信子の華ごよみ

自宅の庭に咲いた花々を記録
植物の育成、華のうつろいを観察

銀木犀

2023年10月25日 | 日記
モクセイ科:Oleaceae モクセイ属:Osmanthus 学名:Osmanthus fragrans Lour.
和名:ギンモクセイ 銀木犀 英名:Sweet Osmanthus 原産地:中国

グランドを囲む樹木のなかに白い花をいっぱいに咲かせている銀木犀をみつけました。金木犀が咲き始めると、その独特の強い香りがあたりに漂い「あっ、どこかに咲いている」と分かってしまいます。一方、銀木犀は花がまばらで、顔を近づけてやっと感じるほど香りが控えめでした。
   
植物学の分類では、金木犀は銀木犀から派生した変種とされており、単に木犀(モクセイ)というと、銀木犀を指すそうです。
花の名前は、樹皮の皮が動物のサイの皮膚に似ていることに由来し『犀』となり、植物に関連する『木』がついて『木犀』になったとか。
金木犀と銀木犀の違いは・・・
 花の形:ほぼ同じですが金木犀はオレンジ。銀木犀の白い花は清楚で飾らない美しさ
 香:金木犀の強い香りは芳香剤として加工品に用いられ、トイレのにおいを連想したり。
   銀木犀は控えめな甘い芳香
 葉:銀木犀のほうがやや大きめで、少しギザギザがある
 開花時期:金木犀のほうがやや先に咲く。金木犀が満開の頃、銀木犀が咲き始める感じ
銀木犀は雌雄異株、江戸時代に中国から輸入されたと言われていますが、そのとき持ち込まれたのが雄株だけだったので結実しない。日本には雄株しかないので、ずっと挿し木で増やしてきたそうです。
金木犀の花が散り急ぎ、地面に黄色い花の絨毯ができそうなくらい。それなのに実がならない理由がわかりました。

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