夏が来れば思い出す はるかな尾瀬遠い空
唱歌「夏の思い出」で皆さんもおなじみの尾瀬は山と湿原が美しい景色を織りなす自然の宝庫です
豊かな高山植物をはじめ、独自の生態系を築いてきた素晴らしいところです。
そんな貴重な環境がニホンジカの侵入や地球温暖化によってそこなわれようとしています
実態の把握や保全策の検討に向け、専門家のらが来年春、65年ぶりに大規模な調査を実施する。
見渡す限り続く広大な湿原。周囲の山々(燧ケ岳や至仏山など)は、紅葉真っただ中のようです。
東西6㌔㍍、南北2㌔㍍に及ぶ尾瀬ヶ原は国内屈指の山岳湿原だ!
ニュースで見ていたら、まだ紅葉とハイキングを楽しんでいる人がいるのには驚きました
福島・群馬・新潟の3県にまたがる尾瀬は1年の半分が
雪に覆われ、春から夏にかけてミズバショウなどの植物
が湿原を彩る。 国立公園に指定されているため、歩道
以外への立ち入りは厳しく制限されており、豊かな自然
を維持してきた。ところが近年、異変が生じているという
その一例が植物の生えていない祼地の存在だそうです
「ニホンジカが掘り起こした跡」と尾瀬国立公園を管理
する環境省の“牧野自然保護官”は説明しています。
シカはミツガシワと呼ぶ植物を好んで食べる。根や茎を
エサにするため、地面が掘り返されたようになるという?
尾瀬の象徴ともいえるニッコウキスゲなどもシカに食べ
られているんだそうです。 シカはもともと尾瀬には生息
していなかったそうです。
侵入が確認されたのは1990年代になってから・・。
環境省がシカに発信器を取り付けて行動を調べたところ
奥日光方面と尾瀬の間を移動していることが分かった。
シカの数が増え、食料を求めて尾瀬に姿を現すようにな
った可能性があるようだと言われている。
これまで存在しなかった動植物の影響で尾瀬の生態系が
変化していると、横浜国立大“鈴木名誉教授”は指摘。
観光客の靴に種子がくっついて持ち込まれる外来の植物
などもあるという。“鈴木名誉教授ら”は現状把握に向け
2017年度から3年かけて学術調査に乗り出すそうです。
尾瀬の学術調査は今回が4回目だそうで、約20年ぶりとなるそうです。
尾瀬保護財団(前橋市)が事務局となり、生物や環境保全に詳しい50~60人の専門家が参加する
調査は基礎研究と重点研究の2つの柱があり、鈴木名誉教授は基礎研究会のリーダーを務める
基礎研究の目的の一つが動植物のリストの作成なんだそうです。
尾瀬にはシダ以上の高等植物が約900種生息するとされるが実態はよくわからないそうだ?
本格的な調査は1950~52年の第1回の学術調査以来、実施してこなかったそうだ。
自由な立ち入りができなかったことに加え、調査費を確保するのも難しかったからだそうだ。
今回の調査では、現地の観察だけでなく、小型無人機ドローンも活用するんだそうです
上空からの立体映像を使って地形や生物を調べ、シカの影響も探る
「30年後、50年後に検証できるように、現在の尾瀬の姿を記録したい」と鈴木名誉教授
もう一つの柱である重点研究では温暖化の影響を調べるそうです。
正確な統計はないが、重点研究部会のリーダーである、北海道大学の“岩熊名誉教授”の
推定では、過去100年間で尾瀬の気温は1~2度上がったといわれているそうで・・
今後も上昇傾向は続くと予想されているそうです・・。
温暖化の影響で、湿原の環境にとって重要な雨や雪が変化する。夏場に日照りが増える一方
短時間に強い雨が降る傾向が強まっているそうで、一日に200㍉近い大雨を記録した
11年7月には、尾瀬ヶ原を囲む至仏山などが崩れ、土砂が湿原に流れ込んだそうです。
冷涼で水の多い尾瀬の湿原では、枯れた植物が分解されずに堆積して泥炭層になっている。
湿原の栄養分は少なく、生息できる植物の種類は限られる。それが独自の生態系を築く
理由にもなってきた。ところが、山から土砂が流入するとカルシウムやカリウムといった
栄養素が湿原に供給され、他の植物が繁殖しやすくなる。
このため、大雨が頻発するようになると湿原が「富栄養化」し、植生が変わる恐れがある。
一方、日照りによって乾燥すれば植物の分解が進みやすくなる。冬場の降雪の減少も湿原に
変化を及ぼす可能性がある。 岩熊名誉教授は“今世紀までの温暖化の影響を調べ、
打てる手があるなら探りたい”と話しているそうです・・。
尾瀬の貴重な生態系をいつまで維持できるのか・・?
