信子の華ごよみ

自宅の庭に咲いた花々を記録
植物の育成、華のうつろいを観察

セイヨウニンジンボク

2017年08月31日 | 日記
シソ科:Lamiaceae ハマゴウ属:Vitex 学名:Vitex agunus-castus 原産地:南ヨーロッパ、西アジア
和名:セイヨウニンジンボク 西洋人参木 英名:Vitex、Chastetree、Chasteberry、monk's pepper

7月から9月、枝の先端にさわやかなスミレ色の小花を穂状に咲かせます。
           
1年で2mくらい伸びるので、咲き終わった枝は切り取っています。その際、木の良い香りが漂います。ほんのり甘い香りのする花には蝶やハチがやってきて賑やかです。
名前の由来は、ヨーロッパ原産であることから「セイヨウ」、この植物の葉が手のひらを広げたような姿をしており、それが「チョウセンニンジン」の葉に似ており、草ではなく木なので「ボク」が付きました。漢字にすると「西洋人参木」。「にんじんの木?」、頭を傾げたくなるような名前です
丸い果実はコショウのような風味があり、ハーブとしても利用されています。
世界各地で古くから栽培されており、生理痛などの婦人病に効果のある薬として用いられてきました。近年ではホルモンに似た成分を有することが分かり、治療薬としての研究が進められているそうです。

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ギンリョウソウ

2017年08月31日 | 日記
ツツジ科:Ericaceae ギンリョウソウ属:Monotropastrum 学名:Monotropastrum humile
和名:ギンリョウソウ 銀竜草 原産地:日本全土

恒例の夏山登山、今年は北八ヶ岳・八千穂高原に出掛けました。
白樺林や針葉樹の原生林には苔のカーペットが広がっていました。 
湿り気のある苔の世界に、
ニョロニョロした茎の先端にうつむき加減の一輪の花、銀竜草です。
              
他の植物に寄生して生育、葉緑素を持たないので光合成ができません。
花も、申し訳程度の葉っぱも透けた白色です。
この植物を妖艶と思うか、気持ち悪いと思うか、どうでしょうか?

ススキの根に寄生するナンバンギセルも、同じ寄生植物ですが、
薄紫色でかわいいです。そろそろ秋の野原で咲き始めるでしょう。

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ブッドレアとヒョウモン蝶

2017年08月04日 | 日記
ゴマノハグサ科:Scrophulariaceae(フジウツギ科) フジウツギ属:Buddleja 学名:Buddleja davidii
和名:フサフジウツギ 房藤空木 一般名:ブッドレア 英名:Butterfly bush 原産地:中国

ブッドレアという名前はフジウツギ属Buddlejaという属名。世界の広い範囲に100種が分布する落葉低木です。
もっとも広く親しまれているのは、中国原産のダヴィディー種。
初夏から秋、その年伸びた枝の先端に小さな花がまとまって咲き、円錐状の房になります。花色は紫、青紫、桃、白などがあります。
花は甘い香りを漂わせて蝶を誘い、蝶に人気のある花として世界的に有名です。英名はバタフライ・ブッシュ。
庭先のブッドレアにも時々アゲハ蝶、しばしばヒョウモン蝶がやってきます。
               
ひらひらとこっちの花、あっちの花と同じところに長く留まらず、カメラを向けると飛び立ってしまうので、写真を撮るのも一苦労!
このヒョウモン蝶の幼虫はすみれの葉が好物、うっかりするとすみれが消えてしまいます。

猛暑日が続く夏の夜空、見上げると「白鳥座」と「夏の大三角」が見えます。もうすぐ立秋。

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