG県T市にやってまいります♪橋の下はのどかだねえ。

恐怖の埼玉大橋。恐かったのは私だけではありませんでした。自転車で渡ったmasaさんは「右に倒れれば車道で車に轢かれるて轢死、左は鉄柵があるものの、落ちれば地上何十mの高さで転落死。」と語っています。
Bicycle Diary 埼玉大橋をクリック。

東武日光線の鉄橋。快速電車が通過中。埼玉県栗橋町。

JR宇都宮線の鉄橋。最近ではこの橋を渡って栃木市で東武日光線に乗り入れそのまま東武の日光駅に到着という列車もあるそうです。

国道4号が走る利根川橋。茨城県古河市と埼玉県栗橋町を結んでいます。

現在、架け替え工事中。

東北新幹線の利根川橋梁。ちょうど新幹線がすごい勢いで走ってました。

新利根川橋。渡り終えて茨城県境町側から見たところ。

境大橋。

車道と歩行者の橋が完全分離で安全、安心でした。

すぐ近くに道の駅があります。

下総利根大橋。有料なので通行する車も少なめでした。

芽吹大橋。千葉県野田市と茨城県坂東市を結んでいます。

常磐道利根川橋。下り線はGW渋滞してました。

渋滞の真下は涼しい日陰。ここで一休み。

2005年開通したつくばエクスプレス。秋葉とつくばを最短45分で結びます。6両編成なんですね。

左が常磐道、右はつくばエクスプレス線の橋梁。満開の菜の花に気持ちがほっとします。

新利根大橋。これも有料道路。

国道6号が走る大利根橋。茨城県取手市(遠景は取手市街地)と千葉県我孫子市を結ぶ幹線道路です。(後編へ続く。)

利根川スケッチ(6) 海までのキロ表示

2007年05月20日 23時51分58秒 | 利根川を歩いて海へ行こう!
上の写真「海から150.5キロ」の表示板は「K杭」と呼ばれていて川の両岸に沿って500メートル毎に立っている。

以下に解説
「K杭とは?

海からの距離を表すもので、堤防等の位置や高さを明確に示すために設置されています。
  151.0K等の表示の杭は、距離標とか、キロ杭といわれており、海からの距離を表すものです。151.0K-1、151.0K-2等の杭は距離標の間に設置し、約500mごとに設置された距離標の補助的な役割を果たす杭です。距離標の主な役割は、堤防の位置を明確に表すとともに、堤防の高さおよび河川の構造物の位置を把握するために設置されています。また、工事等に必要な高さを求めるためにも使用されています。これらの目的のため、距離標間に必要に応じて補助杭を設置し、河川管理を行っています。」
(上記は利根川上流河川事務所HPより)
しかし、これが果たして水源まできちんとあるのかどうかは定かでない。

その他に「情報コンセント」というものも設置されている。こちらは洪水などの災害時に水防団等が現場の情報を即時に伝達できるように光ファイバーで結ばれた情報システムでパソコンやテレビカメラ、電話を光ファイバケーブルに接続して、音声・画像などの情報を、事務所災害対策室に多量にすばやく送受できるというもの。情報コンセントはビデオカメラを接続して被災箇所などの動画を事務所に配信することも可能。(下の写真)

なんか、「スターウォーズ」のR2D2を連想した。姿も機能も。

それでは、主なキロ表示をまとめて紹介。


















上の表示はちぎり取られてしまったもの。たぶん「海から15キロ」と表示されていたはずだ。他に7~8枚同様のものが見られた。上流の表示は大きくしっかりしているのに対し、下流のは小さく、しかも板が薄いため、いたずらされやすい。ところで上流と下流と別れているのは管理するお役所が二つあるため。
利根川上流河川事務所
利根川下流河川事務所

取手市国道6号(大利根橋)付近で行政上は上流、下流と別れてる。



ところで表示は全て「海から~キロ」となっているが、せっかく両面あるんだから、私のように上流から海に向かう側の表示は「海まで」にしてほしい。海に向かっているのに「から」というのは離れて行く感覚でちょいと寂しい気がする。「まで」であれば登山でいう「登高意欲」というか近づいていく感覚が湧いて来るのではなかろうか。行政担当者に一考を願うところである。

「土手道を考える」の巻 利根川スケッチ(5)

2007年05月12日 18時09分59秒 | 利根川を歩いて海へ行こう!
6日間歩いた土手道だが、突然ルートが不明になるなどアクシデントは多かった。
さて、今回は歩きやすいか歩きにくいかという2項にしぼってみた。
ジョギングをする人は毎日見かけた。

が、舗装された路面は自転車にはいいが、走る、歩くということになると(特に私のように長距離を歩くものにとっては)別問題だ。

やはり、硬いのは苦手だ。脚への負荷が大きい。

真昼の直射日光の下では路面温度も上昇し、手で触ってみるとかなり熱かった。

熱さは靴底を通して足の裏に伝わってくる。そうでなくても蒸れやすい足の裏や小指にマメが発生しやすくなる。

当然、歩行スピードも落ちてくる。途中で、靴を脱いでマメの状態をチェックしテープなどで補強しなければならない。

逆に足にとってゴキゲンな「高速道路」は以下のような草付きの路である。

これなどは景色もよくハイウェー気分である。
靴の温度も上がらず、摩擦が少ないためマメも出来にくい。

こちらは草付きではないが、適度な砂利が靴底をランダムに刺激してまるで足ツボマッサージ気分である。

この路も。

水溜りがあっても、車じゃないから全く気にならない。(歩きなら十分迂回できる)