“まだ、分らないことばかりだ。だからこそ、今の尾瀬を調査しなければならない”と
尾瀬保護財団の“坂本理事”は強調しています・・。
シカの食害や温暖化が深刻なのはわかりますが、それとは別に尾瀬に出かける皆さんの
尾瀬に対する認識・考え・思い&ルール」などを勉強することが重要だと思います。
(尾瀬は山であること・その成り立ちなどは特に知ってほしいものです)
唱歌「夏の思い出」で皆さんもおなじみの尾瀬は山と湿原が美しい景色を織りなす自然の宝庫です
豊かな高山植物をはじめ、独自の生態系を築いてきた素晴らしいところです。
そんな貴重な環境がニホンジカの侵入や地球温暖化によってそこなわれようとしています
実態の把握や保全策の検討に向け、専門家のらが来年春、65年ぶりに大規模な調査を実施する。
見渡す限り続く広大な湿原。周囲の山々(燧ケ岳や至仏山など)は、紅葉真っただ中のようです。
東西6㌔㍍、南北2㌔㍍に及ぶ尾瀬ヶ原は国内屈指の山岳湿原だ!
ニュースで見ていたら、まだ紅葉とハイキングを楽しんでいる人がいるのには驚きました
福島・群馬・新潟の3県にまたがる尾瀬は1年の半分が
雪に覆われ、春から夏にかけてミズバショウなどの植物
が湿原を彩る。 国立公園に指定されているため、歩道
以外への立ち入りは厳しく制限されており、豊かな自然
を維持してきた。ところが近年、異変が生じているという
その一例が植物の生えていない祼地の存在だそうです
「ニホンジカが掘り起こした跡」と尾瀬国立公園を管理
する環境省の“牧野自然保護官”は説明しています。
シカはミツガシワと呼ぶ植物を好んで食べる。根や茎を
エサにするため、地面が掘り返されたようになるという?
尾瀬の象徴ともいえるニッコウキスゲなどもシカに食べ
られているんだそうです。 シカはもともと尾瀬には生息
していなかったそうです。
侵入が確認されたのは1990年代になってから・・。
環境省がシカに発信器を取り付けて行動を調べたところ
奥日光方面と尾瀬の間を移動していることが分かった。
シカの数が増え、食料を求めて尾瀬に姿を現すようにな
った可能性があるようだと言われている。
これまで存在しなかった動植物の影響で尾瀬の生態系が
変化していると、横浜国立大“鈴木名誉教授”は指摘。
観光客の靴に種子がくっついて持ち込まれる外来の植物
などもあるという。“鈴木名誉教授ら”は現状把握に向け
2017年度から3年かけて学術調査に乗り出すそうです。
尾瀬の学術調査は今回が4回目だそうで、約20年ぶりとなるそうです。
尾瀬保護財団(前橋市)が事務局となり、生物や環境保全に詳しい50~60人の専門家が参加する
調査は基礎研究と重点研究の2つの柱があり、鈴木名誉教授は基礎研究会のリーダーを務める
基礎研究の目的の一つが動植物のリストの作成なんだそうです。
尾瀬にはシダ以上の高等植物が約900種生息するとされるが実態はよくわからないそうだ?
本格的な調査は1950~52年の第1回の学術調査以来、実施してこなかったそうだ。
自由な立ち入りができなかったことに加え、調査費を確保するのも難しかったからだそうだ。
今回の調査では、現地の観察だけでなく、小型無人機ドローンも活用するんだそうです
上空からの立体映像を使って地形や生物を調べ、シカの影響も探る
「30年後、50年後に検証できるように、現在の尾瀬の姿を記録したい」と鈴木名誉教授
もう一つの柱である重点研究では温暖化の影響を調べるそうです。
正確な統計はないが、重点研究部会のリーダーである、北海道大学の“岩熊名誉教授”の
推定では、過去100年間で尾瀬の気温は1~2度上がったといわれているそうで・・
今後も上昇傾向は続くと予想されているそうです・・。
温暖化の影響で、湿原の環境にとって重要な雨や雪が変化する。夏場に日照りが増える一方
短時間に強い雨が降る傾向が強まっているそうで、一日に200㍉近い大雨を記録した
11年7月には、尾瀬ヶ原を囲む至仏山などが崩れ、土砂が湿原に流れ込んだそうです。
冷涼で水の多い尾瀬の湿原では、枯れた植物が分解されずに堆積して泥炭層になっている。
湿原の栄養分は少なく、生息できる植物の種類は限られる。それが独自の生態系を築く
理由にもなってきた。ところが、山から土砂が流入するとカルシウムやカリウムといった
栄養素が湿原に供給され、他の植物が繁殖しやすくなる。
このため、大雨が頻発するようになると湿原が「富栄養化」し、植生が変わる恐れがある。
一方、日照りによって乾燥すれば植物の分解が進みやすくなる。冬場の降雪の減少も湿原に
変化を及ぼす可能性がある。 岩熊名誉教授は“今世紀までの温暖化の影響を調べ、
打てる手があるなら探りたい”と話しているそうです・・。
尾瀬の貴重な生態系をいつまで維持できるのか・・?
“まだ、分らないことばかりだ。だからこそ、今の尾瀬を調査しなければならない”と
尾瀬保護財団の“坂本理事”は強調しています・・。
シカの食害や温暖化が深刻なのはわかりますが、それとは別に尾瀬に出かける皆さんの
尾瀬に対する認識・考え・思い&ルール」などを勉強することが重要だと思います。
(尾瀬は山であること・その成り立ちなどは特に知ってほしいものです)