信子の華ごよみ

自宅の庭に咲いた花々を記録
植物の育成、華のうつろいを観察

ノコンギク

2024年11月06日 | 日記
キク科:Asteraceae シオン属:Aster 学名:Aster microcephalus var.vatus
和名:ノコンギク 野紺菊 英名:Wild chrysanthemum 原産地:日本固有種

日本各地の低地から高原までの草原に広く見られる多年草で、秋に咲く里山を代表する「野菊」の一つ。今日11月6日の誕生花。
          
地下茎が長く横に這い、あちこちから枝を出して増えていきます(邪魔になるほど)。
葉には短い毛が生えていてザラザラしています。
ヨメナはノコンギクとよく似ていますが、少し小型で、葉に毛が無くはつるつるしています。
伊藤佐千夫の小説「野菊の墓」の野菊はノコンギクではないか?と言われています。
長かった夏が去り、秋の七草もほとんど咲き終わり、これから菊の花の季節。

夜中の楽しみ:星座ウォッチング
 オリオン座(ペテルギウス)・シリウス・プロキオンを結び付けて「冬の大三角」、さらに、シリウス・プロキオン・ふたご座(ポルックス)・カペラ・アルデバラン・オリオン座(リゲル)を結びつけて「冬の大六角形」、を見ることができます。その六角形中でひときわ大きく輝く木星、ふたご座のそばの黄色い火星、も観察できます。
 昔はもっときれいに見えたのでしょうが、星の一つ一つに名前を付け、物語を作って「すごいなあ!」と思っています。

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黄色彼岸花

2024年10月06日 | 日記
ヒガンバナ科:Amaryllidaceae ヒガンバナ属:Lycoris 学名:Lycoris aurea 
和名:キイロヒガンバナ 黄色彼岸花 別名:ショウキズイセン鍾馗水仙 英名:Golden Hurricane Lily、Golden spider lily 原産地:中国

学名の「Lycoris aurea」は、花がとても美しいということでギリシャ神話の海の女神 Lycorisの名前を、aureaはラテン語で黄色・金色という意味。
赤、白、黄の彼岸花が次々と咲いてきました。9月・10月まで続く夏の暑さで、開花が例年よりだいぶ遅れています。そのうち長く続く夏の暑さも“異常”ではなく、新しい“標準”になってしまうかも…?
    
赤と黄の彼岸花は原種、白の彼岸花は赤と黄の交配によってできたものといわれています。赤色と黄色を交配して白色になるのは不思議です。 
英名の「Golden Hurricane Lily」は、あっという間に咲きだし、すぐに咲き終わる感じがハリケーンのようだとか、ハリケーンの多発する時期に咲くことに由来するようです。
彼岸花の花言葉「また逢う日を楽しみに」は、花が咲くときには葉が無く、葉が出るときには花が咲き終わっている、この特徴をよく表しています。
おどろおどろしく燃え上がるような「赤い」彼岸花、彼岸花といえば、やっぱり赤ですね。

追:夜中に東の空を見上げると、オリオン座と「冬の大三角」が見えます。さらに北の方に目をやるとふたご座が見えます。地球の温暖化に関係なく星が輝いています。

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ツルボ

2024年09月10日 | 日記
キジカクシ科:Asparagaceae ツルボ属:Barnardia 学名:Barnardia japonica
 和名:ツルボ 蔓穂 英名:Japanese jacinth 原産地:日本、朝鮮半島、中国

ツルボは日当たりのよい河川敷や海岸草地などに群生する多年草。
別名を「参内傘サンダイガサ」と言い、宮中に参内する公家が使っていた柄の長い傘を閉じたものに似ていることから付けられました。
新宿御苑の初秋を代表する花で、ツルボのお花畑が出来ると秋の訪れを感じるそうです。
ということで我が家にも「ツルボのお花畑ができるように」と思って優遇していたら、つくしによく似た花茎が花壇いっぱいに伸びてきました。
        
ツルボの花は線香花火のように下から順番に開花、花被片は6枚、雄しべも6本、中心に雌しべがあります。開花後に蒴果と呼ばれる実ができ、種子が飛び散るということですが、まだ観察したことがありません。種子を採って増やすことができるとよいのですが・・・。
残暑の厳しい秋、草花がどうして暦に合わせるように咲いてくるのか不思議で、花好きの方に尋ねると「温度と日照時間を感じ取って」ということでした。

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ユリ科の花

2024年08月07日 | 日記
ユリ科:Liliaceae
「ゆり」という名前は、茎が高く風に揺れる様子から「揺り」と付けられたそうです。サルスベリは幹がツルツルしているので「猿滑」、意外な和名の付け方にびっくりです。
鬼百合のあと、オリエンタルリリー、カノコユリ、タカサゴユリが順々に咲いてきました。
オリエンタルリリー
   別名:オリエンタルハイブリッド百合
   学名:Lilium oriental-hybrids
   日本原産のヤマユリとカノコユリを基に交配された品種群の一つ。
   代表品種として「カサブランカ」があります。
     茎の先端に5個の花 まるでブーケのようです  
    数日前 
カノコユリ(鹿の子百合)
   別名:ドヨウユリ 土用百合、七夕百合
   学名:Lilium speciosum
        
タカサゴユリ(高砂百合)
   別名:ホソバノテッポウユリ
   学名:Lilium formosanum
      翌日
      高速道路の法面などでよく見かけるようになりました。
あと1種は花を付けませんでした。何を植えたのかも不明?

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サルスベリ

2024年08月04日 | 日記
ミソハギ科:Lythraceae サルスベリ属:Lagerstroemia 学名:Lagerstroemia indica
 和名:サルスベリ 猿滑 別名:百日紅 英名:Crape myrtle 原産地:中国南部

青空の下、サルスベリの花が元気よく咲いています。見受けられる花の色はほとんどがピンク色、そんな中で向かいの空き家のサルスベリは白色!
          
「百日紅」の別名があるように紅色が基本なのかもしれません。
英名の「Crape myrtle」はちりめんの布のような縮れた花びらという意味。日本人の感性は「猿滑」という幹の状態を命名、おもしろい。
 サルスベリの花の不思議:花びらは普通6枚(まれに7枚)、1本の雌しべと2種類の雄しべ。中心の黄色のかたまり、これが1種類目の雄しべで40本前後ある雄しべの黄色い葯と花粉は、栄養価が高く、虫たちの食べ物にはなるが、DNAを持たず、受粉には役立たない。それともう一種類は、その周りを囲んでいる6本の長い雄しべ、ミツバチが黄色い雄しべにきて葯を食べると、その背中に長い雄しべの花粉がつく、ということになっているそうです。
 
サルスベリの花は、開花したその日のうちに萎んでしまう一日花ですが、新梢を伸ばしながら枝先に花芽をつくり、夏から秋にかけて100日近く咲き続ける。
     散れば咲き 散れば咲きして 百日紅 (加賀千代女)

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