ユリ科:Liliaceae カタクリ属:Erythronium 学名:Erythronium japonicum
和名:カタクリ 片栗 別名:カタコ 英名:Dog tooth violet 原産地:日本
白い雪を被った北アルプスと遅い桜の花を見ながら、カタクリの群生地を訪れた。
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カタクリは、落葉樹林の林床で、冬の間は落ち葉の下で寒さにじっと耐え、まだ樹木が目覚める前の早春に芽を出して葉を出し、赤紫の花びらを下向きに大きく広げながら花を咲かせる。カタクリの花の本当の美しさは花びらの内側に、花びらの基部に濃い紫色のW字形の斑紋が見える!このW字模様を見るため、写真を撮るため、地面に這いつくばることもしがしば。
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春の前奏曲、カタクリは「春の妖精 スプリング・エフェメラル」と呼ばれる植物の一つ。エフェメラルとは、もともと「はかない命」という意味。カタクリが1年のうちで地上に出ている期間は、春先の2か月足らず、夏には葉を枯らし、翌年の春まで土中の鱗茎のまま休眠状態で大半を過ごす。光合成ができる期間がわずか2か月ほどしかないため、鱗茎に栄養を蓄積するまでに長い時間を要してしまう。種子から発芽して花を咲かせるまで8年ほどの歳月を要する。カタクリの生態は実にひたむきで、応援したくなるような生き方です。
球根は良質のデンプンを多く含んでおり、かつては片栗粉が作られていた。今ではほとんどがジャガイモやトウモロコシから作られている。