信子の華ごよみ

自宅の庭に咲いた花々を記録
植物の育成、華のうつろいを観察

二ホンスイセン

2021年01月12日 | 日記
ヒガンバナ科:Amarylidaceae  スイセン属:Narcissus 学名:Narcissus tazetta var. chinensis
和名:二ホンスイセン 日本水仙 別名:雪中花 英名:Narcissus, Daffodil 原産地:地中海沿岸
 日本水仙は、水仙の仲間では一番早く咲きだします。早いものは11月の末頃から咲き始め、1~2月が最盛期です。
 今日、何年ぶりかで雪が積もりました。
別名の「雪中花」のように雪の中でも凛として咲いていました。
            馥郁としたよい香りがします。
 日本水仙と呼ばれていますが、本来日本に自生していたものではありません。原産は地中海沿岸、シルクロードを経由して中国に入り、海流に乗って運ばれた球根が日本の海岸に流れ着き野生化したとされています。そのため学名は、中国経由というNarcissus tazetta var. chinensis となっています。
 「水仙」という名前は、「仙人は、天にあるを天仙、地にあるを地仙、水にあるを水仙」という中国の古典から。また、属名のNarcissusはギリシア神話の水に映るわが姿に恋して死に、水仙の花に化した美しい青年の名前にちなんでいます。
 原種が多いヨーロッパなどでは、水仙といえばラッパスイセンのことで、黄色や白の大きな花をイメージする人が多いそうです。有名なワーズワースの詩「The Daffodils」の中でgolden daffodils黄色く輝くラッパスイセンと謳っています。
 色んな水仙のなかで、私はこの日本的な二ホンスイセンが大好きです。これからほかの水仙が咲いてきます。

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