気ままな歳時記

 気ままに日々の出来事を写真で綴っていきたいと思います。

『くりはら田園鉄道』の春

2006年05月30日 22時00分06秒 | 消える街並み
 『くりはら田園鉄道』線は、宮城県の登米市・石越から栗原市の細倉マインパーク駅までの25.7キロを結ぶ、ローカル鉄道で、周辺が全て米どころということもあって、“石越”から“鶯沢”までは、社名の通り田園地帯を走り、“沢辺”ではほとんど列車が交差するため、昔ながらの行き違い風景をみることができます。

 途中の若柳駅、沢辺駅、栗駒駅は有人駅で、味のある木造駅舎をはじめ、腕木式信号機、タブレット式通票など、鉄道施設の動態博物館的要素ももっており、それらの有人駅ではJR線ではほとんど見かけなくなった「硬券」と呼ばれるキップが売られています。
 もともと貨物主体の鉄道であったため、細倉鉱山閉鎖による貨物廃止後は、年々利用者減少しており、ついに平成19年3月の廃止が決まってしまいました。

 くり電にとって最後の春となるので、写真を撮りに行ってきましたが、青空の下に栗色の電車が走る姿はとても郷愁を感じ、この風景が無くなるのはとても寂しい気がしました。
 秋の紅葉頃にはまた訪れたいと思います。

 途中駅の沢辺駅

 
 沢辺駅での行き違い


 鶯沢工高駅付近にて


 “鶯沢”にいた正座する牛(くり電には関係ないですが)


 マインパーク駅付近


 マインパーク駅の廃棄された貨物

 マインパーク駅舎


 マインパーク駅の時刻表