でも、これは極端で草の丈が高すぎて容易に足が前へ出なかった。

土手がなくなり、田んぼの農道を歩いたが、こういう道も未舗装なので悪くはない。

河口に近づくとその田んぼ道もなくなり、一般道それも国道の脇を歩かなければならなくなる。

取ってつけたような歩道(路側帯)を歩いていると「埼玉大橋」で味わった恐怖が蘇る。

それでも海が近づいてくると、さほど気にならなくなるから不思議だ。

堤防の壁の高さは1.5メートルはあるので、普通はこんな風には見えない。(脚立を拝借して撮影。)

これはもう港の岸壁である。

土手を歩き続けて最後はこのように終わることを知ったことが今回の収穫。
150キロのうち土手部は約135キロ。河口までの残りは一般道となる。

その135キロの間でも舗装、未舗装(草付き、砂利路、その中間)が入り混じっていて、自転車でサイクリングを楽しむ人たちにとっても、途中でサイクリングロードが急になくなってしまうのはつらいことと思う。

希望を言えば現在の自転車道を真面目に整備して一本で海までたどり着けるルートにし、平行して歩行者用の道路を併設するのがありがたい。歩いていて怖いのは自転車が音もなく抜き去っていく瞬間である。接触事故も十分ありうる。それから、意外と自動車が走っているので驚いた。国土交通省の看板には「自動車・バイクの通行は禁止」と書いてあるが、けっこう見かけた。あの狭い幅である。車1台の幅ぎりぎりくらいで来られては危なくてしょうがない。

「突然ルート不明になる!」の巻(後編) 利根川スケッチ(4)

2007年05月11日 18時18分51秒 | 利根川を歩いて海へ行こう!
何の説明もなく、土手の道は一般道に接続していた。

この畑の向こう側は利根川である。一応、川に平行して歩いているようだ。古くからの農家が並ぶ。

ややっ!筍が生えていた。ちょうど食べごろの大きさだ。いいなあ。しかし、それどころではないので通り過ぎる。

左手にゴルフ場のクラブハウスが見えてきた。川に戻るにはここの駐車場を横断するのが近道と見て、発作的に駆け下りた。

ゴルフ場の利用者用の道路を歩いていくとかなり小さいが前方右の上の方にキロ表示の看板が見える。

「あそこまで行くには、」と見回すと右手に土手に上る路らしきものがあった。

すかさず登ってみる。

おう、おう、土手らしきものが復活しているではないか。

こんなところに99キロポイントがあるとは・・・。
これは普通ではなかなか気がつきにくい。
偶然、クラブハウスへ下ったのが功を奏した。

前日(28日)の夕立でぬかるみだらけの丈の高いブッシュを進むと祠のようなものを確認した。

近づいてみると「天満宮」であった。

ここで小休止。表示があってよくみると菅原道真を祭ってある。学業の神様がここにおわすとは。かなり以前からここにあるのだろう。

ゴルフ場専用道路を歩き、橋の方に向かう。

なるべく川に近づこうと左に折れたのが失敗だった。

間近に利根の河畔を歩いて利根川橋を目指すが、幅は狭いものの足場がぐずぐずで深くえぐれた小川にぶつかり、前へ進めなくなってしまった。戻るしかない。利根川橋が目前に見えるのに残念。

「ゴルフ禁止」の看板のすぐそばで必死にボールを打つ男性に出会った。ボールに向かって何かぶつぶつ話しかけながら打っていた。

結局、かなり広い一般道に出て橋に向かった。

ようやく利根運河の水門にたどり着く。(97キロポイント)
100キロ地点からここまで2時間ほどかかってしまった。
太陽も南中高度に達し、午後は確実に暑いことがわかる。
途中、銚子方面から来たサイクリングの人たちとも遭遇したが、彼らも道を失い右往左往していた。
ここは間違いなく「難所」である。

「突然ルート不明になる!」の巻(前編) 利根川スケッチ(3)

2007年05月11日 04時17分27秒 | 利根川を歩いて海へ行こう!
野田市の外れ、「あと100キロポイント」を通過。そろそろ「利根運河」を目前というところ。快晴で文句ない好天。
河原では少年野球の大会の開会式が始まったばかりで、音楽に合わせて少年選手達が入場行進をおこなっていた。野田市の少年野球チームが一堂に会した規模の大きい大会のようだ。

父母達の車が沢山並ぶ。最近はワンボックスワゴンタイプ全盛である。セダンは極端に少ない。(商売柄、そんなところはよく見える。)

反対側の市民公園はあくまで静かだ。トイレや水場も整備されておりゆっくりしたいところ。昭和橋から歩いて来て、こんなに土手に隣接した公園ははじめて。私のような歩行者にはオアシスに映る。

目の前に広がるのはゴルフ場。いったいこの先はどうなっているのかな?
と思ったら。

突然、土手が終わってしまった。

道がなくなってしまったのだ。見放されたような感覚になった。
さあ、どうする!(後編へ続く。本日夕方頃UPします。)