信子の華ごよみ

自宅の庭に咲いた花々を記録
植物の育成、華のうつろいを観察

クッション植物

2015年08月01日 | 日記
クッション植物:背の低い地上部が密生してマット状になる植物。高山や極地に多く、強風・乾燥・寒冷に適している。
「アレナリア・ブリオフィラ」とよく似ているが名前が判らない。はこべによく似た白い5弁の花が、緑のクッションを飾るように咲いている。   
「ヒマラヤ高山帯における植物の生長可能な期間は、海抜3900~4200mでは15週、5000mでは10週であると推定されている[Mani 1978]。植物は、この短い期間に、芽を出し、葉を展開し、開花・結実させなければならない。植物体自体が小形化することによって、つまり、生長開始後の比較的早い時期に開花・結実することにより、生長そのものを短い期間で成し遂げることができる。これは、短い生長可能期間しかない環境下における生活に有効であると考えられている。―国立科学博物館植物研究部より」

標高が高いため、空気が薄く紫外線が強い。4500mのオラ山峠を越えた時、急に雪が! さらにヒョウにも歓迎されてしまった。植物達は気候の急激な変化に耐えるため、身体を低くして地面にへばりついたり、岩の間に身ををかくして冷たい風をやりすごしているのだろう。
             
紫色の花を付けたマメ科の植物も、綿毛で覆われたエーデルワイスも、矮小化することで生き延びてきた。華麗なる変身の知恵!
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