信子の華ごよみ

自宅の庭に咲いた花々を記録
植物の育成、華のうつろいを観察

キバナカタクリ

2014年04月20日 | 日記
ユリ科:Liliaceae カタクリ属:Erythronium 学名:Erythronium grandiflorum 
和名:キバナカタクリ 黄花片栗 英名:Dogtooth violet 原産地:北米

カタクリの球根が消えてしまいそうだったので、新たに紫色と黄色の球根を買ってきた。
紫色は芽を出さなかったけれど、黄色のカタクリは可憐な花を咲かせてくれた。
           葉も花も紫色のものと趣が少し異なる。
5月頃には葉も枯れ、次の年の春まで球根のまま地中で眠り続ける。
印をつけておかないと、気付かず、ついスコップで掘り返してしまったり
このように、早春、他の花に先がけて花を咲かせ、逆にまわりの木々や草が新緑におおわれる季節になると地上から姿を消してしまう植物のことをヨーロッパでは「スプリング・エフェメラル:春のはかない命」や「エフェメラルプラント:短命植物」と呼んでいる。 

属名のErythroniumは、ギリシャ語で「赤」の意味。薬のエリスロマイシンやエリスロポエチンの語源が図らずも判明

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翁草

2014年04月12日 | 日記
コンポウゲ科:Ranunculaceae オキナグサ科属:Pulsatilla 学名:Pulsatilla cernua 
和名:オクナグサ 翁草 英名:Nodding anemone 原産地:日本の日当たりのよい山地

花弁に見えるのは萼片、クリスマスローズと同じなのだ。
             
早朝、陽が当たっていないとき花は閉じられていて、陽がかげるとまたすぼんでしまう。
咲いたあとにできる実は、フサフサの頭のようで   
やがて老人の白髪のようなモジャモジヤの綿毛になる。それで翁草と呼ばれている。
4年前、スイスアルプスで黄色のオキナグサを見つけた。初めて見る色に「ところかわれば・・・」と感激!(2010.6.28 ブログ)
宮澤賢治の童話に「おきなぐさ」というのがあるらしい。是非読んでみたい。

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リキュウバイ

2014年04月10日 | 日記
バラ科:Rosaceae ヤナギザクラ科:Exochorda 学名:Exochrda racemosa 原産地:中国
和名:リキュウバイ 利休梅 別名:ウメザキウツギ バイカシモツケ 英名:Common pearlbush

お向かいの庭の利休梅。高さ3m程のしなやかな木、風にゆらゆら枝が揺れています。
清楚な白い花なので、茶花として利用されます。
          
4月6日、山村御流の奉華会が円照寺で執り行われ、展示されている生け花のなかにも利休梅を見つけました。
「利休梅」という名の日本酒もありますが、「千利休」とは関係ないようです

桜の花は、一つの芽から3~5個の花を付けるとか。桜並木の花を観察すると、ほとんどが3個で、4個付けているのは一つしか見つかりませんでした。桜の花がにぎやかに咲き誇る様はこんなことによるのかもしれません
梅や桃は一つの芽から一つの花しか咲ないのです。    ――白梅――

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