信子の華ごよみ

自宅の庭に咲いた花々を記録
植物の育成、華のうつろいを観察

ツルボ

2024年09月10日 | 日記
キジカクシ科:Asparagaceae ツルボ属:Barnardia 学名:Barnardia japonica
 和名:ツルボ 蔓穂 英名:Japanese jacinth 原産地:日本、朝鮮半島、中国

ツルボは日当たりのよい河川敷や海岸草地などに群生する多年草。
別名を「参内傘サンダイガサ」と言い、宮中に参内する公家が使っていた柄の長い傘を閉じたものに似ていることから付けられました。
新宿御苑の初秋を代表する花で、ツルボのお花畑が出来ると秋の訪れを感じるそうです。
ということで我が家にも「ツルボのお花畑ができるように」と思って優遇していたら、つくしによく似た花茎が花壇いっぱいに伸びてきました。
        
ツルボの花は線香花火のように下から順番に開花、花被片は6枚、雄しべも6本、中心に雌しべがあります。開花後に蒴果と呼ばれる実ができ、種子が飛び散るということですが、まだ観察したことがありません。種子を採って増やすことができるとよいのですが・・・。
残暑の厳しい秋、草花がどうして暦に合わせるように咲いてくるのか不思議で、花好きの方に尋ねると「温度と日照時間を感じ取って」ということでした。

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ユリ科の花

2024年08月07日 | 日記
ユリ科:Liliaceae
「ゆり」という名前は、茎が高く風に揺れる様子から「揺り」と付けられたそうです。サルスベリは幹がツルツルしているので「猿滑」、意外な和名の付け方にびっくりです。
鬼百合のあと、オリエンタルリリー、カノコユリ、タカサゴユリが順々に咲いてきました。
オリエンタルリリー
   別名:オリエンタルハイブリッド百合
   学名:Lilium oriental-hybrids
   日本原産のヤマユリとカノコユリを基に交配された品種群の一つ。
   代表品種として「カサブランカ」があります。
     茎の先端に5個の花 まるでブーケのようです  
    数日前 
カノコユリ(鹿の子百合)
   別名:ドヨウユリ 土用百合、七夕百合
   学名:Lilium speciosum
        
タカサゴユリ(高砂百合)
   別名:ホソバノテッポウユリ
   学名:Lilium formosanum
      翌日
      高速道路の法面などでよく見かけるようになりました。
あと1種は花を付けませんでした。何を植えたのかも不明?

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サルスベリ

2024年08月04日 | 日記
ミソハギ科:Lythraceae サルスベリ属:Lagerstroemia 学名:Lagerstroemia indica
 和名:サルスベリ 猿滑 別名:百日紅 英名:Crape myrtle 原産地:中国南部

青空の下、サルスベリの花が元気よく咲いています。見受けられる花の色はほとんどがピンク色、そんな中で向かいの空き家のサルスベリは白色!
          
「百日紅」の別名があるように紅色が基本なのかもしれません。
英名の「Crape myrtle」はちりめんの布のような縮れた花びらという意味。日本人の感性は「猿滑」という幹の状態を命名、おもしろい。
 サルスベリの花の不思議:花びらは普通6枚(まれに7枚)、1本の雌しべと2種類の雄しべ。中心の黄色のかたまり、これが1種類目の雄しべで40本前後ある雄しべの黄色い葯と花粉は、栄養価が高く、虫たちの食べ物にはなるが、DNAを持たず、受粉には役立たない。それともう一種類は、その周りを囲んでいる6本の長い雄しべ、ミツバチが黄色い雄しべにきて葯を食べると、その背中に長い雄しべの花粉がつく、ということになっているそうです。
 
サルスベリの花は、開花したその日のうちに萎んでしまう一日花ですが、新梢を伸ばしながら枝先に花芽をつくり、夏から秋にかけて100日近く咲き続ける。
     散れば咲き 散れば咲きして 百日紅 (加賀千代女)

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オニユリ

2024年07月12日 | 日記
ユリ科:Liliaceae ユリ属:Lilium 学名:Lilium lancifolium
和名:オニユリ 鬼百合 英名:Tiger lily 原産地:日本、朝鮮、中国

華やかな印象のオニユリ、くるんと反り返った丸い花姿で、オレンジに斑点があるのが特徴。
 昨日咲いたものは花びらが反り返り、水平に花びらを延ばしているのは今朝つぼみが割れて開花したばかり、そして明日咲くであろうオレンジ色のつぼみ、その後ろにまだ薄みどりをしたつぼみが、一本の茎の上に次々に開花してくる花の状態が観察でしました。
        
「鬼ゆり」の名前は大きなオレンジ色の花が赤鬼をイメージさせることから付けられました。 英名のTiger lilyは花弁がトラの模様に似ていることが由来だそうです。
ユリの中ではウィルス耐性があり育てやすい丈夫なユリ。種子は作らず、葉の付け根にムカゴを作ります。私は増えてほしくないのでできたムカゴは全部取り除きます。
スーパーなどでおがくずに埋まって売られている「ゆり根」は何? アクの少ないコオニユリ(小鬼百合)だそうです。コオニユリはムカゴを作らず種ができるとか。
梅雨空にうつむき加減に懸命に咲いているオニユリ。元気をくれます!

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キキョウ

2024年07月09日 | 日記
キキョウ科:Campanuloideae 桔梗属:Platycodon 学名:Platycdon grandiflorus
和名:キキョウ 桔梗 英名:Balloon flower 原産地:日本を含む東アジア

桔梗は初夏から秋にかけての花壇を涼しげに彩ってくれる花。夏の花ですが「秋の七草」の一つに数えられています。日当たりのよい草原に自生、環境の変化で適した草原が減少し、絶滅危惧種に指定されています。
雌雄同花で、まず雄しべが成熟して花粉を散らし、その後に雌しべが開いて柱頭が受粉可能に。中心部にある白い花のように見えるのが雌しべで、熟してくると"クルリ"と先が開き、花柱の先が5裂した星型になります。
     
  花柱が5裂    開花した直後  
どうしてお寺の庭に桔梗が植えられることが多いのでしょうか?
苔の緑に桔梗の紫色が映え、端正で清楚な佇まいに。また、桔梗は「更」に「吉」を招くと書くことから、運気向上の花と言われています。
桔梗の寺として京都の「蘆山寺」、紫式部の邸宅跡があり、源氏物語執筆の地とされています。奈良では「元興寺」の庭園。
      「きりきりしゃんとしてさく桔梗かな」
    小林一茶は桔梗の凛とした美しさをこう褒め称えました。
新芽を虫に食べられ、日陰に植えたものは花が咲かず、お寺の庭園のようにはいきません!

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