信子の華ごよみ

自宅の庭に咲いた花々を記録
植物の育成、華のうつろいを観察

GDP(お金)とGNH(幸福)

2019年08月18日 | 日記
「17日、秋篠宮ご夫妻と長男の悠仁さまがブータン訪問のため同国のパロ空港に到着。悠仁さまにとっては初めての海外旅行・・・」という今日のニュース。
1ヵ月前、私たちのブータン旅行もパロ空港からが始まりました。
ブータンは九州より一回り小さい国土で、人口70万人強の過疎の国。1971年国連に加盟、2008年には王政廃止、憲法を制定しています。
1976年の非同盟諸国会議でGNH:Gross National Happines国民総幸福という概念を提唱して国際的に注目されるようになりました。ブータンのGDPは一人当り3215ドル(日本:39305ドル)と低く、人口が少ないので国内総生産量も小さくなってしまします。生活や人生を豊かにするのは、GDP(お金)の大きさだけではないということでしょうか?
憲法には日本国憲法にない「民主主義」「環境権」などがうたわれています。教育・医療が無料、環境保全を重視、3月20日の全国民清掃日には王妃も参加、車の増加を防ぐためシティーバスの運行するような取り組みをしています。
森林と棚田が連なり、牛と犬がのんびり道路を歩き寝そべっていました。
           竹製の籠:天然素材の物を大切に
           首都ティンプーの中央政庁・ガイドさんは正装
みどり豊かな風景の中で、仏教が人々の心に安らぎを与えているように思いました。

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セイタカダイオウ

2019年08月04日 | 日記
タデ科:Polygonaceae ダイオウ属:Rheum 学名:Rheum nobile
和名:セイタカダイオウ 背高大黄 英名:noble rhubarb 原産地:ヒマラヤの高山帯

標高3700mのテゴ・ラ峠でテント泊、配られた湯たんぽを抱いて寝袋の中で眠りました。
雨季のためやっぱり朝から小雨、セイタカダイオウを求めて登山開始。
雨でぬかるんだどろどろ道、樹林帯を抜け、石や岩の多い放牧地帯を通って急斜面を登りました。
旅行案内に「ハイキング」と書いてありましたが、厳しい雨の中の「登山!」でした。
地元ブータンのガイドの「セイタカダイオウが見えます」という声、やっと終着地点に辿り着けました。
標高4100mの岩場で「セイタカダイオウ」は学名の通り気高く佇んでいました。
     
さらに奥の岩場では十数本が尾根の上の方へ向かって群生しており、中ほどに綿毛トウヒレンの姿もみえました。      しかし体力はここまで、雨に霞む頂を後にしました。
淡い黄色の半透明の苞葉が花を覆い、温室のような構造となっていることから、温室植物と呼ばれています。植物は子孫を残すため、計り知れない努力をめぐらしたすものですね!

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赤い芥子

2019年08月02日 | 日記
ケシ科:Papaveraceae メコノプシス属:Meconopsis 学名:Meconopsis Wallichii
和名:メコノプシス・ワリッキー 英名:         原産国:ブータン

7月下旬「初夏のブータンフラワーハイキング 赤いケシとセイタカダイオウを求めて」というツアーに友だちと参加しました。首都ティンプー、飛行場パロは標高2300m~2400m、ハイキングルートは3700m~4000mの高地でした。高山病にはなりませんでしたが、花の見られる7月は雨期! 小雨が降り続く岩だらけの泥んこ道をひたすら「赤い芥子」と「セイタカダイオウ」を求めて歩き続けました。登山道の脇には多くの高山植物が迎えてくれました。

シャクナゲの樹林帯をくぐり抜け、やっと赤い芥子「メコノプシス・ワリッキー」に出合えました。
             
背丈は1.5m位、ワインカラーの花びらが雨に濡れていました。

別の登山ルートでは        
背丈が2mもあるイエローポピー(Meconopsis paniculata)、そしてブータン固有種のブルーポピー(Meconopsis elongata)も咲いていました。ブルーポピーはブータンの国花に指定されています。
幸せの国ブータンでガイドさんをはじめ、スタッフの方々が笑顔でお世話をして下さいました。

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