キキョウ科:Campanuloideae 桔梗属:Platycodon 学名:Platycdon grandiflorus
和名:キキョウ 桔梗 英名:Balloon flower 原産地:日本を含む東アジア
桔梗は初夏から秋にかけての花壇を涼しげに彩ってくれる花。夏の花ですが「秋の七草」の一つに数えられています。日当たりのよい草原に自生、環境の変化で適した草原が減少し、絶滅危惧種に指定されています。
雌雄同花で、まず雄しべが成熟して花粉を散らし、その後に雌しべが開いて柱頭が受粉可能に。中心部にある白い花のように見えるのが雌しべで、熟してくると"クルリ"と先が開き、花柱の先が5裂した星型になります。
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花柱が5裂
開花した直後
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どうしてお寺の庭に桔梗が植えられることが多いのでしょうか?
苔の緑に桔梗の紫色が映え、端正で清楚な佇まいに。また、桔梗は「更」に「吉」を招くと書くことから、運気向上の花と言われています。
桔梗の寺として京都の「蘆山寺」、紫式部の邸宅跡があり、源氏物語執筆の地とされています。奈良では「元興寺」の庭園。
「きりきりしゃんとしてさく桔梗かな」
小林一茶は桔梗の凛とした美しさをこう褒め称えました。
新芽を虫に食べられ、日陰に植えたものは花が咲かず、お寺の庭園のようにはいきません!