信子の華ごよみ

自宅の庭に咲いた花々を記録
植物の育成、華のうつろいを観察

ツユクサ

2023年09月29日 | 日記
ツユクサ科:Commelinaceae ツユクサ属:Commelina 学名:Commelina communis  和名:ツユクサ 露草 別名:ツキクサ 英名:Asiatic dayflower 原産地:東アジア
 
 今日は中秋の名月、天気に恵まれお月見ができそうです。
散歩中の道ばたでツユクサを発見。やや湿った道端や空き地、田畑の土手などに生えていて、子どもの頃から親しんできました。
         
おもしろいツユクサ・露草
1.早朝に咲いた花は午後には萎んでしまう。ツユクサのツユは朝露こと。
2.万葉の古くから日本人に親しまれてきた。和歌や俳句に詠まれている。
3.花の汁を染料に用いてきた。水に浸すと簡単に色が抜けるので、現在も友禅染の下絵用絵具の原料に用いられている。
4.食用になる。若芽や若葉、あるいは蕾や青い花が食用にもなる。野草とは思えないほど淡白で、青臭さがなく上品な味わいと評されている。 
5.デザイン化され愛用されている。
  透き通るような青と黄色の意匠、ウクライナの国旗と同じ配色。
6.花の構造が変わっている 
青色で大きな上向き花弁が2枚と  
色の薄い小さな下向きの花弁が1枚、
透明な萼片が3枚、
雄しべが6本、 雌しべが1本。
雄しべには3種類あり、形態・機能が異なる。 (図:mirusiru.jpより)

「雑草の露草」をじっと眺めみたら面白かった。

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サイヨウシャジン

2023年09月19日 | 日記
キキョウ科:Campanulaceae ツリガネニンジン属:Adenophora 
学名:Adenophora triphylla 和名:サイヨウシャジン 細葉沙参 英名:lady bell 
原産地:日本、朝鮮、中国、台湾

ツリガネニンジンだと思っていたのですが、花姿の雰囲気が違っているのです。
牧野薬用図鑑で調べてみると、形態がAdenophora tetraphyllaに似ていました。
tri phylla→tetraが異なる。さらに調べていくと「ツリガネニンジンの基本種・母種」のサイヨウシャジンではと思い至りました。
「ツリガネニンジンの花は花軸に輪生状にまとまるのに対して、本種は四方に花枝を広げることが多い」に納得しました。
        
「葉は細いものや、広いものなど様々。花は淡青紫色で、茎頂の円錐花序につく。花冠の先はややすぼまって壺形になり、花柱(雌しべ)が長くとび出る。」
こぼれ種から生育し、草丈は2mを超えています。近寄るとほのかに甘い匂いが漂ってきます。新たに他の所でも育っていて、種から増えるようです。

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ツルボ

2023年09月18日 | 日記
キジカクシ科:Asparagaceae ツルボ属:Barnadia 学名:Barnadia japonica
和名:ツルボ 蔓穂 別名:サンダイガサ 英名:Japanese jacinth 原産地:東アジア

いつも観察している花壇に、ツルボの花がすくっと伸びていてびっくり!
何年も前に実家のある里山から移植、もう消えてしまったと思っていました。
       秋の葉
 「葉は1年に2回出る。まず、春に5-10枚の春葉が出て、これは夏に枯れる。その後初秋に2-3枚の葉が出る。この秋の葉の向かい合った間から花穂が出て、開花する。秋の初め頃に突然茎を伸ばし始め、うす紫色の花を咲かせる。」ということですが、春の若葉には気が付かなかったようです。花穂を付けていない秋の葉が花壇のなかにたくさん芽を出しています。
ツルボはヒヤシンスやムスカリに近い仲間。ツルボの周りにムスカリの葉もいっぱい出ていて紛らわしいくらい、ムスカリの方が逞しいです。
 ツルボは新宿御苑の初秋を代表する花、ツルボのお花畑が出来ると秋の訪れを感じるそうです。     
       あたりをピンク色に染める
                新宿御苑のツルボのお花畑
ツルボをもっと大切にして「ツルボのお花畑」が見られるようにしましょう!
お彼岸を告げるように、彼岸花もニョキニョキと花をもたげてきました。

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屋久島ギボウシ

2023年09月10日 | 日記
キジカクシ科:Asparagaceae ギボウシ属:Hosta 学名:Hosta sieboldiif.spathulata 和名:屋久島ミニギボウシ 英名:plantain lily 原産地:日本、東南アジア 

屋久島ギボウシは小型の種類で、葉は10cm程度、花茎の高さ20cm程です。
他の大きなギボウシが咲き終わり、秋の気配が漂い始めた9月になってから咲き始めました。
        

ギボウシはアジア原産の多年草で、山間地の木陰で湿潤な土地に育ち約40種ありるとか。シーボルトがヨーロッパに持ち帰って交配により、多くの園芸品種が作られています。
名前の由来は、橋の手すりにある装飾の擬宝珠に似ていることからギボウシと言われています。花言葉は「落ち着き」「沈静」「静かな人」。
手入れもしないで、ただ水やりをしているだけなのに、淡い青紫色の花をひっそりと咲かせています。

 また、ヒメシャラの樹の根元では釣鐘人参が咲いています。何処から種が飛んできたのか数年前から咲き始めました。だんだん大きくなってヒメシャラの樹に寄りかかるようにして2m位に成長し、いっぱい咲き過ぎて小ぶりの花ばかり!  
庭の剪定をしてくれた人が、「木に寄りかからせると、木にストレスがかかるから」とヒメシャラの樹から外されてしまいました。そうとは知りませんでした。枝を切るときも密集しないよう、重なり合わないように気を付けないと。

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