信子の華ごよみ

自宅の庭に咲いた花々を記録
植物の育成、華のうつろいを観察

リコリス・オーレア

2019年09月26日 | 日記
ヒガンバナ科:Amaryllidaceae ヒガンバナ属 Lycoris 学名:Lycoris aurea
和名:リコリス・オーレア (ショウキズイセン、ショウキラン)  英名:golden spider lily
原産地:中国、日本、韓国、東南アジア、南アジア

鮮やかな黄色のリコリスオーレア、彼岸花と同じヒガンバナ属の花です。
          彼岸花 
赤いヒガンバナ(Lycoris radiata)とは、色のほか、花びら・雌しべ・雄しべの形と反り返りかたが異なるようです。英名のgolden spider lily のとおり豪華な印象。
ヒガンバナとリコリスオーレアとの交雑種だと考えられている白花マンジュシャゲ(L. albiflora)は花びらがあまり反り返らず横に突き出しているような感じです。真上から見ると花の中心が間延びしていて、ヒガンバナのような造形美が望めません。   
        少しピンクがかっている 
夏の暑さが厳しくヒガンバナの開花がお彼岸に間に合いませんでした。 9/22
秋分の日が過ぎ、陽の傾きが早くなり、夜中の2時には東の空に大きなオリオン座が輝いています。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ポーチュラカ

2019年09月16日 | 日記
スベリヒユ科:Portulacaceae スベリヒユ属:Portulaca 学名:Portulaca oleracea CVS.
和名:ポーチュラカ 花スベリヒユ        原産地:世界の熱帯から温帯にかけて幅広く分布

他の植物が夏の暑さで勢いがなくなったりする中でも元気に咲き続けます。色は白・ピンク・オレンジ・黄色・紫などがあり、2色咲きになるものもあります。ポーチュラカは1日花ですので、朝咲いて夕方には閉じ、曇りや雨の日は閉じたまま咲きません。
                スベリヒユ 
日本の田畑の畦道などに自生する「スベリヒユ」と「ポーチュラカ」はごく近縁で、どちらもスベリヒユ科スベリヒユ属の植物です。ポーチュラカのそばに生えてきて、いつまでたっても蕾を付けないので雑草のスベリヒユだと思い、写真を撮ったあと抜いてしまいました。
富本憲吉(陶芸家)の展覧会で植物モチーフの色絵磁器がありました。その中にスベリヒユの図柄を見つけ「えー、スベリヒユがこんなすばらしいモチーフになるなんて!」と芸術家の感性に驚いたものです。
葉にはたっぷり水分が蓄えられ暑さや乾燥には強いのですが、霜がおりるととすぐに枯れ、室外で冬を越すのは無理なようです。後しばらく、暑い日差しの下で鮮やかな花を楽しませてくれるでしょう。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ワレモコウ

2019年09月07日 | 日記
バラ科:Rosaceae ワレモコウ属:Sanguisorba 学名:Sanguisoruba officinalis
和名:ワレモコウ 吾亦紅 英名:Great burnet 原産地:日本・中国・朝鮮半島のアジア地域

里山のような山野に、夏から秋にかけて紅い小さな花を咲かせます。
我が家の庭が気に入ったのか、あちこちに増えて大きくなり過ぎ、抜かれたりして!
密集するとバラ科の植物なのでうどんこ病にかかります。
分枝した茎の先に花穂をつけ、上から下の方へ順番に咲いていく、花びらはありません。
               
吾亦紅の名前の由来は
 「昔、赤い花を集めるように言われた人がいました。 赤い花として代表的な花を集めてきたのですが、赤い花として認識しないで、ワレモコウは敢えて持ってきませんでした。 すると、ワレモコウが突然『吾も亦(また)紅なり』と言い、自分も赤い花の代表であると自己主張した。」
ことによるという説があります。

 「吾亦紅 さし出て花の つもりかな」 小林一茶
 「吾も亦(また) 紅(くれない)なりと ひそやかに」 高浜虚子
 「・・さらさら揺れる吾亦紅・・盆の休みに帰れなかった・・」 すぎもとまさと「吾亦紅」
花らしくない花なのに、昔から親しまれてきた吾亦紅でした。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする